暑さ対策はどうしてる?
暑さ対策の基本
■熱を室内にいれない
■風通しをよくする
■冷感インテリアグッズをお部屋に取り入れてみる
の3つが基本です。まず「熱を室内にいれない」ですが、外気熱の7割以上は窓から侵入すると言われていますので、窓の遮熱対策が重要です。 大きな窓のカーテンを遮光・遮熱タイプにすることで、夏の日差しを遮り部屋の温度上昇を抑制できます。遮熱カーテンの断熱効果率は約40%あり、エアコンの冷房効率も上がりますので電気代の節約も期待できます。 ただ遮光・遮熱カーテンは昼間でも部屋が暗くなってしまうのがデメリットです。遮熱効果のあるレースカーテンもありますので合わせて検討してみましょう。
次に「風通しを良くする」です。窓を2箇所以上開けて風の通り道を作ると良いでしょう。子供部屋など窓が1つしかない場合は、ドアを開けて風を通します。また、風が入る窓は大きく開け、出ていく窓は小さくしておくと風のスピードが増して涼しく感じられます。 「冷感インテリアグッズを取り入れること」でも体感温度を下げることが出来ます。昔ながらのい草、藤、竹といった天然素材や接触冷感素材で作られた敷きパッドなどを取り入れることで暑さを軽減できます。
暑さ対策グッズについて詳しくみていきましょう。
暑さ対策グッズの選び方
素材で選ぶ(冷感、い草、籐、竹)
■Q-max0.2以上
0.2以上から接触冷感効果があるとされます。若干冷たさを感じる程度です。
■Q-max0.3以上
ほどよく「ひんやり」感を感じることができます。
■Q-max0.4以上
はっきりと冷たさを感じることができる数値です。
暑さ対策に効果を発揮する素材としては、い草、藤、竹などの天然素材もあります。畳の材料であるい草には、湿度の調整機能があることが知られています。い草はハチの巣のような多孔構造をしており、お部屋の湿度が高いときは内部に水分を吸収し、湿度が低くなれば放出します。6畳ほどの畳で最大約1.8リットルの調湿機能があります。 熱中症の指標として暑さ指数(WBGT)がありますが、この計算には気温だけではなく湿度も勘案されます。湿度が高い場所では汗が蒸発しにくく、体から熱を十分排出できないからです。そのため湿度が高いと熱中症のリスクが高まります。 い草の調湿機能は、暑さ対策と共に熱中症のリスクも下げてくれるのです。
い草の他に藤や竹も「さらさらとした使い心地」で、程良いひんやり感があり夏の暑さ対策にはお勧めです。 藤の中身には数多くの導管が通っており、調湿機能に優れています。また竹の「ひんやり」感はQ-max0.4の冷感寝具と比較しても遜色ないレベルです。 藤や竹は丈夫な素材ですので、ワンシーズンでダメになることはなく長く愛用することができます。長く使うと深い味わいのある美しい色になります。
シーンで選ぶ(リビング、寝室)
■竹製の簾(すだれ)やよしずで熱をシャットアウトする
■冷感素材のクッションやラグを取り入れる
■お昼寝にはい草のごろ寝マットやい草枕を利用する
■清涼感のある藤、竹製ラグを取り入れる
などがお勧めです。 窓の内側は断熱カーテンで対策をしますが、窓の外側の暑さ対策には簾やよしずが効果的です。簾は軒先などに吊るし、よしずはベランダなどに立てかけて使用します。 どちらも窓から入る日光を遮断しながら風を通す効果があります。使用する際に水をかけておくと気化熱の働きで、室内に入る風の温度を低くすることができます。 見た目も涼しげですし、少ないスペースでも設置できますので取り入れやすいアイテムです。
リビングのインテリアが北欧風、ナチュラル風、シンプルモダン風であれば、雰囲気にあった冷感素材のグッズを取り入れたいところです。 冷感素材のクッションやラグは落ち着いたブルー色が多いので、洋室の部屋にも取り入れやすいです。 クッションも背あて用の丸型、座布団式、アームレスト用、椅子用のシートクッションなど様々ありますので、シリーズで取り入れるとお部屋のインテリアに統一感が生まれます。
インテリアが和風モダン、レトロ、アジアン風であればい草のマットや藤製、竹製のカーペットが取り入れやすいでしょう。 フローリングよりもべたつきが少なく、お手入れも簡単です。い草や竹製のラグやカーペットは色や柄も豊富ですので、お部屋の雰囲気に合ったものが見つけられるでしょう。
次は寝室についてです。夏の暑さを乗り切るためにもぐっすりと眠りたいところですが、「夜になっても気温が下がらず、でもエアコンをかけて寝ると体調を崩してしまう」と悩んでいる方も多いかと思います。 そんな時は寝具を冷感素材に替えてみましょう。敷きパッド、タオルケット、枕パットがセットで販売されているものもあります。 接触冷感はQ-maxの数値が参考になりますが、肌への接地面積が少ない織り方や汗の吸収まで考えた冷感寝具を選ぶとより良いでしょう。 また何年か使用し「ひんやり」効果が薄くなったと感じたら買い替えましょう。 固めの敷パットが好みであれば竹シーツがお勧めです。冷感効果に加え、消臭効果もあります。コンパクトに折りたためますのでシーズンオフの収納にも困りません。
お金をかけずに家でできる対策
■打ち水をする
■風通しを良くする
■濡れタオル、冷感タオルを使ってみる
■ハッカ油で清涼バスにしてみる
などがあります。 打ち水をすると、水が蒸発するときに気化熱の効果で周囲の温度を下げてくれます。また濡れた地面の上を通る風も冷たくする効果があります。 ベランダや周囲の道路に打ち水をすることで室内の気温を下げることが可能です。 打ち水は昼間の暑い時間帯に行うと水がすぐに蒸発してしまい効果がありません。基本は日陰で、気温があがっていない朝か下がり始める夕方に行いましょう。 濡れタオルや冷感タオルも気化熱を利用する点では同じです。 ハッカ油を数滴お風呂に入れることで、スーっとした清涼効果が得ることができます。お風呂あがりの汗を抑えてくれて、リラックス効果もあります。 またスプレータイプは、直接肌に吹きかけることで同様の清涼感が得られ、また虫よけ効果もありますのでアウトドアでは重宝します。 暑さ対策で、熱中症に気を付けて、夏を快適に過ごしましょう。