畳にカビが生えたらどうすればいい?対処法と予防法をまとめました
古くから日本の住まいで使われてきた畳。年齢問わず畳の上でくつろぐのが好きな方は多いと思います。 昔ながらのい草を使った畳は、調湿効果・消臭効果など自然素材ならではの効果・効能を持っていますが、気温や湿度などの条件が重なってしまうとカビが生えてしまうことがあります。
なぜ畳にカビが生えてしまうのか、畳の素材の特性を知り、日頃から心がけておくことでカビの発生を防ぐことができます。この記事では、畳のカビの原因と対処法について詳しく解説します。畳のカビを予防する方法についても紹介しますので、畳のお手入れにぜひお役立てください。
※2025年6月5日:監修者のもと一部内容を更新しました。
- 監修者
- 株式会社イケヒコ・コーポレーション 品質保証部
1995年品質管理部として発足。イケヒコ・コーポレーションで品質管理全体の管掌と、企画から消費に至るまでの品質保証も担当。 取扱商品の特性を熟知し、より長くご使用いただけるお取り扱い方法やお手入れ方法の検討を通し、お客様に安心してご使用いただける商品をお届けできるよう活動しています。
カビの胞子について
カビの胞子は私たちの身の回りの空気中に常に存在しており、その大きさは2μm~10μm程度です。(比較としてPM2.5は2.5μm)
空気が乾燥するとカビの活動が抑えられ、逆に湿度が高く養分がある場所ではカビが成長を始めます。
このことを知った上で、有効な畳のカビ対策をしましょう。
畳にカビが生える原因
はじめに、どうして畳にカビが生えてしまうのでしょうか。畳のカビのほとんどは、畳の表面(畳表)に使われているい草に発生します。い草には湿気を吸収・放出し湿度を調節する性質があるため、部屋の湿度が高くなり過度に湿気を吸収してしまうと、カビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
カビの発生条件は「気温・湿度・エサ」が揃っていることなので、湿度が高いからと言って必ずしもカビが生えるとは限りませんが、梅雨~夏に気温が上昇し、湿度70%以上になるとカビ発生のリスクが高まります。
またカビのエサとなる食べかすや皮脂などが畳に落ちていると、その汚れをエサにしてカビが繁殖しやすくなってしまいます。また新しい畳のい草にはエサになる養分が残っているため、古い畳よりもカビが生えやすく注意が必要です。
畳にカビが発生しやすい条件
畳のある部屋が以下のような条件に当てはまっている場合は、特にカビが発生しやすいと考えられます。
- 使用頻度が低い
- 日当たりが悪く、換気をする機会も少ない
- 掃除をあまりしない
- 湿度が高いことが多い
- 畳をカーペットなどで覆っている
- 畳の上に布団を敷きっぱなしにしている
- 畳がある部屋で洗濯物を干している
中でも「一日中部屋を締め切っておりほとんど換気をしない」「畳の上に布団を敷きっぱなしにしている」といった場合は、特にカビが生えやすいです。使用頻度が低い和室も、晴れている日には窓を開けて換気をするように心がけてください。
また布団は寝ている間にかいた汗を吸っているため、布団を畳の上に敷きっぱなしにしてしまうと湿度が上がりカビが生えやすくなってしまいます。布団だけでなく、カーペットなどで畳を覆っている場合も湿気がこもりやすく同様にカビが生えやすい状態になります。
カビは空気がこもって湿度が高い場所に特に発生しやすいと覚えておくと良いでしょう。
畳にカビが生えた時の対処法
万が一畳にカビが発生してしまった場合の対処方法は以下のような手順です。
- 畳を干して乾燥させる
- 乾いた雑巾などでカビを取り除く
- アルコールを染み込ませた布で拭く
- 乾拭きする
さらに対処法を詳しく紹介します。
畳のカビを取り除く基本的な手順
①畳を取り外し、屋外や風通しの良い場所で干して乾燥させます。干すことが難しい場合には、窓を開けて換気したり、エアコンや除湿器を使ったりして室内の湿度を下げ、畳を乾燥させます。
②畳が乾いたら、乾いた雑巾などではたいてカビを取り除きます。室内で行う場合には、畳の目にカビが入り込まないように注意しながら拭き取ります。マスク・手袋を着用して行いましょう。
③カビが取れたら、アルコール(少量の薄めたエタノール)を雑巾に含ませて拭きます。
④最後は必ず乾拭きを行って畳に水分を残さないようにしてください。
なお畳を強く擦りすぎると、畳の表面を傷めてしまい早期の劣化に繋がりますので、畳表面の状態を見ながら注意して行いましょう。
※カビを取り除く際に、掃除機を使用するのは原則NGです。普通の掃除機ではカビの胞子を捕まえることができないので、掃除機の排気でカビをまき散らしてしまい逆効果です。(高性能フィルターを搭載した掃除機であればカビの胞子でも捕まえることができる場合もあります。)
