座布団はどんな時に必要?用途に合わせた選び方
自分のライフスタイルに合った座布団の選び方
座布団はどんな時に必要?
座布団の選び方
素材で選ぶ
い草の魅力として、
■空気をきれいにする
い草が呼吸することで、空気中の二酸化炭素やホルムアルデヒドを吸着し、空気をきれいにしてくれます。
■高い消臭能力がある
生活の中で発生する汗や加齢臭、ペット、タバコの悪臭を減少させ、軽減する効果があります。
■調湿効果がある
湿度が高い時は空気中の水分を吸収し、逆に乾燥しているときは湿度を放出する効果があります。
■リラックス効果がある
い草には木の芳香成分が含まれ、森林浴のような癒し効果があります。畳で勉強した子供は集中力が持続し成績が向上したといったことも確認されています。
表地が金襴(きんらん)生地を使用した高級感のある座布団もあります。金襴とは、金糸で文様を織り出した生地のことです。和服の帯をイメージすると分かりやすいでしょう。中材には低反発ウレタンやアクリル綿を使っており、長時間座っても疲れにくい座布団です。和室の気品を一ランク上げてくれるインテリアアイテムです。
コットン製やシャンブレー、い草を粗く手編みした座布団は、カジュアル性が強いので普段使いや洋室にぴったりです。 座布団としてはもちろん、背もたれや二つ折りにして枕にするなど幅広く使えて便利です。
中材で選ぶ
■ポリエステル
クッションにもよく使われている汎用的な中材です。軽量でいろいろな生地との相性が良いです。洗濯機OKのものが多く、清潔に保ちやすい中材です。手洗いのみOK、洗濯機不可の場合もありますので、洗濯表示のタグを確認しましょう。価格が安いことも魅力ですが、あまり安いものは弾力性がなかったり、復元力が低かったりします。
■木綿
木綿100%や、ポリエステルとの混合タイプがあります。木綿の長所は、保温性と吸湿性に優れていることです。 他の素材に比べてずっしりと重いので、座っていても安定感があります。 ただ放湿性はないので、ずっと使っていると湿度でじっとりしてきます。時折、天日干しをして機能を回復させる必要があります。
■ポリウレタン、低反発ウレタン
椅子用や洋室の薄手の座布団などに使用される中材です。弾力性があり、体にかかる圧力を分散してくれますので、腰などへの負担を軽減してくれます。 最近増えているテレワークや長時間のパソコン作業などに最適な座布団の中材といえます。 水が通らず乾燥できない素材のため、基本的には洗うことができません。カバーを取り替えたり、掃除機やコロコロで掃除したりして清潔に保ちましょう。
デスクワークで長時間座る仕事が多い方は、新素材のゲルクッションを検討してみるのもよいかもしれません。ハニカム構造で蒸れにくく、また手洗いをすることが出来ます。
和室や床、椅子やソファーで使う
座布団の種類・サイズ
■Sサイズ (51×55cm) 呼称:木綿判(もめんばん)
Sサイズとして販売されている少し小さめの座布団です。子供用や収納スペースが少ないマンション、一人暮らし場合におすすめのサイズです。 中綿が少ないものは椅子用座布団として使えますし、中綿に厚みがあるものはソファーの背あてとしても使えます。
■Mサイズ(55×59cm) 呼称:銘仙判(めいせんばん)
コンパクトなMサイズの座布団です。最も流通量が多く、座布団カバーの種類が豊富なのでお部屋のインテリアに合ったものを探すことが出来ます。 来客用のカバー、夏用の冷感生地カバーなどシーンによって使い分けるのも良いでしょう。
■Lサイズ(59×63 cm) 呼称:八端判(はったんばん)
昔はこの八端判が一般的なサイズでした。ゆったり座れるので、長時間使用しても足が疲れにくいです。 法要や祝事のときに来客用として使われることが多く、和室にあう和風のデザインが豊富です。
規格で定められている座布団のサイズは、正方形ではなく4cmずつ奥行が長くなっています。これは正座をしたときに膝頭からつま先までの縦方向のほうが、横方向よりも長いためです。 和風の座布団から、椅子やソファーで使う洋風なものまで、シーンに合わせた座布団の選び方をご紹介しました。自分に合った座布団を選んで快適にすごしましょう。