温暖化の影響をうけどんどん暑さが厳しくなる夏、寝苦しさに悩まれる方も多いのではないでしょうか。そんな時、もちろん冷房や扇風機はお手軽に寝苦しさを解消してくれますが、日中はまだしも夜通し付けっ放しにするのはちょっと・・・という方もいらっしゃると思います。確かにスイッチ一つで室温を下げることができる空調システムは便利です。しかし一方でどこか扱いづらさを感じられている方も多いと思います。
今回は「そもそも冷房が苦手・・・」、「できれば自然に・・・」とお感じの方に向けて、体に負担なく快適な涼の環境を整えるアイデアの一つとしておすすめしたい「寝ござ・い草シーツ」のご紹介です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、そもそも「ござ」は古くから屋内、屋外の様々な場所で敷物として、地面に直接座る際などに肌面を保護するような用途で用いられてきました。当時はワラやい草を織ってできた「ござ」が一般的だったようですが、近年はワラ製のものは見かけることも少なくなりました。しかし現代でも「ござ」文化はしっかりと残っています。イグサ製のござはもちろん、ナイロンなどの化学繊維と素材も増え、例えば運動会や花火大会の際のブルーシートや、公園などで広げるアウトドアシートなどで「ござ」の一種として利用されています。
こう見てみるといかに我々の生活の中で「ござ」が非常に身近なものであることがお分かりいただけると思います。ではどうしてそこまで愛されるのか、その理由を機能面はどうなのでしょうか。地面や床上に敷くことで、座り心地を快適にしたり、断冷になることはなんとなく想像がつきますが、「ござ=涼」というのはなかなか想像に結びつかない方もいらっしゃるのではと思います。今回は敷くだけで暑さが和らぎ、それと併せてイグサ独特の癒し効果?が期待できる、酷暑の就寝時の涼に最適な「寝ござ・い草シーツ」をご紹介します。
寝ござ・い草シーツとは?

寝ござ・い草シーツのメリット

丸めて簡単に持ち運べる「寝ござ・い草シーツ」は、収納に場所を取りません。また独特のひんやりとした肌感は心地よく、い草が汗を吸収し、べとつかないので快適。森林浴のようない草の香りにリラックス効果もあり、寝苦しい夏の快眠も助けます。さらにペット臭やタバコ臭、二酸化窒素やホルムアルデヒドなどの化学物質を吸収する効果もあり、喘息やシックハウス症候群にも効果が期待できます。
夏にピッタリな涼感素材

素材となるい草は俳句では夏の季語にもなっており畳に使われることではおなじみの植物です。家に畳がないという方も、体育の柔道や剣道の授業などで一度くらいは足の裏で触れたことがあるのではないでしょうか。寝そべったことがあるとさらにわかると思いますが、程よく沈み込む反発感はフローリング床などでは決して感じられない心地よさではないでしょうか。
また畳の敷かれた和室に漂うイグサの香り。イグサは脱臭効果もあり、そこにいるだけでリラックスできる優れものです。
また畳の敷かれた和室に漂うイグサの香り。イグサは脱臭効果もあり、そこにいるだけでリラックスできる優れものです。
汗の臭い・べたつきを解消

イグサの消臭効果により嫌な汗のニオイはもちろん、ペット臭やタバコ臭などの嫌なニオイに対する抑制効果が期待できます。さらに、イグサの持つスポンジ状の繊維が湿度を吸収し、不快なベタつきの原因になる蒸れに対しても効果的です。綿と比べ3倍以上の吸湿力も!なので就寝時も布団内にこもった蒸れを吸収し、寝苦しい夜も快適に過ごせます。
面倒な洗濯も不要。抗菌防臭効果も

