子供部屋におすすめのラグ

みなさんは、子供部屋をどのようにコーディネートしていますか。 大切な子供が使う部屋だからこそ、子供たちには快適に過ごしてもらいたいと考えているのではないでしょうか。 快適に過ごしてもらうためのアイテムは様々ですが、その中でもおすすめなのがラグです。

子供部屋にラグを設置することによって、子供部屋を使用している子どもはもちろん、一緒に生活をしている親にとっても良いことがあるのです。
本記事では、子供部屋におすすめのラグについて詳しくご説明したいと思います。

足音などの生活音が気になる方には厚手の防音ラグがおすすめ

子供は元気に走り回っているものです。そのため、子供部屋から伝わる足音などで近隣から苦情が出ないように配慮しなければなりません。
床材にもよりますが、フローリングについては日常的な生活で歩いたり、誤って何か物などを落下させてしまった場合においてはある程度大きな音が生じてしまいます。

子供部屋は当然、子供が主として使用する空間となりますので物などを落としてしまう頻度も高くなりますし、部屋の中を走ることもあるでしょう。
また、勉強机に備え付けられている椅子やベッドから飛び降りて遊んだりもするでしょう。 戸建て住宅であれば大きく影響を受けるのは家族に限定されますが、マンションなどの集合住宅では第三者へ大きな影響を与えてしまうことが想定されます。 影響が家族だけに留まらないのであれば、ご近所トラブルとして大きく発展してしまう可能性もあるのです。

上述したような子供が原因となる生活音に対して対処する方法として、ラグがとても有効的です。 厚手のラグを子供部屋に敷くことによって、それらの生活音を軽減することが可能となります。
また、本格的にラグで防音対策を講じるためにはラグに対してどのような防音性能が付加価値として付随しているのかを知らなければなりません。
ラグには、防音効果を定性的に示すための指標が記載されているものがあります。具体的には、ΔLL( I )-6やLL-35といった表示です。
まず、子供部屋から下の階へ影響を及ぼす騒音は次のとおりです。

  • ・軽量床衝撃音LL(level light)軽量床衝撃音:
    スリッパなどを使用して歩くことや、物など誤って落下させてしまったり、椅子などを引いた時に発生する日常的な生活音
  • ・重量床衝撃音LH(level heavy)重量床衝撃音:
    子供が遊びの一環として椅子から飛び降ることや、ボールなどを床に落下させたときに発生する生活音

軽量床衝撃音LLは、歩くときに発生するパタパタとした音であったり、物を誤って落下させてしまった時に発生するコトンといった、軽量の音が該当します。 一方、重量床衝撃音LHは重たいものが落下した時に発生するドシンとした重量の音が該当します。これらの軽量および重量の衝撃音を緩和させる性能が遮音等級なのです。
遮音等級には、ΔL等級と推定L等級が存在しますが、床に対しての衝撃音を定性的に示す指標として、現在ではΔL等級が採用されています。 軽量床衝撃音については、ΔLL1〜5等級で示し、重量床衝撃音についてはΔLH1〜4等級示しており、数字が大きいほど付与されている遮音効果は高くなっています。
このように、防音性能に優れたラグを設置することをおすすめします。

衛生面が気になる方には抗菌・消臭機能付きラグがおすすめ

子供部屋に設置するラグは、子供たちに清潔に使ってもらいたいものです。 そのため、衛生面についても配慮したラグを設置するのが良いでしょう。

ラグには、抗菌および消臭機能が付与されたものがあります。 子供たちがラグの上を寝転がって寛いでいることもあると思いますが、そのような使い方をしていると汗や体臭がラグに仕込みんでしまいます。
また、汗を吸い込んでしまうことや肌がラグへと触れる際に皮脂も付いてしまいますので菌が発生しやすい環境が構築されてしまいます。
それらに対して適切に対応するためにも、ラグには抗菌および消臭機能が付与されているものがおすすめであると言えるでしょう。

ズレや滑りが気になる方には滑り止め加工の施されたラグがおすすめ

ラグに滑り止めやずれないような加工が施されていないと、子供が歩いたり走ったりするときに謝って転倒してしまう可能性が高くなってしまいます。
特に子供では、転倒してしまう際に適切な受け身を取れることができず、勢い良く転倒してしまう可能性が極めて高いと言えるでしょう。

適切な受け身が取れないことによって、顔や頭などを強打してしまい、大事故に繋がりかねないのです。 それらの被害を未然に防ぐためにも、ラグには必ずズレや滑りが起こらないよう適切な処置を施さなければならないのです。

ズレや滑りが起こらないように、ラグの中には当初から滑り止め機能が付与されている製品もあります。 それらのラグには、滑り止め機能が付与されていることが分かる表記がされていますので、ご確認いただきたいと思います。

