部屋の暑さ対策

部屋の暑さ対策

夏になると困るのが家の中に入ってもジリジリとした暑さを感じてしまうこと。家で過ごす時間が長い方なら、なおさら暑さが気になるでしょう。

本記事では家の中で出来る暑さ対策をご紹介します。冷房効率をアップさせる方法や、暑さ対策におすすめのインテリアをご紹介するのでぜひチェックしてみてください。

家の中でも熱中症に?暑さ対策は万全に!

家の中でも熱中症に?暑さ対策は万全に!

熱中症と聞くと、外での暑さにより発症するイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし実際は熱中症の3〜4割ほどが屋内で発生しています。

東京都消防庁が発信している「令和2年の熱中症による救急搬送事例」によると、室内で熱中症になった事例には以下のようなものがあります。

  • 自宅でテレワーク中に全身の脱力症状を発症し軽症(30代)
  • クーラーをつけずに就寝。起床後、身体に熱感があり歩行困難になった(90代)

参考:東京都消防庁.「夏本番前から熱中症予防対策を!!」.https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/season/heat.html,(参照 2022-02-22)

上記いずれの事例も発症時期は6月、気温は30度未満の状況でした。東京都消防庁では、室内温度を調整し蒸気をためないようにしましょうと呼びかけています。

6月でも熱中症が出るのですから、7月・8月とさらに気温が高くなる月は室内での熱中症対策を万全に行わなくてはいけません。室内だから熱中症にはならないだろうと考えずに、夏本番前からしっかり対策を施しておくことが重要です。

また熱中症になるのは人間だけではありません。犬や猫も熱中症になることがあります。大切なペットのためにも、自分のためにも、暑さ対策を万全にしておきましょう。

エアコン使わずお部屋を涼しくする方法

エアコン使わずお部屋を涼しくする方法

エアコンの電気代が気になる季節。電気代を節約するためにも、エアコンを使わずしてお部屋を涼しくする方法を模索する方も多いでしょう。

ここでは、エアコンを使わずに部屋を涼しくする方法を3つご紹介します。猛暑日や真夏日に無理にエアコンを我慢していると熱中症にかかる危険があるため、熱いと感じたら我慢せずにエアコンを使うようにしましょう

換気をする

一つ目は換気をして部屋の空気を入れ替える方法です。気温が高くなるとジメジメとして不快な暑さを感じます。実は温度と湿度は密接に関係しており、温度が高くなると空気が水を含む割合が多くなります。冬場の湿度50%と夏場の湿度50%を比べてみると、不思議なことに同じ湿度であっても温度の高い夏場の方がジメジメとした湿気を感じやすいのです。

換気をするタイミングでおすすめなのは、晴れた日の午前中や涼しい時間帯です。一日一回窓やドアを開けて換気すると、エアコンを使わなくてもある程度部屋を涼しくできます。

ひんやりグッズを使う

二つ目はひんやりグッズを使う方法です。夏になるとコンビニやスーパー、百円均一ショップなどでもよく見られるようになるひんやりグッズ。これがあればエアコンを使いすぎることなく、節約にもつなげられます。

ひんやりグッズと一口にいってもさまざまな種類の商品があります。例えば濡らすだけでひんやりとした冷感を体感できるタオルや持ち運び可能なアイス枕のような商品、肌に塗っただけでスーッとするデオドラント商品など。これらのひんやりグッズは外での使用はもちろん、室内の暑さ対策にも十分役立ちます。

気加熱を使う

三つめは気化熱を使う方法です。夏の風物詩である打ち水をご存知でしょうか。家の前の道路に水を撒くことによって、その水が気化する際に周りの熱を奪って涼しく感じる現象です。

室内でもこの気化熱を利用してお部屋を涼しくできます。方法はとても簡単で、扇風機やエアコンの前に濡れタオルをかけたり凍らせたペットボトルを置いておいたりするだけです。この方法を利用する際に役立つ商品も販売されているので、気になる方はインターネット通販やホームセンター、百円均一ショップなどで探してみるとよいでしょう。

冷房効率をアップさせる方法

冷房効率をアップさせる方法

よりお部屋を涼しくするためには、冷房効率をアップさせる方法を知っておくとよいでしょう。ここでは具体的な方法を5つご紹介します。ぜひ試してみてください。

直射日光を遮る

一つ目は直射日光を遮ることです。夏場に室温が高くなる原因のおよそ70%は、窓から入ってくる熱エネルギーが影響しているとされています。つまり窓から熱気が入りづらいように対策すると、室内の冷房効率を高められます。

カーテンを閉めるだけでも直射日光が遮られ、冷房効率がアップするでしょう。しかし日中にカーテンを閉めると室内が暗くなってしまうため、耐熱シートやアルミシートを直接窓に貼る方法もおすすめです。

サーキュレーターや扇風機を活用

二つ目はサーキュレーターや扇風機を活用する方法。冷房をつけていても部屋全体がなかなか涼しくならないと感じたことがある方もいるでしょう。これは冷たい空気は下に、暖かい空気は上に流れる空気の性質によるものです。そこでサーキュレーターや扇風機を部屋に置くことで、空気を循環させて部屋全体の冷房効率をアップできます。