畳の天日干しの方法
晴れた日に畳を天日干しするのがカビ対策には一番です。畳を干してしっかり乾燥させることで再びカビが発生しにくくなります。手順は下記の通りです。
1.畳に目印をつける:畳の場所はすべて決まっていますので、元の場所に畳を戻せるように畳に目印を付けてください。
2.畳を外す:マイナスドライバーを畳と畳の間にしっかりと差し込み、テコの原理を使って畳を持ち上げます。
※畳の種類によりますが一般的な畳の重さは約10~20kgです。古い藁床の畳は約30kgあるものもありますので無理には行わないでください。
3.屋外に運び数時間~半日天日干しする:安定した場所に立て掛けて天日干しします。
※畳表に直射日光が当たると日焼けをしてしまいますので、畳の裏面を日が当たる方に向けて置いてください。虫がつくことがあるので、地面に直置きしないでください。
4.畳をもどす:はじめに付けた目印を確認して畳を元の場所に戻します。
カビがひどい場合にはクリーニング・畳替えを検討
「カビがひどくてきれいに取れない」「カビの発生範囲が広く自分では対処できない」といった場合には、畳のクリーニングを業者に依頼する方法もあります。
またあまりにもカビがひどい場合や畳が古くなっている場合には、畳店に相談をして畳替えすることも検討してみてください。
畳のカビを予防する5つの方法
カビを取り除いた後は、カビが再び発生しないように予防することが重要です。最後に畳にカビが生えないようにする予防方法について紹介します。
- 換気をして風通しをよくする
- 湿度が高くならないように心がける
- 年に2回は念入りに掃除をする
- 畳を濡らした時は速やかに拭き取って乾かす
- カビが生えにくい畳に交換する
換気をして風通しをよくする
カビの発生を防ぐために効果的な方法は、こまめに部屋の換気を行い、風通しをよくすることです。晴れて湿度が低い日には換気をして、乾燥した空気と入れ替え空気がこもらないようにしましょう。空気がこもってしまうと湿度も高くなり、カビが生えやすくなってしまいます。
特に最近の建物は気密性が高いため意識的に換気を行う必要があります。普段使っていない部屋も晴れた日には窓を開けて換気をしましょう。
また空気清浄機を活用することで空気中のカビ胞子を減らすことができます。除湿機能付き空気清浄機は同時に除湿もできるので更に有効です。
湿度が高くならないように心がける
できるだけ部屋の湿度が高くならないように心がけることも重要です。特に日当たりが悪い部屋・風通しの悪い部屋はカビが生えやすいので、湿度が高い時には除湿機やエアコンを使い湿度を下げましょう。
年に2回は念入りに掃除をする
カビは食べかすや皮脂などをエサとして繁殖するため、畳の上をこまめに掃除をすることもカビ予防には効果的です。大掃除の時には、見えているところの掃除機がけだけではなく、 畳の上にカーペットや家具を置いている場合はそれらを移動させて、溜まっている汚れやホコリを取り除くと尚良いでしょう。
畳を濡らした時は速やかに拭き取って乾かす
飲み物などをこぼして畳を濡らしてしまった際、湿った状態で長時間放置してしまうとカビが発生してしまうことがあります。 濡れた場所を拭き取るだけでなく、扇風機を当てるなどして畳をしっかり乾かすようにしてください。
畳の湿気が気になる場合には、専用乾燥機を使った畳の乾燥サービスを行っている畳屋さんもありますので、もしもの時は検討してみてください。
カビが生えにくい畳に交換する
環境的にどうしても湿度が高い場合や、カビが何度も発生してしまうという場合には、カビが生えにくい素材の畳に交換することも1つの方法です。カビが生えにくい畳とは、い草の代わりに和紙や樹脂を畳表に使用している畳です。
和紙や樹脂の畳には、カビだけでなくダニが発生しにくいなどのメリットもありますので、お部屋の環境に応じて検討してみてください。
畳のカビ対策にはこまめな換気と掃除
この記事では、畳にカビが発生する原因と対策・予防についてご紹介しました。い草を使用した畳は湿気を吸収しやすい素材であるため、湿度や気温の条件が揃ってしまうとカビが発生しやすくなってしまいます。
カビが生えてしまった場合は適切に対処して、再びカビが発生しないようにこまめに換気、掃除を心がけましょう。
イケヒコオンラインショップでは畳についてのご相談を承っております。畳に関するお困りごとがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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イケヒコ編集部
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