布団で横になるコーギー犬

「犬派か猫派か」と聞かれたら?

犬派か猫派かと聞かれると、どちらかと言えば犬派である。猫もかわいいけど、過去に実家で犬を飼っていたせいもあってか、犬の方が親しみ深い。 いつだったか、某カルチャー誌で「犬だって」というタイトルの特集が組まれているのを見かけた。ちゃんと中身を読んだわけではないけど、憂いを帯びた表情の秋田犬が表紙になったその雑誌を見て、(どちらかというと犬派の)私はこう思った。

「そう、犬だって・・・なんだよなぁ」

この感覚、犬好きの人ならなんとなくわかる感覚だと思うのだけど、そうでもないのか?
笑顔のコーギー犬
(実家で飼っていたコーギー犬)

犬が好き。なんだけど・・・

数ヶ月前、「映画を倍速で観る人たち」という本を読んだ。その名の通り、映画を通常の1.5倍速くらいの再生速度で鑑賞する人が増えてきたという現象について、それが起きる原因や映画産業に与える影響、実際に倍速で視聴する人たちの内面まで鋭く考察した本で、大変興味深く読んだのだが、その本の中で、特に倍速視聴の比重が高い、いわゆるZ世代の20代前半の女性のこのような発言が紹介されていた。

「最近、好きなものを好きと言いづらくなってきたなぁって」

例えばSNS上で「私は〇〇が好きです(例えば、映画が好き、例えば、漫画が好きなど)」と言っても、自分より詳しい人がすぐに見つかってしまう、「にわか」と揶揄されてしまうが故に、そう思うようになったらしいが、犬が好きか猫が好きかという話にも、これは繋がってくるのではないかと思うのだ。
つまり・・・
「犬が好きって、言いづらくなってきたなぁ」
と。
もっと忌憚なく言うと
「猫が好きって言った方が、なんかクールだよなぁ」
と。
猫の島と呼ばれる、福岡県相島での1枚
(猫の島と呼ばれる、福岡県相島での1枚)

猫はこたつで丸くなる

犬は喜び 庭駆けまわり♪猫は火燵で丸くなる♪

童謡「雪」からのこの1節を、誰もが一度は耳にしたことがあると思う。
調べたら、この歌が作られたのは1911年。今から110年も前だ。この頃から、犬は無邪気で、猫はクールと言うパブリックイメージが出来上がっていたのだろう。

犬は無邪気で、猫はクール・・・。

犬も丸くなる

では実際に雪が降ったとき、犬は本当に庭を駆け回り、猫は家の中でぬくぬくと丸くなるのだろうか?

こう言うときに大事になってくるのが、個人の体験である。と言うわけで、実際に猫を飼っているイケヒコ編集部のEllie氏に、「猫ちゃんって冬は丸くなるんですか?」と聞いてみた。すると、こう答えてくれた。

「あぁ、丸くなりますよ。なんか犬より背骨の数が多いみたいで、いろんな体勢ができるって聞いたことあります」

なるほど、背骨の数が多いのか。確かに猫って、体がやわらかいイメージがある。
すると、たまたま隣に居た、実際に家で犬を飼っているイケヒコ編集部のHikaru氏がこう答えた。

「え、犬も丸くなるよ」
散歩のとき、寝転がるのが癖だった愛犬
(散歩のとき、寝転がるのが癖だった愛犬)

犬だって・・・

「最近、猫派の人が増えている」と、「犬だって」の特集を組んだ例の雑誌に書かれていた記憶がある。曰く、「人に媚びず、自由気ままに生きる姿に、組織に属さずに生きることがクールという世相にも重なって、心惹かれる」とのことらしい。そして、こうつづけていた。
「でも、犬だって素敵なところがいっぱいある」

そう、犬だって素敵なところがいっぱいあるのだ。犬だって、クールでカッコいいところがいっぱいあるのだ。犬だって、寒い冬の日には、家の中で丸くなることだってあるのだ。

ちなみに実家で飼っていた私の愛犬は、雪の日に散歩に出たとき、結構はしゃいでいた記憶がある。
そんな姿を思い出しながら、Ellie氏に「猫ちゃんって雪の日に外出たりしますか?」と聞いてみた。
するとこう答えてくれた。

「いや、ないですね」

「雪」の1節も、あながち間違いじゃなかった。
やっぱり、「犬だって・・・」なんだよなぁ。
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Tomohiro

地場の仕事に興味を持ち、イケヒコに入社。当初はい草の“い”の字も知らなかったが、今では2LDKの賃貸に置き畳とい草ラグを敷き詰めるほどのい草好き。もちろん布団の上には寝ござ。将来の目標は柴犬を飼うこと🐶