失敗しない!マンション改装のチェックポイント
長年住んできたマンションが少し古くなってくると、「キッチンを新しくしたい」、「和室をリビングにしたい」、「1つ部屋を和室にしたい」などの気持ちが出てくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
マンションを改装するのは大きな決断ですので、失敗しないために事前に情報収集をしっかりと行っておきましょう。
今回は、マンションを改装する際にチェックしておきたいポイントを紹介していきます。
マンションの仕様を確認しよう
マンション改装(リフォーム)は、既存の物の上から工事を加えるものになります。そのため、制約がある場合がありますので「あれをつけたい!」「あのキッチンがいい!」と決める前に今のマンションの仕様・環境を調べるのが重要です。専門業者に現場をチェックしてもらい、リフォーム内容を検討しましょう。
古いマンションを改装する場合、天井裏の高さが足りず、埋め込み式のエアコンが設置できなかったり、照明器具をつけることができなかった、などの失敗事例があるようです。水回りにおいても水圧が不足しているため、最新すぎる機器は対応できない、など。
部位別の改装費用を把握しよう
あれもこれも、とリフォームを考えるとすごい桁の金額が。部位別にある程度の改装費用を把握していれば計画が立てやすくなります。 選ぶ商品によって金額は変動いたしますが、部位別の改装費用を紹介します。
部位 | 改装費用 | 工期 |
トイレ | 15〜30万 | 1〜2週間 |
キッチン | 50〜100万 | 2週間〜1ヶ月 |
ガスコンロ | 10〜20万 | 1週間 |
床張替(6帖) | 〜10万 | 2〜3日 |
壁紙張替(〜17帖) | 5〜10万 | 1〜3日 |
エコキュート | 40〜70万 | 1週間 |
ガス給湯器 | 15〜25万 | 1週間 |
和室 | 15〜60万 | 1週間〜1ヶ月 |
※商品の種類・在庫等、条件によって変動いたします
※工期は取り寄せ〜工事までの期間日数
全部を一気にやることはほぼ無いかとは思いますが、仮に全部リフォームしたとなると約300万~はかかることになります。床・壁紙の張替えが一部屋分の価格なので実際にはもっと費用がかかってきます。
上表の価格は、あくまで参考価格になります。トイレのグレードをあげれば値段も上がる場合もありますし、グレードを下げれば安くもなります。和室においても、畳表の種類が多く存在しておりますので、かかる費用にも幅があります。
最初の予算決め、リフォーム箇所決めの参考になれば幸いです。
改装の時期とタイミングを知ろう
改装の時期は、家に住んでいる方の感覚次第にはなるのですが、買い替えの参考指標の一つとして部位別の一般的な寿命を紹介します。
部位 | 寿命 |
トイレ | 10年 |
キッチン | 10-20年 |
ガスコンロ | 10-20年 |
床張替(6帖) | 15-20年 |
壁紙張替(〜17帖) | 10年 |
エコキュート | 10年-15年 |
ガス給湯器 | 10-15年 |
和室 | 10-15年 |
トイレ
トイレのタンク内部品が約10年、配管などが約20年くらいで寿命といわれています。寿命に近づくにつれて水漏れや、黄ばみや悪臭が目立つようになったり、水の流れが気になるようになったときがタイミングです。
キッチン・ガスコンロ
キッチンの耐用年数は、使用頻度・お手入れ具合によって変わりますが、10-20年が寿命と言われています。キッチン全体、というわけではなく、ガスコンロ、換気扇、水回りなどが次第に故障していくケースが多いようです。
修理していけば意外と長く使えてしまいますので、新しいシステムキッチンをみたときに「こっちで料理したい!」と感じた時が買い替えのタイミングかもしれません。
床張り替え
利用頻度、お手入れ、使用している床材や下地などによって寿命が変わってきます。おおよそ15〜20年くらいが寿命の場合が多いです。
床材の場合、年数というより床の凹みやきしみ、目に見える傷が気になるようになった時が改装のタイミングと言えます。
壁紙張り替え
喫煙者の有無、換気状況などの環境によって張り替え時期が変動しますが、だいたい10年くらいが張り替え時期と言われています。
壁紙の場合、汚れが目立たない場合は特に壁紙の張り替えをする必要はありませんが、部屋の雰囲気を変えたいと思った時や、家のどこかをリフォームする、となった場合に一緒に行うのが張り替えのタイミングです。
ガス給湯器
使用頻度にもよりますが、一般的には約10年が寿命と言われています。給湯器が故障するとお風呂のお湯が沸かないなどでかなり困ってしまいます。なのでお湯が安定して出なくなった時(温かくなったり冷たくなったりする時)が交換のタイミングです。他にも10年近く経過していて、水漏れなどの症状も交換の時期と言えます。
電化製品に限るお話になるのですが、設置してから10年以上経過している商品については、修理に必要な部品が製造されていない可能性が非常に高いので10年経過の商品はいつでも買い替えしても良いかもしれません。10年前と今の製品では、節電性能をはじめ、いろいろな機能が改善されていますので予算がある方はリフォームをお勧めします。
和室
和室に使われている畳は、使用頻度にもよりますが10-15年と長く使われます。交換の目安としては、畳の痛み具合が目立つ時、い切が目立つようになったとき、畳の色が黄色や褐色になっている場合は交換時期です。
また、襖や障子に穴が開いた時などもその部位の交換時期と言えます。
最近では、和室を全体的にリフォームする時は和室を洋室(フローリング)にことが多いですが、若い世代の中にも幼少期に和室に触れており、お客さんが来た時は和室で、という感覚から和室を残す、新しくする人もいます。
改装の注意点を把握しよう
今更ですが、マンションの改装(リフォーム)をするときに注意したいのが「マンションの管理規約」になります。
マンションによっては工事の許可が下りない部位があったり、手続きがすんなりできない場合などがあります。リフォームの準備がすすんで直前に規約違反になってリフォームできない!なんてことにならないようにしましょう。
マンション購入時の契約書を用意し、不明な点があれば管理会社に連絡して情報を整理しましょう。
リフォームに使えるローン
全面リフォームにしろ、部分的なリフォームにしろ、大きなお金がかかってくるリフォーム。そんなリフォーム専用のローンが存在しています。
- 低金利の有担保型のリフォームローン
- 高金利の無担保型のリフォームローン
主に高金利の無担保型のリフォームローンが一般的です。一般的な住宅ローンと比べると、審査の基準が緩く、審査期間も1〜5日間と短いのが特徴です。金利が2〜5%と高く、借入限度額が〜1000万まで、返済期間も長くても15年ほどになります。
貯金額と相談してリフォームローンを利用するかどうか考えてみてください。
リフォームで使える補助金・減税
エコや省エネにつながるリフォームを行う場合、補助金・助成金制度が多く存在しています。
また、旧耐震基準の時期の建物であれば耐震補強・改修工事にも補助金がでます。要支援・要介護と認定された方が居住する住宅では、バリアフリーリフォームする際にも補助金がでます。
補助金に関しては、各市町村の補助金制度・助成金制度によるものですが、一部全国共通の制度もあります。
- 介護保険(上限20万)
- 断熱リフォーム支援事業(上限15〜120万)
- 次世代省エネ建材支援事業(上限125万〜200万)
- ネットゼロエネルギーハウス支援事業(60万)など
お住まいの市町村ウェブサイトの補助金に関するページはもちろん、共通の補助金事業のチェックも忘れずにしてください。お得にリフォームできる情報があります。
イケヒコ編集部
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