住宅ローンの審査で確認されるポイントは?審査に重要な5点をチェック

住宅ローンの審査で確認されるポイントは?審査に重要な5点をチェック
「家を買うために住宅ローンに申し込もうと思うけれど、審査に通るか不安……」とお悩みではありませんか?住宅ローンを利用する際には必ず審査に通る必要があり、審査の結果融資不可となった場合は、残念ながらその住宅ローンを利用することはできません。
住宅ローンの審査では年収以外にも数多くの審査ポイントがあり、返済能力の有無について重点的に確認されます。必ず審査に通るコツは存在しませんが、審査ポイントを事前に知っておくことで、審査に通りやすくなるかもしれません。
この記事では、住宅ローンの審査について詳しく紹介します。審査のポイントや注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

住宅ローンを利用するためには審査に通る必要がある

住宅ローンを利用するためには審査に通る必要がある
先述の通り、住宅ローンを利用するためには、必ず審査に通る必要があります。審査と聞くとクレジットカード発行時の審査を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、住宅ローンの審査はクレジットカードのように簡単なものではないため、融資不可と判断される人も多く存在します。
では、なぜ住宅ローンの審査は厳しいのでしょうか。住宅ローンの審査が厳しい理由は、クレジットカードやカードローンとは異なり、1人に貸し付ける金額が大きくなるためです。「家は一生に一度の大きな買い物」と言われるように、住宅ローンを利用して家を購入する際には、数千万円のお金を借りることになります。もし審査をせずに数千万円ものお金を貸し、返済できなくなってしまった場合は、金融機関は損をしてしまうため、審査によって返済能力の有無を重点的に確認しているのです。
住宅ローンの審査の際には、年収や勤続年数・他社からの借り入れなど、あらゆる情報から返済が可能かどうかについて確認されます。よって審査に通るためには、事前に審査時のポイントを把握し、できる限りの対策を行っておくことが重要です。具体的な審査ポイントについては、次の見出しで詳しく解説します。
具体的な審査ポイントについては、次の見出しで詳しく解説します。

審査時のチェックポイント5つ

審査時のチェックポイント5つ
住宅ローンの審査の際には、数多くのポイントについて重点的に確認されます。ここでは、必ず確認される5つのポイントを紹介します。
  • ・申し込み時の年齢
  • ・年収や勤務先・勤続年数
  • ・健康状態
  • ・信用情報
  • ・担保評価

申し込み時の年齢

まず確認されるのは、申し込み時の年齢です。住宅ローンは20代でも申し込むことができますが、あまり若いと収入面で不安があると判断され、審査に落ちることがあります。
また完済時の年齢は80歳未満を基準とされる場合が多いため、反対にあまり歳をとりすぎている場合にも、審査に落ちやすくなってしまいます。年齢だけで判断される訳ではありませんが、年齢だけに注目するならば、30代や40代での申し込みがベストと言えます。

年収や勤務先・勤続年数

住宅ローンを返済するためには毎月定期的な収入が必要になるため、年収や勤務先の情報・勤続年数は最も重要な審査ポイントの1つです。また年収や勤務先について確認される場合は、ただ年収が高いか・低いかだけでなく、雇用形態についても重視されます。
派遣社員など雇用形態が不安定であり返済が難しそうだと判断された場合は、年収に関わらず審査に落ちる可能性が非常に高くなります。特に自営業者は毎月の収入が安定しないため、例え年収が十分にあったとしても、収入が不安定であるとの理由で審査に落とされる傾向にあります。
さらに「転職して3年以内・転職の回数が多い」などの場合も、審査が不利になることが多いです。転職を検討している場合は、転職活動前に住宅ローンの申し込み手続きを行うことをおすすめします。