サーキュレーターや扇風機を置く位置はエアコンの対角線上がおすすめです。部屋の中心に向かって風を送るように位置を調整すると、うまく空気が循環します。部屋の温度のムラをなくす際に役立つのはもちろん、部屋の換気の際にもぜひ活用してみてください。

また先述の気化熱を利用したお部屋を涼しくする方法と組み合わせて使うと、より部屋を涼しくできます。

エアコンに風除けカバーをつける

三つ目はエアコンに風除けカバーをつける方法です。風除けカバーはエアコンの風向きを変えるために付けるアイテムで、お部屋の空気を効率的に循環させられます。サーキュレーターや扇風機との併用により、さらに冷房効率をアップできるでしょう。

エアコンの風向きを変えることにより直接エアコンの風が体に当たるのを防ぎ、体への負担を抑えられます。

エアコンのフィルターを掃除する

四つ目はエアコンフィルターの掃除をこまめに行うことです。エアコンフィルターにゴミやホコリが溜まると電力が余分に消費されてしまいます。目詰まりを起こせばエアコンから排出される風量にも影響が出るため、できれば2週間に一回ほど定期的に掃除を行うのがおすすめです。

室外機の周りに物を置かない

五つ目は室外機の吹き出し口にあるものを取り除く方法です。室外機の吹き出し口付近に物が置いてあると、排熱がスムーズに出来なくなってしまいます。そうすると熱がこもるため、エアコンの冷房効率にも影響が出る恐れがあるのです。

空気がスムーズに流れるように室外機の周りのものを取り除き、夏の間は目隠し用の室外機用カバーも外しておくとよいでしょう。

上記に解説した五つの方法は比較的簡単で、手軽に試しやすいものです。室内が暑いなと感じたらぜひ上記の方法を試してみてください。

暑さ対策におすすめのインテリア

暑さ対策におすすめのインテリア

暑さ対策におすすめのインテリアをいくつかご紹介します。ぜひここで紹介するインテリアを置いて、快適な夏を過ごしましょう。

耐熱カーテン

耐熱カーテンを設置すると窓から入る熱を防げます。窓からの熱を防ぐと室温の上昇を抑えるだけでなく、冷房効率アップも期待できるでしょう。夏場に活躍するのはもちろん、冬場には外からの冷気を抑える役目も果たしてくれるとても便利なインテリアグッズです。

耐熱カーテンは涼しげな水色や青、白などのカラーを選ぶのがおすすめです。遮音性や遮光性など機能性に富んだ商品も多くあるので、気になるものをいくつか比較検討してみるとよいでしょう。

ハニカムスクリーン

ハニカムスクリーンは窓に設置するインテリアグッズです。蜂の巣のような断面をしているスクリーンで、空気の層が作られることにより夏場は外から入る暑い日差しを遮られます。耐熱カーテンと同様に、冬場の寒さ対策にも活用できる便利なインテリアグッズです。

薄くスッキリとした外観のため、インテリアに気を遣いたい方におすすめできます。

冷感ラグ

ひんやりとした感触が特徴の冷感ラグは、お部屋の暑さ対策にピッタリです。冷感スプレーなどのひんやりグッズとは異なり、一瞬だけでなく何度でも冷たさを感じられるのが特徴です。夏にぴったりな涼しげな色の商品が多いため、視覚的にも涼しさを感じられるでしょう。

い草ラグ

い草ラグは一般的なラグやカーペットとは異なり毛足がないため、手触りがサラサラとしています。自然素材ならではの感触が楽しめるのが特徴です。またい草は優れた吸湿性能を持っており、お部屋の湿度対策にも活躍します。

さらに有害物質を吸着する空気浄化作用もあるため、小さな子供がいる家庭にもおすすめです。

冷感マット

寝ている間の暑さ対策には冷感マットを活用するのがおすすめです。ひんやりとした涼しい触り心地が特徴で、蒸し暑い夏の日でも快適に眠れます。商品によって熱のこもりにくさや生地の肌触りなどが異なるため、快適な眠りのためにいくつか商品を比較検討してみるとよいでしょう。

まとめ

夏場は外での熱中症対策だけでなく、お部屋の熱中症対策も必要不可欠です。お部屋で十分に熱中症対策をしないために熱中症の症状を発症する人も多いので、室内だから大丈夫とは思わずにしっかり対策しておきましょう。熱中症の対策は気温が上がり始める5~6月頃からしておくことが大切です。

冷房効率を高めると、夏場でも節電しながら熱中症対策ができます。冷房効率を高める方法には以下のようなものがあるので、ぜひ試してみてください。

  • 直射日光を遮る
  • サーキュレーターや扇風機を活用する
  • エアコンに風除けカバーをつける
  • エアコンフィルターの掃除をこまめに行う
  • 室外機の吹き出し口にあるものを取り除く

夏場でも節電したい方は、1日1回換気をして空気を入れ替えたり、ひんやりグッズを使用したり、気化熱を使用する方法などで対策を行うとよいでしょう。冷感ラグやい草ラグ、冷感マットなどの暑さ対策インテリアを活用するのもおすすめです。

熱中症対策をしっかり行い、夏場でも涼しく快適に過ごしましょう。