床暖房の上にラグやカーペットは敷いていい?対応・非対応の違いと選び方を解説
床暖房の部屋でラグやカーペットを敷きたいと思われているかたもいらっしゃるかもしれません。 この記事では、インテリア業界で20年以上品質管理に携わってきた経験から床暖房の上に敷物を敷くことの意味や、床暖房に対応したラグと非対応ラグの違いを中心に床暖房に敷物を敷く場合のポイントを解説します。
- 監修者
- 株式会社イケヒコ・コーポレーション 品質保証部
1995年品質管理部として発足。イケヒコ・コーポレーションで品質管理全体の管掌と、企画から消費に至るまでの品質保証も担当。 取扱商品の特性を熟知し、より長くご使用いただけるお取り扱い方法やお手入れ方法の検討を通し、お客様に安心してご使用いただける商品をお届けできるよう活動しています。
目次
床暖房の上に敷物を敷いていいの?
敷物を製造販売している当社にも「床暖房に使用可能か?」という趣旨のお問い合わせをよくいただきます。 敷物メーカーの立場で言えるのは敷物そのものは耐熱性を考慮して仕様を決定し生産しておりますので問題ありません。 しかし、床暖房の器具には携わっていないため床暖房器具への影響を踏まえての回答となると「使用可能」とも「使用不可」とも言いきれなくなります。
床暖房は、床の下を電気ヒーターや温水を流して床面を暖め、その熱が壁や天井に反射して空間全体を暖める「輻射熱」の効果により穏やかな暖かかさが得られ乾燥にくいという点がメリットです。 ただ、このような性質から、床暖房の上にはラグやカーペットは敷かない方が効果的ですし、故障の原因となることもあるようです。
しかし、小さなお子さんやペットのいるご家庭や、椅子を使わず床に座る生活をしているご家庭では、フローリングがむき出しになっていると滑ったり床の固さで体が痛くなったりする原因になるかもしれません。 床暖房の上に敷物をご検討されるときは、まず、床暖房器具の取り扱い説明書をよく読み、使用の可否や使用可能な場合の敷物の種類などをご確認の上、適した敷物を使うのがおすすめです。
床暖房への非対応のラグ・カーペットはおすすめできない
実は、ラグやカーペットには、床暖房対応のものと非対応のものがあります。 どちらも見た目では違いがあまり分かりませんが、耐熱性能や熱の伝わり方など性能面に違いがあります。 そのため、床暖房の上で使用する敷物を検討するときは床暖房対応のラグやカーペットを使用しましょう。 非対応の敷物の使用には以下のような不安があります。
- ● ラグやカーペットなど敷物の熱による収縮や変形、変色
- ● 敷物裏面素材のフローリングへの癒着
- ● 暖房効率が下がる
- ● フローリング材の劣化
床暖房対応のラグ・カーペットと非対応のものの具体的な違い
それでは、床暖房対応のラグ・カーペットと非対応のものとでは具体的にどのような違いがあるのか詳しく紹介します。
敷物の耐熱性が違う
床暖房対応のラグやカーペットは床暖房の熱で変質しない素材が使用されています。 ラグやカーペットの素材は、自然素材のもの化学繊維のもの、それらを複合的に組み合わせたものなど様々です。 物質は熱を受けると変質しますが、その変質が始まる温度は物質によってさまざまで、変質の態様も上述のように収縮や変色などさまざまです。
床暖房非対応のラグはこれらの熱による変質まで考慮する必要がありません。 床暖房の上でも使用できるラグやカーペットは、発売前に耐熱性の試験を実施し熱による変質が起きないか検討して製品化されていますので、収縮や変色が起きにくく設計されています。
熱の伝わり方が違う
床暖房は足元から発した熱が壁や天井へ反射して暖まる輻射熱を利用してお部屋全体を暖めます。 床暖房に対応した敷物は、熱を通すように設計されているため敷物に座っている人はもちろん、部屋の中も暖かく保ってくれます。
非対応のラグやカーペットがせっかく足元で発生した熱を遮るとこの輻射熱の効果を十分に得られなくなることが考えられます。 結果として部屋全体が暖まりにくくなると、床暖房の設定温度を上げたり他の暖房器具を併用したりする必要も出てきて、結果的に光熱費の上昇につながる可能性があります。
床暖房対応のラグ・カーペットを選ぶときに重視したいポイント5選
