繋がるものづくり-い草ラグ生産者 野口俊幸さんが語る、お客様を裏切らないものづくり-
シリーズ「繋がるものづくり」では、イケヒコ商品に携わる全ての方々(生産者・加工先・開発者・お客様)の生の声を取り上げることで、イケヒコとお客様を繋げていく事を目的としています。
い草ラグ生産者 野口俊幸さんが語る、い草ラグの魅力
今回は、福岡県の柳川市でイケヒコのい草ラグの生産に携わってくださっております、い草ラグ生産者の野口俊幸さんを取り上げさせて頂きます。
[職人]
野口 俊幸
Toshiyuki Noguchi
1957年5月10日生まれ。
28歳の頃に、ござ職人だった父の後を継ぐ。
「買ってよかったと思っていただけるものづくり」「お客様を裏切らないために、1枚1枚を綺麗に仕上げていく」と、仕事への姿勢を語る姿からは、どこまでもお客様の事を想う、真摯な人柄が溢れている。
Interview
「お客様を裏切らないものづくり」を理念に掲げる野口さんの、お客様、商品に対する想いを語って頂きました。
いい商品を作りたい
—このお仕事を始められたきっかけをお聞かせ頂けますか?
野口
先代の父親がい草の織り職人をやっておりまして、その後を継いだ形になります。
20代の時に継いで、今年で36年目になります。
—36年間の中で、印象に残っている出来事などはございますか?
野口
印象ですか…。
印象と言うよりも、ひたすら、いい商品を作りたという思いだけでやっていましたので…。
—いい商品を作りたい…
野口
はい。
もちろん、消費者の方にとっての”いい商品”ですね。
い草ラグを買って頂いた方に、「買ってよかった。」と言って頂けたら、私はそれだけで満足ですから。
そのために、お客様に満足して頂くために、い草ラグの1枚1枚をきちんと綺麗に仕上げていく。
それを心がけています。
お客様を裏切らないものづくり
—36年間の長きに渡って、このお仕事を続けられてきた理由をお聞かせ頂けますか?
野口
商品を作って、喜んでもらえるからでしょうね。
い草ラグを作っていく中で、い草ラグを提供する中で、お客様から「買ってよかった」と言っていただける、そういう喜びでしょうね。
皆様から認められていただく以上は、続けられるという確信を持ってやっています。
まず、い草ラグを使ってみて、畳・い草の良さを知ってもらいたいと思っております。
—ものづくりにおいて大事にしているは、どのような事でしょうか?
野口
ものづくりにおいて大事にしているのは、まず何よりも「お客様を裏切らないこと」です。
毎日私の所ではたくさんのい草ラグ出荷されていますが、その中でお客様が私の織ったい草ラグを選んで頂き、手にとって頂くのはその中の1枚だけです。
その1枚をお客様が買って満足していただくためには、その1枚1枚を綺麗に仕上げていく。
そうでないと、枚数が多いからもう面倒だ、作りにくい、間に合わないでは、お客様が買って頂くのは、その1枚だけですから、その1枚1枚を綺麗に仕上げて、お客様を裏切らないようにしていかないといけないと思います。
畳・い草の魅力
—長く、畳・い草に携わってこられたからこそ分かる、畳・い草の魅力、伝えたい魅力などはございますか?
野口
我々はもちろん、畳・い草とはどういう物かを知っています。
しかし、消費者の方は「畳・い草ってどんなものか?」半信半疑かもしれません。
まず使って頂いて、畳・い草の良さを知って頂きたいのはもちろんですが、なぜ畳・い草が日本にあるのかという事を考えたら、やはり日本の文化や風土に、畳・い草は合っているのではないかと思います。
その事を伝えていきたいと思います。
—日本の文化に合うとは、どのような意味でしょうか?
野口
まず、気候ですね。
特に、昨今の温暖化による異常気象においては、畳・い草の効果・効能というのは、見直されていくのではないでしょうか?
湿度調整、空気清浄など、畳・い草には素晴らしい効果がいっぱいあります。
特に梅雨のジメジメする時や夏の暑い時は、畳・い草は過ごしやすいのではないかと思います。
それと、「座の文化」座る文化ですね。
日本人は座ってご飯を食べるなどの文化がありますので、その中には座る材料、クッション性のあるい草を使って頂いて、家族で生活する。
そのような「座の文化」に、畳・い草というのは合うのではないかと私は思います。
い草ラグは裏切らない
—最後の質問になります。あと何年、この仕事を続けられたいですか?
野口
何年…永遠ですね、私が健康である以上は。
後を継いでくれる者がいるなら、ぜひお願いしたい。
このい草ラグというのは、裏切らないと思います。
買って後悔するものでは、絶対にないと思います。
これだけ世間が色々な、化学製品とかいっぱいありますよね?
その中で、い草というのは色々な効果を持って、自然に優しい素材だと思います。
そう言った意味では、い草ラグというのは今後見直されていくんじゃないでしょうか?
興味本位でいいから1枚、い草ラグを使ってみたら、畳・い草の良さが分かると思います。
そのように皆様に認められて頂いている以上は、あと何年じゃなく、ずっと続けていきたいと思います。
—貴重なお話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。
野口
ありがとうございます。
ぜひ、私たちのい草ラグを使ってみてください。
収録日:2020年2月20日
収録場所:福岡県柳川市金納
インタビュー・撮影:伊東朋宏
企画:株式会社イケヒコ・コーポレーション
野口俊幸さんが生産していらっしゃる製品
株式会社イケヒコ・コーポレーション
ikehiko
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