節分についての豆知識をご紹介。なぜ豆をまくのか。なぜ恵方巻を食べるのか。節分の日にちが毎年違う理由など。 投稿日: 2023-01-25 暮らしの知恵風習 2月といったら、節分ですよね。 「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまいたり、縁起が良いとされる方角に向かって恵方巻を食べたりと、「幸福な1年を過ごせますように」との願いを込めて、様々な行事が行われます。 今回は、そんな節分に関する”豆”知識をご紹介。節分の由来や、節分という言葉に込められた本当の意味、なぜ豆をまくのか、どうして恵方巻を食べるのか。そんな節分に関する気になる疑問についてご紹介していきます。 家族や友人との会話のネタに、節分の豆知識を使ってみてはいかがでしょうか? 目次1 2023年の節分はいつ?2 2023年の恵方巻き。今年の方角は?3 節分についての豆知識、7選3.1 節分の日は、実は4つある?3.2 節分は元々、大晦日を表していた!3.3 節分の日にちが変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり!3.4 豆まきの由来はとある語呂合わせから?3.5 炒った豆を使うのは神様の計らい?3.6 恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった!3.7 恵方巻を広めたのは、あのコンビニだった!4 節分で、健やかな1年を 2023年の節分はいつ? 本題に入る前に、まず、2023年の節分がいつかをチェックします。 2023年の節分は、2月3日(金)です。 実は、節分の日にちはその年によって変わります。例えば、昨年の節分は2月3日、一昨年の2021年は2月2日が節分でした。ちなみに、2月2日が節分になるのは1897年(明治30年)から124年ぶりだったそうです。 節分の日にちが毎年変わる理由については、後で詳しく紹介します。 2023年の恵方巻き。今年の方角は? 節分の日には、恵方巻を縁起の良い方角に向いて食べることも定番ですよね。縁起が良いとされる方角(これを恵方と呼びます)は毎年変わります。 2023年の恵方は南南東。やや南よりの東。スマートフォンなどに入っているコンパスのアプリを南に向けて、少し左に向けた方向になります。 コンビニやスーパーで恵方巻を買ったり、ご自宅で恵方巻を作ったりして、恵方に向かって恵方巻をガブリと食らいついちゃいましょう! 節分についての豆知識、7選 それでは、本題の節分の豆知識について見ていきましょう。 今回紹介する、節分の豆知識は以下の7つになります。 節分の日は、実は4つある? 節分は元々、大晦日を表していた! 節分の日にちが変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり! 豆まきの由来はとある語呂合わせから? 炒った豆を使うのは神様の計らいだった! 恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった?! 恵方巻を広めたのはあのコンビニだった! それぞれ見ていきましょう。 興味のあるトピックから読んでみるのもOKです! 節分の日は、実は4つある? まずは、1つ目の豆知識。「節分の日は、実は4つある?」というお話です。 本来節分とは、春夏秋冬それぞれの季節が始まる”前日”のことを意味します。 春夏秋冬の始まりは、二十四節気(にじゅうしせっき)において立春、立夏、立秋、立冬と設定されており、カレンダーにも書かれていますよね。 つまり本来は、立春の前日、立夏の前日、立秋の前日、立冬の前日、これらすべてを節分と呼ぶわけです。 節分は元々、大晦日を表していた! 続いて2つ目の豆知識。「節分は元々、大晦日を表していた!」をご紹介。 先ほども述べた通り、現在では、2月上旬に訪れる立春の前日のみを「節分」と呼ぶのが一般的になっています。この風習が定着したのは江戸時代頃と考えられていますが、それには暦(こよみ)が関係していたようです。 太陰太陽暦いわゆる旧暦が使用されていた江戸時代は、立春が今でいう正月を意味していました。そうなると、立春の節分は今でいう大晦日として捉えられることになります。 1年の終わりを大事にするという習わしは、今も昔も変わらないもの。つまり立春の節分を1年の終わりとして重要視してきた結果、「節分=立春の前日」という風習が人々の間に定着していったわけです。 