例えば不意にジュースなどの液体をこぼしてしまっても、い草シーツであれば綿シーツのようにすぐに浸透しないため、簡単に拭き取れ、汚れに対する心配もありません。特に小さいお子さんがいらっしゃる家庭であれば、注意していても避けることが難しい粗相も起こってしまうと思いますが、その度に洗濯する必要もなく、手間も水道代も節約できる、忙しい主婦の味方にもオススメできます。
またイグサにはO157や、サルモネラ菌、ミクロコッカス菌、黄色ブドウ糖球菌などの食中毒菌に対して、抗菌作用があることが専門学会の研究で明らかになっています。つまりい草は天然の抗菌素材ということになります。
例えばまだオムツが必要な小さい幼児のいる家庭であれば、オムツを取り替える際に寝ござやい草シーツを常備しておき、取り替える際の敷物としてもオススメできますし、ペットを飼われている家庭ではワンちゃん、猫ちゃんの給餌用の器の下に敷いたり、室内トイレの下に敷かれても良いと思います。
例えばまだオムツが必要な小さい幼児のいる家庭であれば、オムツを取り替える際に寝ござやい草シーツを常備しておき、取り替える際の敷物としてもオススメできますし、ペットを飼われている家庭ではワンちゃん、猫ちゃんの給餌用の器の下に敷いたり、室内トイレの下に敷かれても良いと思います。
まとめ
以上が「寝ござ・い草シート」のご紹介になります。ここまで見てきたようにイグサには我々の生活を助ける便利な天然由来の様々な効能があることがお分かりいただけたと思います。しかしそれだけではないんです。
古来からイグサは別名で「燈芯草」と呼ばれるなど、かつてはろうそくなどの芯材に使われていました。手頃に手に入りかつ油がよく染み込む、火を灯すに最適な素材だったんでしょうね。
また他にもイグサを加工しすることで用してきた歴史があります。
有名なところでは漢方の世界で、利尿、不眠症、打撲や傷、水腫の漢方薬として用いられてきた歴史があります。煎じて飲むことで、排尿痛を和らげたり、不眠症や神経痛がある時も飲まれていたり、直接生の茎を噛み潰して切り傷や打撲の幹部につけたりもしていたとか。ここまでくるともはやスーパー植物の域ではと思いますが、そんな非常に有用で便利ない草の吸湿効果やリラックスさせる効果を知っていた昔の人は、畳という形で室内に持ち込むことにより、巧みに利用してきたんですね。
年々酷くなる夏場の暑さ、冷房などの文明の利器を利用して凌がざるを得ないほどですが、如何ともしがたい災害や停電などの事態がいつ起こるかもしれません。
また、そういったシステムに頼りっぱなし生活に疲れてしまうこともあると思います。そんな時はちょっと趣を変えて、どことなく懐かしく、なぜか心地よいそんな体験を取り入れてみてはいかがでしょうか。
古来からイグサは別名で「燈芯草」と呼ばれるなど、かつてはろうそくなどの芯材に使われていました。手頃に手に入りかつ油がよく染み込む、火を灯すに最適な素材だったんでしょうね。
また他にもイグサを加工しすることで用してきた歴史があります。
有名なところでは漢方の世界で、利尿、不眠症、打撲や傷、水腫の漢方薬として用いられてきた歴史があります。煎じて飲むことで、排尿痛を和らげたり、不眠症や神経痛がある時も飲まれていたり、直接生の茎を噛み潰して切り傷や打撲の幹部につけたりもしていたとか。ここまでくるともはやスーパー植物の域ではと思いますが、そんな非常に有用で便利ない草の吸湿効果やリラックスさせる効果を知っていた昔の人は、畳という形で室内に持ち込むことにより、巧みに利用してきたんですね。
年々酷くなる夏場の暑さ、冷房などの文明の利器を利用して凌がざるを得ないほどですが、如何ともしがたい災害や停電などの事態がいつ起こるかもしれません。
また、そういったシステムに頼りっぱなし生活に疲れてしまうこともあると思います。そんな時はちょっと趣を変えて、どことなく懐かしく、なぜか心地よいそんな体験を取り入れてみてはいかがでしょうか。