カーペットの油性ペンを落とすには、汚れに直接洗剤をかけない、雑巾で擦らないなど、いくつかポイントがあります。 この記事ではカーペットの油性ペンの落とし方や、落とすときの注意点、落とせない場合の対処法を解説します。

カーペットについた油性ペン基本の落とし方

油性ペンは油性の汚れのため、水のついた雑巾で擦るだけでは落ちません。 油性の汚れには、同じ油性の洗剤や油汚れ専用の洗剤を使って処理します。 具体的には下記の洗剤を使うと、カーペットについてしまった油性ペンやクレヨンも落としやすいです。
  • 消毒用エタノール
  • 洗濯用洗剤
  • 重曹
  • オイル系メイク落とし
  • 漂白剤
  • 除光液
今回は、家庭で簡単に用意できる消毒用エタノールと、洗濯用洗剤を使った基本の落とし方を解説します。 なお、作業をする際は雑巾、バケツ、ゴム手袋なども一緒に用意してください。

カーペットの油性ペンにエタノールを馴染ませる

雑巾にエタノールを適量吹きかけ、カーペットの油性ペン部分をポンポンと叩いてエタノールを馴染ませます。 このように、カーペットの油性ペンに直接エタノールを吹きかけるのではなく、少しずつ馴染ませるのがポイントです。 汚れに直接洗剤をかけてしまうと、にじんで他の部分にも汚れが広がってしまうため、注意しましょう。

雑巾にカーペットの油性ペン汚れを移す

汚れとエタノールが馴染んだら、雑巾でトントンと優しく叩き、油性ペンの汚れを移します。 雑巾が汚れたら、きれいな部分を使って、同じ作業を繰り返しましょう。 ポイントは外側から汚れの中心に向かうように優しく叩くことです。 全体を擦るように汚れを落とすと、かえって広がってしまいます。

中性洗剤でカーペットを拭く

油性ペンの汚れがある程度雑巾に移ったら、次は中性洗剤で汚れた部分を拭いていきます。 バケツにぬるま湯で薄めた洗剤液を作り、雑巾を浸して絞ってください。 その雑巾で油性ペン汚れの周りから中心に向かうように、ポンポンと拭いていきます。 このときも、カーペットの汚れを擦って落としてはいけません。

カーペットを水拭きして洗剤を落とす

油性ペン汚れが落ちたら、水に濡らした雑巾で洗剤を落とします。 このときも、トントンと叩いて洗剤を落としましょう。 また、洗剤がカーペットに残っていると、繊維が痛んだり、跡が残ってしまったりするので、しっかり洗剤を落としきります。

カーペットをよく乾燥させる

水拭きが終わった後は、カーペットをよく乾燥させましょう。 先に乾いた雑巾で水分をふき取り、扇風機などで風をあてると早く乾かします。 水分が残っていると、カーペットだけでなく、床のカビの原因にもなってしまうため注意しましょう。 以上が、カーペットの油性ペン汚れ、基本の落とし方です。 なお、油性ペンは本来、簡単には落ちない構造のため、上記方法でも全てを消すことはできない可能性もあります。 もし、跡が残ってしまったら、次に紹介するポイントや対処法も試してみてください。

カーペットについた油性ペン汚れ 落とし方のポイントと注意点

デリケートな素材のカーペットに油性ペン汚れがついてしまったときは、先に気にならない場所で試し拭きをしましょう。 また、汚れたらすぐに処理する、汚れを広げないのも対処のポイントです。

目立たない場所で試し拭きをする

カーペットの素材や使用する洗剤によっては、色落ちやシミができてしまう可能性もあります。 そのため、最初は目立たない場所で試し拭きし、問題がなければ油性ペン汚れを落とす作業に移りましょう。

汚れたら放置せずすぐに落とす

油性ペンに限らず、汚れは時間が立つと落としづらくなってしまいます。 そのため、油性ペン汚れを見つけたらできるだけ早めに処理するようにしましょう。

汚れを広げない洗剤の使い方と拭き方

汚れに直接洗剤をかけない、汚れを強く擦らないことを意識しましょう。 このような落とし方では、油性ペン汚れが周りにまで広がり、余計汚れが目立つようになる可能性もあります。 洗剤は雑巾からカーペットに移す、叩くようにふき取る、この2つがポイントです。

洗剤や水分をカーペットに残さない

また、処理後の洗剤は落とし切り、水気も残らないようにしましょう。 これらが残っていると、カーペットが痛んだり、シミや黄ばみ、カビができたりする原因になります。 汚れが落ちた後も気を抜かず、最後まで丁寧な処理が大切です。

カーペットの油性ペン汚れが落とせない場合の6つの対処法

最後に、油性ペンが落ちない場合の対処法です。思い入れのあるものなら、専用洗剤を使ったり、専門業者に依頼したりして清掃してもよいでしょう。 また、毎回汚れることが想像できる場合は、思い切って掃除しやすいものに買い替えるのもおすすめです。

1. カーペット専用洗剤を使う

どうしても油性ペン汚れが落ちない場合は、業務用のカーペット専用洗剤を使うのもおすすめです。 洗浄力が強く、油性ペンだけでなく、コーヒーのシミや調味料、化粧品汚れなどにも対応しています。 ただし、洗浄力が強いため肌荒れなどに注意し、使用方法を守って使いましょう。

2. カーペットクリーニングの専門業者に依頼する

特に思い入れのあるカーペットや、デリケートな素材でできているカーペットなら、専門業者に清掃を依頼することをおすすめします。 カーペットを送って掃除してもらうタイプと、業者を自宅に招いて清掃してもらうタイプがあるため、都合に合わせて選ぶことができます。 汚れ落ちは期待できるものの、6畳サイズで5万円前後など費用はある程度かかるので、複数社に見積を取り、信頼できる業者を選びましょう。

3. 掃除しやすいカーペットに買い替える

最後に、小さなお子さんのいる家庭など、今後もカーペットの汚れがある程度想像できる場合は、思い切って下記のような掃除しやすいものに買い替えてしまうのもおすすめです。

4. 丸洗いできるカーペット

手洗いや洗濯機で丸洗いできるカーペットなら、油性ペンの汚れをある程度落とし、後の処理は洗濯機に任せるだけ。 汚れたらすぐに洗えるので、掃除の手間やイライラ削減にもつながります。

5. 撥水加工のカーペット

水分や油分を弾くので、さっとふき取るだけで掃除ができ、飲み物をこぼしたり、ペットが粗相をしたりしても安心です。 カーペットの中に水分が染みづらい作りのため、掃除しやすくなっています。

6. タイルカーペット

1辺40cm程度の正方形のカーペットをつなぎ合わせ、好きな大きさで使えるのがタイルカーペットです。 1枚1枚が小型で、汚れた部分だけ取り換えられるので小さなお子さんのいる家庭でも安心です。

カーペットの油性ペン汚れは早めの対処が肝心!

カーペットについた汚れは、できるだけ早く、適切な方法で処理することが大切です。 また、小さなお子さんのいる家庭では、掃除しやすいカーペットに買い替えるのもおすすめです。 株式会社イケヒコ・コーポレーションの公式通販サイトでは、撥水加工や丸洗い可など、手入れがしやすいカーペットを多数取り扱っています。 もちろん、デザイン性や素材にもこだわっているため、あなたの欲しいカーペットがきっと見つかります。まずは公式サイトをぜひご覧ください。