節分の日にちが変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり! 続いて3つ目の豆知識。「節分の日が変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり!」というお話のご紹介。 先ほど冒頭で述べましたが、節分の日にちはその年によって変わります。あるときは2月3日、あるときは2月4日、あるときは2月2日、と言ったように。これにはどんな原因あるのでしょうか? それは、太陽と地球の位置関係にあります。 立春や立夏と言った二十四節気は、太陽に対して地球がどの角度にあるか、つまり、太陽がどの角度で地球を照らしているかによって決まります。太陽が地球を照らす時間が最も長ければ夏至、逆に最も短ければ冬至、半々になったら春分、秋分と言うように。 しかし、地球は1年をかけて太陽の周りをグルグルと回りますが、その日にちは365日ぴったりではなく、約6時間のズレが生じています。(これは、地球が太陽に対して円形ではなく楕円形で回っていることが原因と言われています)。 つまり、毎年少しずつ地球と太陽の位置関係がズレてしまうことで、立春も年によって変わることを余儀なくされているわけです。 「じゃぁ、ズレが重なると立春がそのうち1月とか12月になってしまうのではないか?」という疑問が出てきますが、うるう年の2月29日を使ってこのズレは解消されているので、立春の日にちはわずか1日2日のズレに抑えられるわけです。 豆まきの由来はとある語呂合わせから? 続いて4つ目の豆知識。「豆まきの由来はとある語呂合わせから」というお話のご紹介。 節分と言ったら豆まきが定番ですが、なぜ節分では豆をまくのでしょうか? 先ほど述べた通り、節分は元々、季節の変わり目という意味があります。この季節の変わり目には、鬼や悪霊が生じると言い伝えられており、それらを追い払うための行事が古来より執り行われていました。 その行事の一つが、豆まきであったわけです。では、鬼や悪霊を追い払うために、なぜ豆が使われるようになったのでしょうか? 「魔(ま)を滅(めっ)する」という語呂合わせで「豆」を使うようになったという説や「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、「都を荒らす鬼に豆をまいたら、鬼の目に当たって、鬼が退散した」という伝説など、豆を使うようになった由来には、様々な言い伝えがあります。 また、豆まきがいつ頃から行われるようになったかは定かではありませんが、室町時代の宮中の日記には「節分」「大豆打」などの記録が残っているそうです。 炒った豆を使うのは神様の計らい? ちなみに、節分の豆まきでは炒った豆を使いますが、ここで5つ目の豆知識「炒った豆を使うのは神様の計らいだった!」のご紹介です。 節分で炒った豆を使うのには、とある昔話が関係しています。ここでその昔話をご紹介します。 むかしむかしあるところに、人を食べる鬼がいたそうです。腹を空かせては山から降りて、村に住む人たちを無惨に食べる鬼に恐れを成した村の人たちは、ある日、神様に「あの鬼が人を食べるのをやめさせてください」とお願いしたそうです。 すると神様は「この豆を育てることができたら人間を食べても良い。もし育たないうちに人間を食べたら天罰を下す。と鬼に伝えよ」と言って、豆を村人に渡したそう。 その豆を受け取った鬼は「簡単なことだ。今に育ててお前らを食ってやる」と意気込んで、畑に豆を巻いたそうですが、待てど暮らせど豆は育たない。天罰を恐れた鬼はそれ以来人を食べることがなくなったようです。 という話なのですが、実は神様が鬼に渡したこの豆が、炒られた豆だったんですね。これではどう頑張っても、豆が育たないわけです。 この昔話が由来となって、節分では炒った豆を使うようになったと言われています。 恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった! 続いて6つ目の豆知識。「恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった!」をご紹介します。 恵方巻を食べるのも、節分の定番。ここ数年で定着するようになった気もする節分の恵方巻ですが、なぜ節分の日に恵方巻を食べるようになったのでしょうか。 これに関しても、豆まきと同じように様々な説が存在します。