床暖房専用のラグやカーペットを選ぶ際に欲しいポイントをご紹介します。これらのポイントは通常のラグやカーペットを選ぶ時にも言えることですが、暖めるという床暖房ならではの特性も踏まえてポイントを説明します。
1. ラグの素材と厚み
床暖房対応のラグやカーペットを選ぶ際は、熱を通すことが重要です。 ラグやカーペットに用いられる素材は様々ですが、一般的に科学繊維より自然素材の綿や麻の方が熱は通しやすいと言えます。
毛足の長いポリエステルなどは空気の層ができやすくそれが断熱材のような効果を生み、人が触る部分は温かく感じますが床面の熱をラグの表面に通し前述の輻射熱につなげる仕組みにおいては不利かもしれません。 また、中材にウレタンなどのクッション材を使用した厚手のものや裏生地の全面に滑り止めコーティングされているような構造の敷物も断熱するので床暖房にはおすすめしません。 厚手のウール素材や毛足の長いものはできるだけ避けましょう。 い草や竹のカーペットも熱を通しやすく床暖房に適した素材といえますが、乾燥しすぎは劣化を早めることになりますので加湿器を併用するなど乾燥しすぎに注意すれば使用できます。 床暖房に適した素材としては、綿や麻などの天然素材で薄手のものがおすすめです。洗濯や扱いやすさを優先するのであればポリエステル薄手のものが洗濯時も早く乾く利点があります。
2. ダニ対策がなされたもの
乾燥しがちな冬場は加湿器を使用されるご家庭も多いと思います。床暖房は空気を動かしませんのでエアコン暖房にくらべ乾燥しにくいと言えます。 暖かくて適度な湿度が保たれた環境はダニにとっても過ごしやすい環境といえます。また、ラグやカーペットは毛並みがあったり厚みがあり埃や皮脂などダニの餌となる生活塵が溜まりやすい特徴があります。 ダニを増やさないためにはこまめのお掃除は必要ですがラグやカーペットにダニ対策がなされているとより安心して過ごせます。
3. 洗濯ができるのもの
ラグやカーペットは大きく重量もあるのでお手入れが難しい傾向にありますが、製品によっては家庭用洗濯機で洗えるもの、またはコインランドリーなどで洗えるものがあります。 ペットを飼われているご家庭や小さなお子さんの食べこぼしなどが気になる場合は、メンテナンスのことも考慮して丸洗いできる製品も選択肢になります。
4. 滑り止めについて
ラグやカーペットには、裏面に滑り止め加工がされているものがたくさんあります。滑り止めには、ラテックス(ゴム)や樹脂など様々な素材が使用されていますので、 まずその敷物自体が床暖房対応の耐熱性が確認されていることを前提に選びましょう。気に入ったラグやカーペットに滑り止め加工がなく滑り止めを自分で購入して使用するときは、その滑り止めの耐熱性を確認しましょう。
5. デザイン性や素材にも注目
最後に、床暖房用のラグを選ぶ際は、あなたの好きなものを選ぶことが大切です。 その際は、部屋に合うデザインか、好きな色かだけでなく、素材にも注目してみましょう。 表面がウール加工なら手触りも良く、温かみも強くなります。 また、ポリエステルなら安価で手入れもしやすく、埃が出にくいなどのメリットがあります。 見た目だけでなく、どのような素材が使われているかにも注目して選んでみましょう。
床暖房には床暖房に対応したラグやカーペットを使おう!
床暖房は輻射熱の効果で部屋全体を温める仕組みのため適しないラグやカーペットを使用するとラグの損傷や暖房効率の低下、または床暖房の故障の不安があります。
そのため、床暖房のお部屋でラグやカーペットなどを検討するときは、まず床暖房の説明書を確認し床暖房に対応したラグやカーペットを使うことが大切です。
前述のように床暖房の熱を遮らず輻射熱の効果を出来るだけ妨げない素材や厚みのものを使うことが大切です
株式会社イケヒコ・コーポレーションの公式通販サイトでは、デザイン性と機能性に優れた床暖房対応のラグやカーペットを多数取り扱っています。
サイズ展開も豊富なため、お部屋の大きさや利用シーンに合わせてお選びいただけます。床暖房対応ラグ・カーペットをご検討の際は、ぜひ一度、公式サイトをご覧ください。
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イケヒコ編集部
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