健康状態

少し意外に感じるかもしれませんが、健康状態も住宅ローン審査の際の確認ポイントです。住宅ローンでは、団体信用生命保険(団信)と呼ばれる保険への加入が義務付けられています。団信とは、住宅ローンの債務者が返済期間中に死亡または高度障害状態になった際に、住宅ローンの残金が完済される保険のことで、健康状態によっては加入審査に落ちることもあります。
そして基本的に団信に加入できない場合は、年収や年齢など他の条件を満たしていても、住宅ローンの審査には通りません。持病などがあり健康面に不安がある場合はウソの申告をしたくなるかもしれませんが、虚偽申告が判明すると契約違反となり、万が一の際に保険金が支払われなくなってしまいます。
審査に通るかについてはその人の病状によって異なるため、審査を受けてみないとわかりませんが、完治を待ってから住宅ローンの審査を申し込むとの方法もあります。またワイド団信と呼ばれる持病がある人でも入りやすい保険も存在するため、持病がある人向けの制度を活用することも1つの方法です。

信用情報

住宅ローンの審査の際には、「信用情報」と呼ばれる情報についても確認されます。信用情報とは、クレジットカードの支払状況やローン等の申し込みについての情報のことです。
信用情報は信用情報機関に登録されており、いつどのようなローンに申し込んだかだけでなく、携帯電話料金やクレジットカードの利用代金の遅延履歴まで、様々な情報が登録されています。滞納履歴は過去5年程度記録が残るため、審査の際に滞納や遅延の履歴があると返済が滞るのではと判断され、審査に落ちる可能性が高くなります。
また消費者金融のカードローンなどを複数利用していた場合は、完済証明書の提出を求められる場合もあります。カードローンなどの利用履歴がある場合は、住宅ローンを申し込む前に完済し、各種証明書を事前に用意しておくとよいでしょう。

担保評価

万が一ローンの返済ができなくなった場合に備えて、住宅ローンでは購入する土地や建物が担保となることがほとんどです。担保とは返済ができなくなった場合の保険なので、もし返済が不可能な状態になった場合は、金融機関がその担保を売却し、ローンのお金を回収します。
つまり住宅ローン審査の通りやすさは、担保となる土地や建物の価値により変化し、築年数が古い家などの場合は担保評価額が下がるため、最悪の場合は審査に落ちることもあります。担保評価で審査落ちしないためには、なるべく担保単価が高い物件を選ぶことがポイントです。

住宅ローンの審査に通りやすくする方法

住宅ローンの審査に通りやすくする方法
では、住宅ローン審査の際にはどのような点に注意すればよいのでしょうか。住宅ローンの審査に通りやすくするためには、以下のような点に気をつけることが重要です。
  • ・各種ローンは完済しておく
  • ・新しくローンに申し込まない
  • ・転勤や独立をする前に申し込む
  • ・税金やクレジットカードの利用代金などの滞納をしない
  • ・健康状態に気をつける
  • ・引き落とし口座には常にお金を入れておく
  • ・必要書類などの準備をしてから申し込む
  • ・1つだけでなく、複数のローンに申し込む
住宅ローン申し込み前には、他のローンの返済を行っておくことが特に重要です。カードローンやクレジットカードのキャッシングなどでお金を借りている場合も、なるべくローンの申し込み前に完済しておきましょう。
またクレジットカード等の滞納は、見逃しがちですが審査の際には重要なポイントの1つです。信用情報機関の情報は自分で確認することができますので、滞納をしたことがある場合は、一度登録情報を開示してみるとよいでしょう。延滞の履歴は一定期間を過ぎると消えるため、後1年程度で削除される場合などは、削除されてから住宅ローンの申し込みを行うことをおすすめします。

住宅ローンの審査は厳しいが、ポイントに気をつけるだけで通りやすくなる

住宅ローンの審査は厳しいが、ポイントに気をつけるだけで通りやすくなる
この記事では、住宅ローンの審査と審査のポイントについて紹介しました。住宅ローンは貸し付ける金額が大きいため、その他のローン審査と比較すると厳しく、審査に落ちてしまう人も存在します。
年収や年齢などは変更できませんが、「その他のローンを完済しておく・延滞に気をつける」などについては、ローン申し込み前に対処することができます。住宅ローンを利用して家を買うことが決まったら、できるだけ延滞はしないように注意し、転職を検討している場合は、転職する前にローンの申し込み手続きを済ませるとよいでしょう。