江戸時代、商人たちが商売繁盛を願って恵方を向いてお寿司をかぶりついたという説や、花柳界の女性たちの間で広まったという説。また、戦国時代の武将が節分の日に寿司を食べたら戦に勝ったことから広まったという説などなど。 定説と呼ばれるものが存在しない節分の恵方巻ですが、これらの言い伝えを昭和の戦後、お寿司屋さんが宣伝のために使ったことで、節分の日にお寿司を食べることが定着していったと考えられています。 ただ、この頃は「恵方巻」という言葉は使われておらず、「丸かぶり寿司」と呼ばれていたそうです。 恵方巻を広めたのは、あのコンビニだった! 最初は「丸かぶり寿司」として親しまれていた恵方巻でしたが、この頃は主に関西地方での風習だったようで、全国に広まってはいなかったようです。 では、どのようにしてこの「丸かぶり寿司」は「恵方巻」として全国に広まったのでしょうか。ここで最後の豆知識「恵方巻を広めたのは、あのコンビニだった!」のご紹介です。 恵方巻が全国に広まるきっかけを作ったのは、コンビニエンスストアのセブン-イレブンでした。 1989年、広島市のセブン-イレブン約8店舗が「恵方巻」の名称で、節分の日に手巻き寿司の販売を開始。同市内の店舗オーナー同士の会話で「丸かぶり寿司」の存在を知ったことがきっかけだったそう。この恵方巻は大変な人気を博し、9年後の1998年には全国の店舗に恵方巻が展開されたようです。 セブン-イレブン恵方巻の成功がきっかけとなり、2000年代から2010年代にかけて、全国の各コンビニやスーパーマーケットなどでも恵方巻が販売されることとなり、現在のような節分の恵方巻が定着していったわけです。 節分で、健やかな1年を 以上、節分に関する豆知識のご紹介でした。 みなさんも節分で、健やかで幸福な1年をお過ごしください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 Tomohiro 地場の仕事に興味を持ち、イケヒコに入社。当初はい草の“い”の字も知らなかったが、今では2LDKの賃貸に置き畳とい草ラグを敷き詰めるほどのい草好き。もちろん布団の上には寝ござ。将来の目標は柴犬を飼うこと🐶 最新記事 by Tomohiro (全て見る) 一人暮らし、結婚、引っ越し。新生活をより快適に!新生活で準備していると嬉しい「プラスα」のインテリアアイテムをご紹介。 - 2023.03.28 4月29日は「畳の日」。私たちの暮らしを豊かにしてくれる、畳の魅力をご紹介 - 2023.03.27 冷え性の改善におすすめ!今注目の温活とは?オススメの温活グッズもご紹介! - 2023.02.07 関連記事: ダニが増えずに減っていく寝具「滅ダニ®布団」開発ストーリー。ダニ0への挑戦 喜んで貰える父の日プレゼントの選び方 枕が原因で起こる肩こりについて解説 【要チェック】ハウスメーカーでお家をリフォームするときに気にしたい5つのポイント
2月といったら、節分ですよね。 「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまいたり、縁起が良いとされる方角に向かって恵方巻を食べたりと、「幸福な1年を過ごせますように」との願いを込めて、様々な行事が行われます。 今回は、そんな節分に関する”豆”知識をご紹介。節分の由来や、節分という言葉に込められた本当の意味、なぜ豆をまくのか、どうして恵方巻を食べるのか。そんな節分に関する気になる疑問についてご紹介していきます。 家族や友人との会話のネタに、節分の豆知識を使ってみてはいかがでしょうか? 目次1 2023年の節分はいつ?2 2023年の恵方巻き。今年の方角は?3 節分についての豆知識、7選3.1 節分の日は、実は4つある?3.2 節分は元々、大晦日を表していた!3.3 節分の日にちが変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり!3.4 豆まきの由来はとある語呂合わせから?3.5 炒った豆を使うのは神様の計らい?3.6 恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった!3.7 恵方巻を広めたのは、あのコンビニだった!4 節分で、健やかな1年を 2023年の節分はいつ? 本題に入る前に、まず、2023年の節分がいつかをチェックします。 2023年の節分は、2月3日(金)です。 実は、節分の日にちはその年によって変わります。