和室でダニを発生させない為の対策

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この記事では、「和室でダニを発生させない為の対策」についてご紹介致します。
ダニは高温・多湿・汚れの3つの条件が揃ったときに繁殖します。和室でダニを発生させないためには、こまめな換気で風通しを良くすること、畳は掃除機または掃き掃除だけでなく、畳の目に沿うように丁寧に拭き掃除すること、定期的に畳を天日干しで乾燥させることがポイントです。
今回は、和室でダニを発生させないための3つの対策ほか、ダニが発生する条件やダニが発生してしまったときの対処法を解説します。

和室にダニが発生する原因は畳のカビや汚れ

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使い勝手が良いため、家に一部屋は欲しい畳敷きの和室ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。その1つとして挙げられるのが、ダニの発生・繁殖です。
畳は「い草」という自然素材で作られており、このい草には湿度を調節する機能が備わっているのです。湿気が高いときは水分を畳が吸収し、空気が乾燥している場合には吸収した水分で調湿するのですが、大量に湿気を吸った畳はカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。

さらに、湿気を含んだ、またはカビの生えた畳の上に人間のアカやフケ、髪の毛、食べカス、ホコリなどをそのままにしておくと、それを餌にダニが発生します。畳の目はダニにとって最適な隠れ家になるため、一度発生すると畳みの目の奥に入り込み、どんどん繁殖してしまう可能性があります。

畳にカビやダニが発生・繁殖する3つの条件

畳にカビやダニが発生・繁殖する条件はこの3つです。
  • ・高温
  • ・多湿
  • ・汚れ
部屋の温度が20〜30℃、湿度が60〜80%に加え、ダニのエサとなる汚れがあると、カビやダニは急激に繁殖・増加します。ダニのなかにはカビを栄養源としている種類も存在するため、できるだけカビが発生しないよう注意が必要です。
6〜9月はカビやダニが発生しやすい時期なので、部屋の温度・湿度を調整するほか、できるだけこまめに掃除をして、畳の上にゴミや汚れがない状態を保つことが大切です。

和室にダニを発生させない3つの対策方法

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  • 1.こまめな換気・除湿
  • 2.畳を半年〜1年ごとに天日干しする
  • 3.畳の目に沿った丁寧な拭き掃除

1.こまめな換気・除湿

畳にカビやダニを発生させないためのポイントは、毎日こまめに換気をして、部屋の湿度を上げないことが大切です。雨が降っていない日はできるだけ窓を開けて空気の入れ替えをしてください。梅雨の時季などで雨が続いたり、和室の風通しの悪い場合は、除湿機やエアコンのドライ機能を活用しましょう。また、湿気が溜まりやすい部屋の四隅などに除湿剤を置くのも効果的です。

和室に観葉植物や洗濯物の部屋干しなど水分を含むものを設置したり、畳の上にラグやカーペットを敷くのはおすすめしません。 洗濯物の部屋干しは多くの水分が放出され、あっというまに和室の湿度を上げてしまいます。ラグやカーペットは畳に湿気がこもりやすく、ゴミやホコリが溜まりやすいため、カビが発生するリスクが高まってしまいます。

どうしてもカーペットを敷きたい場合は、通気性が高く、防カビ・防ダニ効果のあるカーペットを選びましょう。また、こままにカーペットをめくり、ゴミやホコリを掃除することが大切です。

2.畳を半年〜1年ごとに天日干しする

畳は半年から1年周期で天日干しをします。畳のなかに溜まった余分な湿気を放出させて、しっかり乾燥させましょう。天日干しは春〜秋のあいだの、気温が高く晴れた日に行うのが基本です。
畳を干す場所ですが、一戸建ての場合はコンクリートの上に畳を置いて干すのが効果的です。庭に干す場合はコンクリートブロックを並べ、その上に畳を干す方法がおすすめです。
外にスペースがない狭小住宅やマンションの場合は、ベランダやバルコニーに畳を立て掛けて干しましょう。
畳を外すときは、マイナスドライバーなどを差し込んで中央のものから持ち上げます。干すときは畳の裏側が日光に当たるような向きで起きましょう。表側を向けて干すのであれが黒いビニール袋で覆い、直射日光で畳が傷むのを防ぎます。
畳を干している間に床面を掃除して、5時間程度経ったら布団叩きなどで畳をはたいてから室内に入れましょう。最後に畳を戻して完了です。

3.畳の目に沿った丁寧な拭き掃除

和室を掃除するときは、ほうき+拭き掃除がおすすめです。掃除機よりも時間はかかりますが、畳を痛めずに掃除ができます。
手順は、まずほうきで畳の上のゴミやホコリを掃き取ります。続いて固く絞った雑巾で畳を拭いていきましょう。拭き掃除のポイントは、畳の目に沿わせて雑巾で丁寧に拭くことです。畳の目に入り込んだゴミをしっかり除去するイメージです。水拭きが済んだら乾いた雑巾を乾拭きしてください。
拭き掃除が終わったら窓を開けて換気をするか、エアコンの「ドライ」機能をつけて、畳を完全に乾燥させましょう。
とにかく畳にわずかな水分も残さないようにすることが重要です。
ほうきではなく掃除機を使って掃除する場合は、ゆっくりと時間をかけて掃除することを心がけましょう。目安としては一畳につき1分ほど、畳の目に沿って丁寧にかけていくことがポイントです。「畳モード」がある場合は活用してください。
掃除機をかけるときは、畳の縁の部分が傷つかないように注意してください。力を入れすぎると、畳の縁が擦り切れてしまう場合があります。
また、掃除機をかける1〜2時間前に和室のカーテンを閉め切り、電気を消しておくと、夜行性のダニが畳のなかから出てくるので、掃除機で吸い取りやすくなります。

畳にダニが発生したときの対策法

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畳にダニが発生してしまった場合は、殺虫剤を使用するか、畳店に「熱風乾燥機」にかけてもらう、または駆除業者に依頼するといった対策方法があります。殺虫剤にはスプレータイプと燻煙剤タイプの2つがあり、どちらも高い駆除効果が期待できます。しかし、家庭に赤ちゃんや小さな子供がいる場合は、使用を避けたほうが良いでしょう。
まだダニがそこまで繁殖していない状態であれば、上述した天日干しが効果的です。ダニは乾燥と高温に弱く、気温55℃以上、湿度50%以上で死滅します。気温が高く晴れてる日に天日干しをすれば、ある程度ダニを駆除できます。

畳にカビが生えている場合は消毒用エタノールを使用する

畳にダニ発生・繁殖の原因となるカビが生えているときには、消毒用エタノールを80〜90%に薄めたものを吹きかけ、歯ブラシやタワシなどで畳の目からカビを取り除きましょう。畳の表面に浮いていたカビは乾いた雑巾でしっかり拭きとり、作業が完了したら必ず換気を行ってください。

和室でダニを発生させないためには部屋の換気と畳の掃除・天日干しが大切

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和室でのダニの発生を抑えるには、こまめに換気をして室内の湿度を上げないことと、畳をしっかり掃除して、ダニのエサであるゴミやホコリを取り除くことが大切です。
また、定期的に天日干しをして、畳に含まれた余分な湿気を逃しましょう。
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イケヒコ編集部

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