シート・円座クッションを解説!素材・形・使用用途など
とはいえ、イスを腰痛対策のために買い替えるのは大変です。あなたにぴったりのシート・円座クッションを使うことで、体の不調を軽減することができます。
最適な1枚を見つけるためにシートクッションの種類について知っておきましょう。
当記事では、シート・円座クッションの素材、形、用途について解説します。選ぶときのポイントも合わせてご紹介。ぜひクッション選びの参考にしてください。
シート・円座クッションとは?
一般的に、中心に穴が開いたタイプを「円座クッション」穴がないタイプを「シートクッション」とよんでいます。
フロアクッションとの違い
シート・円座クッションとよく似たクッションに「フロアクッション」があります。
フロアクッションはその名の通り床(フロア)に敷くことを目的としてつくられています。
そのため座面に厚みがあり、シートクッションよりも大きめに作られています。フロアクッションをイスの上に敷くと座りにくいのでご注意ください。
シート・円座クッションの特徴
素材(中綿)
シートクッションは「中綿」とそれを覆う生地でつくられています。 中綿はおもに以下の2種類です。
- ・ウレタンフォーム
- ・綿(ポリエステル綿)
中綿の種類によってクッションの固さが変わります。ウレタンフォームのほうが反発力が強く、長時間座ってもお尻が痛くなりません。ヘタりにくく長持ちします。
中でも低反発ウレタンは適度におしりが沈み込むので、包み込まれるような座り心地になります。
綿(ポリエステル綿)の場合は反発力が弱く、体を支える力はウレタンフォームほど強くありません。しかし、洗えるものが多いので、清潔に使用できます。
素材(表生地・裏生地)
クッション表面の素材は大きく以下の3つに分けられます。
- ・化学繊維
- ・綿
- ・異素材
「化学繊維」や「綿」が主流ですが、異素材をつかったシート・円座クッションも増えています。それぞれご紹介します。
化学繊維とはポリエステルやポリエチレンなどの石油由来の素材です。「機能付き」のものが多く耐久性にすぐれています。
天然素材よりも発色がいいので鮮やかな色を楽しめるのも嬉しいポイントです。
綿の特徴は肌に優しいサラッとした使い心地です。静電気が発生しにくいので冬でもストレスなく、一年中快適に使用できます。
ビビットなカラーは出せませんが、天然素材ならではの温かみのある風合いが楽しめます。
その他にもい草などの異素材をつかったシート・円座クッションも販売されています。和モダンなど、お部屋のテイストを演出するのに効果的です。
形
シートクッションの形はおもに「円形」か「四角形」です。円座クッションは円形で中心に穴が開いた形です。
円形クッションはおしりをまあるく包み込めるので、体圧がクッション全体に分散できます。
四角形よりもやさしい印象で、インテリアのアクセントになります。ビビットなカラーの円座クッションは置くだけでお部屋をおしゃれにできます。
円形の中でも中心に穴がいたドーナツ型のものを「円座クッション」とよびます。穴にむかって体圧が集まるので姿勢キープに効果的です。
スタンダードな四角形のシートクッションは正方形です。
車のシートとして後部座席につかう場合や、ベンチタイプのイスに使う場合はロングタイプを選ぶとズレにくく、快適に使用できます。
ゆったりと座りたい方は横幅が少し広く作られたゆったりタイプがおすすめです。
その他によく見かける形として「馬蹄型」があります。馬蹄型はイスの形状に合わせて「馬のひずめ」のように形が加工されているタイプです。
イスの表面をクッションで覆うことができるので、固い部分なく快適に座ることができます。見た目をスッキリさせたい方におすすめの形状です。
使用用途
シート・円座クッションは使用用途によっても最適な種類が変わります。用途別別にクッションをご紹介します。
座布団と同じように床に直接敷いて使う場合は、クッション性の高いものを選びましょう。
中綿がウレタンフォームのものは底づき感がなく、固い床の上に敷いても快適に座ることができます。
幅広タイプはゆったりと座れるので、床に敷くのにおすすめです。
チェアパッドとしてシート・円座クッションを使う場合は、イスの状態に合ったクッションを選ぶのがポイントです。
最適なクッションなら次のような効果が期待できます。
イス本体のヘタってしまったクッションを補強する場合もおすすめです。
イス本体の座面がへたっている場合は補強のために「中綿のしっかりしたクッション」を選びましょう。
やわらかすぎるイスの場合も同様に、中綿のしっかりした固めのクッションがおすすめです。
シート・円座クッションは座面の高さ調節にもつかえます。
膝が90度に曲がり床に足がつくのが最適な高さです。低すぎるイスの場合は厚みのあるクッションをはさむことで快適に座れるようになります。
チェア本体の座面が木製やスチール製の場合はクッションを1枚敷くことで快適な座り心地になります。
その他のシート・円座クッションの使用用途としては車のシートにする場合やアウトドアなどが挙げられます。
車用にはポリエステル綿などのやわらかい中材のシートクッションがおすすめです。丸洗いできるものが多いので、車のシート保護にも役立ちます。
アウトドアで使用する場合は持ち運びしやすいクッションを選びましょう。
シート・円座クッションの選び方
素材で選ぶ
表面の手触りや機能性を重視するなら素材で選びましょう。 表面が化学繊維なら様々な機能付きクッションが販売されています。
- ・ひんやり加工
- ・あったか加工
- ・撥水加工
ひんやり加工のクッションの場合、夏は快適ですが冬場に冷たすぎて使えなくなってしまいます。
クッションカバーを別で購入し、季節に合わせてカバーを変えるのもおすすめです。
天然素材は年間通じて快適に使える素材です。季節に合わせて素材を変えるのに手間を感じる方は天然素材を選びましょう。
形で選ぶ
シート・円座クッションは形によって印象や機能が変わります。 インテリアのアクセントとして使用する場合は円形のほうがおしゃれで映えるでしょう。反対にすっきりとスタイリッシュに使用したい場合は四角形がおすすめです。 イスの上に敷く場合はイスの形状によって最適な形が変わります。イスに四角型のシートクッションを選ぶとはみ出してしまうのでご注意ください。 ロングタイプのクッションは車の後部座席やベンチタイプのチェアにぴったりです。
使用用途で選ぶ
使用用途によっても最適なクッションが変わります。状況に応じてクッションを選んでください。
「車のシートを保護したい」「チェアの汚れを防ぎたい」など、カバーとしての役割を求めるなら洗えるクッションがおすすめです。
中の詰め物が「綿」のタイプは洗えるものが多いです。洗濯表示を確認してから購入してください。
円座クッションは中心に穴が開いているので、デリケートゾーンを労りながら座ることができます。
妊婦さんや痔などの病気をお持ちの方は「円座タイプ」を選びましょう。