例えば、昨年の節分は2月3日、一昨年の2021年は2月2日が節分でした。ちなみに、2月2日が節分になるのは1897年(明治30年)から124年ぶりだったそうです。 節分の日にちが毎年変わる理由については、後で詳しく紹介します。 2023年の恵方巻き。今年の方角は? 節分の日には、恵方巻を縁起の良い方角に向いて食べることも定番ですよね。縁起が良いとされる方角(これを恵方と呼びます)は毎年変わります。 2023年の恵方は南南東。やや南よりの東。スマートフォンなどに入っているコンパスのアプリを南に向けて、少し左に向けた方向になります。 コンビニやスーパーで恵方巻を買ったり、ご自宅で恵方巻を作ったりして、恵方に向かって恵方巻をガブリと食らいついちゃいましょう! 節分についての豆知識、7選 それでは、本題の節分の豆知識について見ていきましょう。 今回紹介する、節分の豆知識は以下の7つになります。 節分の日は、実は4つある? 節分は元々、大晦日を表していた! 節分の日にちが変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり! 豆まきの由来はとある語呂合わせから? 炒った豆を使うのは神様の計らいだった! 恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった?! 恵方巻を広めたのはあのコンビニだった! それぞれ見ていきましょう。 興味のあるトピックから読んでみるのもOKです! 節分の日は、実は4つある? まずは、1つ目の豆知識。「節分の日は、実は4つある?」というお話です。 本来節分とは、春夏秋冬それぞれの季節が始まる”前日”のことを意味します。 春夏秋冬の始まりは、二十四節気(にじゅうしせっき)において立春、立夏、立秋、立冬と設定されており、カレンダーにも書かれていますよね。 つまり本来は、立春の前日、立夏の前日、立秋の前日、立冬の前日、これらすべてを節分と呼ぶわけです。 節分は元々、大晦日を表していた! 続いて2つ目の豆知識。「節分は元々、大晦日を表していた!」をご紹介。 先ほども述べた通り、現在では、2月上旬に訪れる立春の前日のみを「節分」と呼ぶのが一般的になっています。この風習が定着したのは江戸時代頃と考えられていますが、それには暦(こよみ)が関係していたようです。 太陰太陽暦いわゆる旧暦が使用されていた江戸時代は、立春が今でいう正月を意味していました。そうなると、立春の節分は今でいう大晦日として捉えられることになります。 1年の終わりを大事にするという習わしは、今も昔も変わらないもの。つまり立春の節分を1年の終わりとして重要視してきた結果、「節分=立春の前日」という風習が人々の間に定着していったわけです。 節分の日にちが変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり! 続いて3つ目の豆知識。「節分の日が変わるのは、太陽と地球の位置関係にあり!」というお話のご紹介。 先ほど冒頭で述べましたが、節分の日にちはその年によって変わります。あるときは2月3日、あるときは2月4日、あるときは2月2日、と言ったように。これにはどんな原因あるのでしょうか? それは、太陽と地球の位置関係にあります。 立春や立夏と言った二十四節気は、太陽に対して地球がどの角度にあるか、つまり、太陽がどの角度で地球を照らしているかによって決まります。太陽が地球を照らす時間が最も長ければ夏至、逆に最も短ければ冬至、半々になったら春分、秋分と言うように。 しかし、地球は1年をかけて太陽の周りをグルグルと回りますが、その日にちは365日ぴったりではなく、約6時間のズレが生じています。(これは、地球が太陽に対して円形ではなく楕円形で回っていることが原因と言われています)。 つまり、毎年少しずつ地球と太陽の位置関係がズレてしまうことで、立春も年によって変わることを余儀なくされているわけです。 「じゃぁ、ズレが重なると立春がそのうち1月とか12月になってしまうのではないか?」という疑問が出てきますが、うるう年の2月29日を使ってこのズレは解消されているので、立春の日にちはわずか1日2日のズレに抑えられるわけです。 豆まきの由来はとある語呂合わせから? 続いて4つ目の豆知識。「豆まきの由来はとある語呂合わせから」というお話のご紹介。 節分と言ったら豆まきが定番ですが、なぜ節分では豆をまくのでしょうか? 