寝ござ・い草シーツとは?

今回は「そもそも冷房が苦手・・・」、「できれば自然に・・・」とお感じの方に向けて、体に負担なく快適な涼の環境を整えるアイデアの一つとしておすすめしたい「寝ござ・い草シーツ」のご紹介です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、そもそも「ござ」は古くから屋内、屋外の様々な場所で敷物として、地面に直接座る際などに肌面を保護するような用途で用いられてきました。当時はワラやい草を織ってできた「ござ」が一般的だったようですが、近年はワラ製のものは見かけることも少なくなりました。しかし現代でも「ござ」文化はしっかりと残っています。イグサ製のござはもちろん、ナイロンなどの化学繊維と素材も増え、例えば運動会や花火大会の際のブルーシートや、公園などで広げるアウトドアシートなどで「ござ」の一種として利用されています。
こう見てみるといかに我々の生活の中で「ござ」が非常に身近なものであることがお分かりいただけると思います。ではどうしてそこまで愛されるのか、その理由を機能面はどうなのでしょうか。地面や床上に敷くことで、座り心地を快適にしたり、断冷になることはなんとなく想像がつきますが、「ござ=涼」というのはなかなか想像に結びつかない方もいらっしゃるのではと思います。今回は敷くだけで暑さが和らぎ、それと併せてイグサ独特の癒し効果?が期待できる、酷暑の就寝時の涼に最適な「寝ござ・い草シーツ」をご紹介します。
寝ござ・い草シーツのメリット

夏にピッタリな涼感素材

また畳の敷かれた和室に漂うイグサの香り。イグサは脱臭効果もあり、そこにいるだけでリラックスできる優れものです。
汗の臭い・べたつきを解消

面倒な洗濯も不要。抗菌防臭効果も

例えばまだオムツが必要な小さい幼児のいる家庭であれば、オムツを取り替える際に寝ござやい草シーツを常備しておき、取り替える際の敷物としてもオススメできますし、ペットを飼われている家庭ではワンちゃん、猫ちゃんの給餌用の器の下に敷いたり、室内トイレの下に敷かれても良いと思います。
まとめ
古来からイグサは別名で「燈芯草」と呼ばれるなど、かつてはろうそくなどの芯材に使われていました。手頃に手に入りかつ油がよく染み込む、火を灯すに最適な素材だったんでしょうね。
また他にもイグサを加工しすることで用してきた歴史があります。
有名なところでは漢方の世界で、利尿、不眠症、打撲や傷、水腫の漢方薬として用いられてきた歴史があります。煎じて飲むことで、排尿痛を和らげたり、不眠症や神経痛がある時も飲まれていたり、直接生の茎を噛み潰して切り傷や打撲の幹部につけたりもしていたとか。ここまでくるともはやスーパー植物の域ではと思いますが、そんな非常に有用で便利ない草の吸湿効果やリラックスさせる効果を知っていた昔の人は、畳という形で室内に持ち込むことにより、巧みに利用してきたんですね。
年々酷くなる夏場の暑さ、冷房などの文明の利器を利用して凌がざるを得ないほどですが、如何ともしがたい災害や停電などの事態がいつ起こるかもしれません。
また、そういったシステムに頼りっぱなし生活に疲れてしまうこともあると思います。そんな時はちょっと趣を変えて、どことなく懐かしく、なぜか心地よいそんな体験を取り入れてみてはいかがでしょうか。