横向き寝でいびきを防止しよう!

普段はいびきをかかないのに、疲れているときにいびきをかいてしまう。または、体質などが原因でいびきが治らず困っている方も多いのではないでしょうか。

いびきは自分がかいても、一緒に寝ているご主人やパートナーがかいても気になって睡眠から目覚めてしまうこともありますよね。

実は、いびきを放っておくと病気になる可能性がはねあがることをご存知でしょうか。 グッスリと眠れず自分や一緒に眠っている人の睡眠の質が下がってしまいますので、いびき対策を取り入れてみましょう。

おススメは、手軽にできる「横向き寝」で眠ることです。

横向き寝は、仰向け寝と比べて、一般的にはいびきを防止しやすくなると言われています。 理由は、喉の奥に舌が下がってしまうことがないので、気道をより確保しやすくなるためです。 そのため、日常的にいびきをかいてしまい困っているという人は、横向き寝用のいびき防止枕を使用して寝方を変えてみましょう。

目次

  • 横向き寝に特化した、いびき防止の枕
  • いびきをかきやすい人の特徴
  • 横向き寝のメリット
  • 横向き寝のデメリット
  • 横向き寝は、全身の負担を軽減

横向き寝に特化した、いびき防止の枕

横向き寝に特化してつくられている、いびき防止枕が販売されていることをご存知でしょうか。いびき防止効果が正式に認められた商品はまだありませんが、睡眠時に呼吸しやすい状態にすることでいびきの防止につなげることができるといえます。しかし、仰向け寝用・横向き寝用など寝姿勢に合わせたものや、形状・素材もさまざま…

どのように自分に合ったものを見つければよいのか悩んでしまいますよね。

そこで、おススメは「頭が固定されるタイプ」です。 横向き寝をサポートしてくれるいびき枕ですが、頭がきちんと固定されるタイプを選ばないと気道の確保ができませんし寝返りで枕から落ちてしまうことも。無呼吸症候群でお悩みの方は、頭と首と肩と腕をホールドできて、無理の無い姿勢を作ってくれるタイプの枕が合っているといえるでしょう。

いびきをかきやすい人の特徴

いびきの主な原因は「上気道を狭くする」体型や骨格、生活習慣など様々な要因です。

具体的にはどのような要因があるのか、理由を交えて解説していきます。

  • 口呼吸
  • 下あごが小さい
  • 加齢
  • 遺伝
  • 肥満
  • 閉経後の女性
  • 鼻づまりなどの症状
  • アルコールやたばこ

口呼吸

何らかの要因で口呼吸が習慣となっていると、いびきや無呼吸を起こしやすくなるといわれています。

口呼吸は舌が後方に移動しやすく落ち込むことにより気道閉塞を起こしやすくなるからです。

下あごが小さい

あごが小さいと空気が通る道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。

特に日本人や東南アジア人などに多い、あごが小さかったり、位置が後退しているといった「顔の骨格」が関係しているといわれていています。

加齢

加齢によってのど周りの筋肉が緩み、いびきをかきやすくなるといわれています。

遺伝

家族がいびきをかく場合には、近親者もいびきをかく割合が高くなります。骨格などの遺伝的な要因と生活習慣の要因の2つがあると考えられます。

肥満

太っている人の場合は、首周りにも多くの脂肪がついてしまいます。舌やのどにも脂肪がつくと上気道が狭くなり、空気の流れが悪くなります。

また、肥満の人は体が細い人と比べて多くの酸素を取り入れる必要があるため、気道内が狭くなってしまうほどの多くの酸素を吸いこもうとすることも原因のひとつです。

閉経後の女性

女性ホルモンがいびきを防ぐ作用があるといわれていますが、閉経後など女性ホルモンが減少していくことによって、いびきをかく人が増えていきます。

鼻づまりなどの症状

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎などの疾患があると鼻がつまりやすくなります。そうなると、必然的に口呼吸となり、いびきをかきやすくなります。

アルコールやたばこ

アルコールの作用により筋肉が弛緩し、舌根が沈み込むことによって上気道が閉塞しやすくなります。仮に飲酒で入眠できたとしても、それはいびきや低呼吸、無呼吸によって質の悪い睡眠となっている可能性が高いのです。

タバコの場合は、鼻やのどの粘膜に炎症や腫れ・むくみを引き起こすため、上気道を狭める原因となります。喫煙者は非喫煙者に比べて約2倍いびきのリスクが高まるといわれています。

横向き寝のメリット

横向き寝のメリットとしては、舌の落ち込みを防ぐので、呼吸がしやすくいびきをかきにくいことです。

横向き寝では舌が気道をふさぐことがないので、空気が入りやすくいびきをかきにくい姿勢となります。肥満や扁桃腺の肥大など体型や病気などによって気道が確保しづらい方や睡眠時無呼吸症候群の方にも、横向きで寝ることが推奨されています。

その他にも、横向き寝の際に右側を下にすることで、胃の圧迫を防ぎ消化を助ける効果も。 胃から腸につながる部分で食べ物が詰まるのを防ぎ、スムーズな消化を促すことができるのです。

また、腰痛対策としても一般的なのは横向きで寝ることです。 腰の角度を自由に変えることが出来るため、腰痛を感じにくくなるメリットも。

足の置き場によって腰の角度を自由に変えることが出来る横向きは、腰痛を防ぐ効果もあります。仰向けで寝ると腰の部分が浮き気味になり、不安定性から腰の筋肉が緊張 して、その姿勢が神経の圧迫をします。そのため、仰向け寝は腰痛が起こりやすいといわれています。

東洋医学では体に負担のかからない寝方が「横向き寝」といわれています。

理由としては、重い肝臓がある右を下にすると、心臓が圧迫されにくいので体が楽になるからです。

また、消化吸収に良く、呼吸が整い、同時に全身がリラックスすることによって脳、内臓、筋肉、骨格が十分に休息し酸素が供給されるのです。

「横向きで寝る」ことを心がけるだけで、いびきを防止し、改善、解消することが期待できるといえるでしょう。

横向き寝のデメリット

横向き寝は、体への負担が少ないともいえません。

仰向けやうつ伏せに比べると、体重を支える面積(支点)が横向き寝は少ないため体圧分散には優れません。横向き寝で最も負担がかかっている部分は肩です。そのため、横向き寝をする人は肩が痛いと感じることもあるでしょう。

下に向いている方に圧力がかかる横向き寝は、顔周りへも負荷を与えやすくなります。片方だけを長時間下に向けていると歯茎やあごに負担がかってきます。そのため、顔が押されて歪むことにより額や唇、頬にシワが増える可能性があるといえます。

横向き寝は首の水平が保たれて、全身の負担を軽減

自然な寝返りを助けてくれる横向き寝専用の枕など、自分に合った枕を使用することにより、首の水平が保たれて、睡眠時の前進への負担を軽減することができます。

大切なことは、ただ横向き寝をすれは良いではなく、睡眠時の姿勢が横から見たときに、首・肩・腰・背骨のラインが水平に保たれているかです。

いびきを軽減させることができる、横向き寝ではありますが体調や持病、既に持っている症状によっては、状態を悪化させてしまうこともありますので注意をしましょう。

以上、横向き寝についての解説でした!

自分の身体に合った寝具を選んで、快適な睡眠を取ってくださいね。