先ほど述べた通り、節分は元々、季節の変わり目という意味があります。この季節の変わり目には、鬼や悪霊が生じると言い伝えられており、それらを追い払うための行事が古来より執り行われていました。 その行事の一つが、豆まきであったわけです。では、鬼や悪霊を追い払うために、なぜ豆が使われるようになったのでしょうか? 「魔(ま)を滅(めっ)する」という語呂合わせで「豆」を使うようになったという説や「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、「都を荒らす鬼に豆をまいたら、鬼の目に当たって、鬼が退散した」という伝説など、豆を使うようになった由来には、様々な言い伝えがあります。 また、豆まきがいつ頃から行われるようになったかは定かではありませんが、室町時代の宮中の日記には「節分」「大豆打」などの記録が残っているそうです。 炒った豆を使うのは神様の計らい? ちなみに、節分の豆まきでは炒った豆を使いますが、ここで5つ目の豆知識「炒った豆を使うのは神様の計らいだった!」のご紹介です。 節分で炒った豆を使うのには、とある昔話が関係しています。ここでその昔話をご紹介します。 むかしむかしあるところに、人を食べる鬼がいたそうです。腹を空かせては山から降りて、村に住む人たちを無惨に食べる鬼に恐れを成した村の人たちは、ある日、神様に「あの鬼が人を食べるのをやめさせてください」とお願いしたそうです。 すると神様は「この豆を育てることができたら人間を食べても良い。もし育たないうちに人間を食べたら天罰を下す。と鬼に伝えよ」と言って、豆を村人に渡したそう。 その豆を受け取った鬼は「簡単なことだ。今に育ててお前らを食ってやる」と意気込んで、畑に豆を巻いたそうですが、待てど暮らせど豆は育たない。天罰を恐れた鬼はそれ以来人を食べることがなくなったようです。 という話なのですが、実は神様が鬼に渡したこの豆が、炒られた豆だったんですね。これではどう頑張っても、豆が育たないわけです。 この昔話が由来となって、節分では炒った豆を使うようになったと言われています。 恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった! 続いて6つ目の豆知識。「恵方巻はお寿司屋さんの宣伝だった!」をご紹介します。 恵方巻を食べるのも、節分の定番。ここ数年で定着するようになった気もする節分の恵方巻ですが、なぜ節分の日に恵方巻を食べるようになったのでしょうか。 これに関しても、豆まきと同じように様々な説が存在します。江戸時代、商人たちが商売繁盛を願って恵方を向いてお寿司をかぶりついたという説や、花柳界の女性たちの間で広まったという説。また、戦国時代の武将が節分の日に寿司を食べたら戦に勝ったことから広まったという説などなど。 定説と呼ばれるものが存在しない節分の恵方巻ですが、これらの言い伝えを昭和の戦後、お寿司屋さんが宣伝のために使ったことで、節分の日にお寿司を食べることが定着していったと考えられています。 ただ、この頃は「恵方巻」という言葉は使われておらず、「丸かぶり寿司」と呼ばれていたそうです。 恵方巻を広めたのは、あのコンビニだった! 最初は「丸かぶり寿司」として親しまれていた恵方巻でしたが、この頃は主に関西地方での風習だったようで、全国に広まってはいなかったようです。 では、どのようにしてこの「丸かぶり寿司」は「恵方巻」として全国に広まったのでしょうか。ここで最後の豆知識「恵方巻を広めたのは、あのコンビニだった!」のご紹介です。 恵方巻が全国に広まるきっかけを作ったのは、コンビニエンスストアのセブン-イレブンでした。 1989年、広島市のセブン-イレブン約8店舗が「恵方巻」の名称で、節分の日に手巻き寿司の販売を開始。同市内の店舗オーナー同士の会話で「丸かぶり寿司」の存在を知ったことがきっかけだったそう。この恵方巻は大変な人気を博し、9年後の1998年には全国の店舗に恵方巻が展開されたようです。 セブン-イレブン恵方巻の成功がきっかけとなり、2000年代から2010年代にかけて、全国の各コンビニやスーパーマーケットなどでも恵方巻が販売されることとなり、現在のような節分の恵方巻が定着していったわけです。 節分で、健やかな1年を 以上、節分に関する豆知識のご紹介でした。 みなさんも節分で、健やかで幸福な1年をお過ごしください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。