シンサレートとはどんな布団素材?

シンサレートとはどんな布団素材?

新型ポリエステルとも呼ばれる吸汗性・保湿性に優れた素材シンサレートをご存知でしょうか。シンサレートは軽くて暖かい素材のため、冬を乗り切る掛け布団の選択肢としておすすめです。

この記事ではシンサレートとはどのような素材なのか、特徴を詳しくご紹介します。また羽毛と比べてどちらが暖かいのかも解説しているので、羽毛布団とシンサレート布団どちらを購入しようか悩んでいる方もぜひ参考にしてください。

シンサレートってどんな素材?

シンサレートってどんな素材?

シンサレートは1960年代にアメリカで開発された素材です。日本では1980年代から販売されるようになり、新型ポリエステルとも呼ばれています。冬季オリンピックや全日本スキー連盟などの公式ウェアにも採用されるほどの、高い断熱性が特徴です。

シンサレートはThinとInsulateを合わせた言葉で、薄く温かいという意味を持ちます。断熱性と保温性に優れているため、スポーツウェアだけでなく掛け布団にも最適な素材です。

シンサレートの特徴

シンサレートの特徴

シンサレートの特徴は大きく4つあります。ここでは各特徴について詳しく解説しましょう。

3M社が開発した新素材

シンサレートは高機能中綿素材で、寒い季節でも快適に過ごせる素材として3M社により開発されました。 3M社はアメリカのミネソタ州セントポールに本社がある企業。登記されている本来の社名はミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニーです。サイエンスをベースとして生み出されるイノベーションを通し、人々の生活を豊かにすることを企業理念としています。 ヘルスケア製品やエレクトロニクス、通信関連、製造関連、電力・エネルギー、業務用ソリューション等幅広い業界向けに製品を開発している企業です。

薄くて暖かい

シンサレートは薄くて暖かいのが大きな特徴です。繊維と繊維が複雑に絡み合う構造のため、布団内部で温められた空気が逃げにくくなっています。さらにただ温かいだけではなく、薄くてかさばらないのが魅力的なポイントです。軽い分体にフィットしにくい場合もありますが、少し肌寒い季節に使うには最適な素材でしょう。 またシンサレートは機能性によって種類が分かれており、10種類以上から選べます。
  • スタンダード
  • ウルトラ
  • リサイクル
  • ライト
  • Exソフト
  • ExソフトⅡ
  • 消臭タイプ
  • 寝具タイプ
  • ハイロフトタイプ
  • ストレッチタイプ
さまざまな選択肢があるのもシンサレートの特徴です。

アレルギー物質を含んでいない

シンサレートはアレルギー物質を含んでいません。アレルギーがある方でも使いやすいのは大きな特徴。また臭いがないため、睡眠を妨げないのもうれしいポイントです。

吸汗性・保湿性に優れている

快適に眠るために大切な要素が保温性や吸湿性・放湿性ですが、シンサレートは吸汗性・保湿性に優れています。寝ている間にかいた汗をしっかり吸収するため布団の中がムレにくく、さらに保温性が高いため肌寒い季節でも温かく使用可能です。 保湿性に優れているシンサレートですが、布団の中に含んだ湿気を外に逃がす性能はあまり高くないため中に熱がこもりやすい特徴を持ちます。温度調整ができない点でみるとデメリットにも捉えられますが、布団の中に熱を閉じ込められるため冬なら快適に眠られるでしょう。 冬に使用する布団を探している方は、シンサレートの検討もおすすめです。

シンサレートとダウン、暖かいのはどっち?

シンサレートとダウン、暖かいのはどっち?
掛け布団はシンサレートとダウンどちらが暖かいのでしょうか。結論は羽毛布団の方が暖かいといえます。 シンサレートは保温性に優れている素材ですが、温度調節するために重要な機能や保湿性はあまりありません。 それに対しダウンは保温性に優れており、温度調節に役立つ機能が備わっています。体温に温められた空気が羽毛に含まれ、温度が上がりすぎた場合には熱を逃がすというものです。放質性にも優れているためムレにくく、最適な温度に保てます。 機能面で比べてみると、ダウンの方がシンサレートよりも暖かいでしょう。また温度調節機能が備わっているダウンなら通年使用できます。 しかしシンサレートの方が重量は軽いため、暖かくて軽い布団を求める場合はシンサレートを選んでもよいでしょう。特に冬場の使用であれば、軽くて暖かいシンサレートは重宝します。

シンサレートの掛け布団の保管方法

シンサレートの掛け布団を長く使うためには、保管方法に気を遣いましょう。不適切な方法で保管すると、本来の寿命よりも早く劣化してしまう可能性があります。シンサレートの掛け布団を購入する場合は、ここで紹介する方法で適切に保管してください。

不織布ケースに保管が基本

シンサレートの掛け布団は不織布ケースに保管するのが基本です。布団収納ケースにはビニール製のものもありますが、長期保管する場合含め不織布ケースの方がおすすめです。ビニール製よりも通気性が高いのが大きな理由に挙げられます。 不織布ケースは筒形やボックス型など幅広い形・大きさのものがあるため、収納する掛け布団の大きさや収納スペースに合わせて選ぶとよいでしょう。筒型なら少ないスペースでもスッキリ収納できるし、ボックス型なら複数個まとめて奇麗に収納できます。ケースに持ち手が付いているものだと、押し入れから出し入れしやすいためおすすめです。 また不織布ケースの中には防虫・防湿機能が備わったものもあります。不織布ケースで掛け布団を保管する不安点としてダニが発生する可能性があることが挙げられますが、防虫・防湿機能が備わっている商品を選べば安心して長期間保管できます。まだ不安が残る場合は、除湿剤や防虫剤も掛け布団と一緒に入れておくのがよいでしょう。 不織布ケースにもホコリは付着してしまうため、掛け布団を出し入れするタイミングで選択するのがおすすめ。中には洗濯できないタイプのものもあるので購入時にタグを確認しておくことがポイントです。

布団圧縮袋を使用すると中綿がへたることも

シンサレートの掛け布団を保管する方法として、布団圧縮袋を使用する方法もあります。かさばりやすい布団を圧縮するため限られた収納スペースにも収納できるのが特徴ですが、シンサレートの掛け布団の場合中綿がへたる可能性があります。特に長期間保管する場合は注意が必要です。 ふわふわとした使い心地を損なわないために大切なポイントは、カチカチの板状になるまで圧縮しないことです。薄くしすぎると元の形に戻りにくくなってしまいます。掃除機で吸引するタイプの圧縮袋の場合、元の厚みの3~4分の1程度の厚みを目安に圧縮するのがポイントです。 基本的には圧縮袋よりも不織布ケースで保管するのが望ましいですが、収納スペース的に厳しい場合は圧縮しすぎないように注意して布団圧縮袋を使用するとよいでしょう。圧縮袋から布団を取り出した際、使用前に風通しの良い場所で2~3時間程度陰干ししておくのがおすすめです。そうすることでシンサレートの劣化を防げます。

シンサレートの掛け布団で寒い冬を乗り切ろう

シンサレートは薄くて暖かい特徴を持った新素材です。吸汗性と保湿性に優れているため暖かい空気を布団の中に閉じ込めておくことができ、寒い冬の使用に適しています。重量も軽いので、重い布団だと寝つきが悪い方や軽くかけられる布団をお探しの方におすすめです。 イケヒコオンラインショップでは冬を乗り越える暖かい掛け布団を幅広くそろえています。抗菌防臭に優れた高機能掛け布団もラインナップしているので、今年の冬を乗り切る布団をお探しの方はぜひチェックしてみてください。