一方、既に購入しているラグがあり、そのラグには滑り止め機能が付与されていないケースもあると思います。 そういったラグに対しては、後付けでズレや滑り止めの対策を講じることができるアイテムがあります。
市販されている、滑り止めシート・滑り止めマット・滑り止めシールなどをラグの下に設置することによって、ラグそのものがズレや滑らないように対処することが可能です。
また、応急的な対策としてこれらのアイテムを使用せずとも簡易的な方法として、折り畳んだラップを滑り止めのアイテムの代わりに使用することもできるのです。
代わりに敷いて使う方法もあります。あくまで耐久性の低い応急処置ですので、適切な滑り止め対策ができるアイテムを購入するまでの緊急対策としてご利用いただければと思います。

汚れが気になる方にはご家庭でも洗えるラグがおすすめ

子供部屋に設置するラグは、子供が日常的に使用するため汚れが気になるものです。 子供たちが清潔にラグを使用するためにも、ラグはご家庭で洗えるものがおすすめです。
タグに洗濯表示が付いており、洗濯可能なラグであればご自宅の洗濯機で丸洗いすることも可能です。 最近の洗濯機では、優しい洗い方が選択できる洗濯機がほとんどですので、どなたでも簡単にラグを洗うことができます。
また、ラグによっては洗濯機では洗えないものもあります。そのようなラグであれば手洗いで対応しましょう。
中性洗剤や柔軟剤をぬるま湯などに溶いて、ゆっくり手洗いしてあげることによってラグを清潔に保つことができます。
全く洗濯ができないラグもありますので、最低でも手洗い対応ができるラグをご使用されることをおすすめします。

床暖房対応のラグ・カーペットと非対応の具体的な違い

では、具体的に、床暖房対応のラグ・カーペットと非対応のものとではどういった違いがあるのか。 詳しく紹介します。

熱伝導率が違う

床暖房対応のラグやカーペットでは、ふく射熱が効率よく伝わるように設計されています。 加えて、ラグ自体に熱がこもるのを防ぎ、外に逃がすようになっているため、ラグに座っている人はもちろん、部屋の中も暖かく保ってくれます。
しかし、床暖房非対応のラグでは、厚みや手触り、デザイン性などを重視するため、熱伝導率を考慮した作りではありません。
そのため、床暖房の上に敷くと、ラグ本体は暖かいけど部屋は寒かったり、ラグの暖かさにムラができたりしてしまいます。

光熱費に差が出る

前述した通り、床暖房対応のラグやカーペットはふく射熱を効率よく伝えることで、足元だけでなく部屋全体が温まるので、必要以上に暖房費がかかってしまう心配もありません。
しかし、床暖房非対応のラグでは、ふく射熱の働きを阻害してしまうため、部屋全体を温めるために、床暖房の温度を上げたり、他の暖房器具を併用したりする必要も出てきます。 結果として、光熱費の上昇につながる可能性があります。

安全性が違う

床暖房対応のラグやカーペットは、安全性にも違いがあります。 床暖房は一般的に表面温度が30~35度程度まで上昇します。
そのため、床暖房対応のラグでは、耐熱性の素材を使うだけでなく、熱を分散し熱くなりすぎるのを防いでくれるのです。
元々が加熱される前提で作られているため、安全性にも優れています。

一方、床暖房非対応のラグは、そもそも加熱されることを想定していないため、熱に弱い素材が使われていたり、熱が一か所にこもったりするケースもあります。
特に、ラグの裏の滑り止めなどは熱に弱い素材も多いため、35度前後でも長時間加熱し続けることで、床と癒着を起こす可能性も否めません。
また、1か所に熱がこもり、そこに座り続ければ低温火傷の心配もでてきます。

衛生面が違う

最後に、床暖房対応のラグは、ラグ本体の温度上昇を考慮した衛生上の設計です。 そのため、抗菌・防臭・消臭など、衛生面に考慮した機能が最初からまとまっているものが多いです。 もちろん、非対応のラグも衛生機能を備えたものが多くありますが、本体の温度上昇は考慮されていないため、ラグによって機能もバラバラです。 安心・安全を考慮するなら、やはり床暖房専用のラグを選んだ方がよいでしょう。

まとめ

ここまで、子供部屋におすすめのラグについて説明させて頂きました。
子供部屋に設置するラグですので、子供が喜ぶデザインのラグにしてあげたいものです。しかし、デザインを重視することも大切ですが、防音・抗菌・消臭・安全性・清潔感などさまざまな観点を視野に入れて検討した結果、ラグを購入されるのが良いと言えるでしょう。さまざまな種類のラグがありますので、子供たちと一緒になって子供が喜ぶラグを見つけてあげてください。
今後、子供部屋に使用するラグをご検討される方にとって本記事が少しでも一助となったのであれば幸いです。