ハイハイには畳が適した床材と判明!
九州大学大学院芸術工学研究院とインテリアメーカーの株式会社イケヒコ・コーポレーションが共同で行なった研究『ハイハイと畳の関係性』の論文が、 人間工学において世界的権威のある学術雑誌『Applied Ergonomics」に掲載されました。
この研究では、現在の主要な床材の中では畳がハイハイに良いということを示す結果が得られました。
イケヒコ・コーポレーションでは、子育て世代に向けた「赤ちゃんの発育と畳の関係性」についての情報を発信していきます。
置き畳
この研究では現在の主要な床材の中では畳がハイハイに良いということを示す結果が得られました。
近年、ハイハイ時期の運動量不足による赤ちゃんの発達の問題が提起されるようになりました。
ハイハイの運動によって培われる重要な体幹が充分に育たないため左右のバランスが取れず、転びやすいこどもたちが増えるといわれています。
今回の研究結果から、住まいの床材を整えることが赤ちゃんのハイハイ期の運動改善に大きく寄与することと強く支持する知見が得られました。
株式会社イケヒコ・コーポレーションはこの研究結果を受け、子育て世代に向けた畳・い草製品の開発やサイトの運営、SNSでの情報発信など、活動を強化していきます。

ハイハイと畳の研究について

実験では、生後8〜13ヶ月の赤ちゃんに1カーペット、2フローリング、3マット、4畳の上でハイハイをしてもらい、赤ちゃんのそれぞれの動きを三次元動作解析システムで測定。
結果、置き畳の上でのハイハイはフローリングに比べて速度が20パーセント増加。(図1)ハイハイの速度が速いことが判明しました。
これは、置き畳がもつ適度な摩擦とクッション性が起因していることが考察により考えられます。
〇畳の適度な摩擦により、赤ちゃんが滑りにくく手足を前に進めやすい。
〇畳の適度なクッション性により、腕を床に着地させるときに痛くない。

〇手足をスムーズに回転でき、動きが速くなる

〇ハイハイの速度が速くなる

以上のような、仕組みになっています。
ハイハイは赤ちゃんの発育においてとても重要な運動であり、今回の研究結果で赤ちゃんにとって畳は適した床材であることが証明されています。
ハイハイの移動速度の比較
(図1:ハイハイの移動速度の比較)
*畳が、フローリングより約20%速度が上がっていることがわかる。
手挙上高:遊腕期における手首マーカーの最も高い床面からの高さ
(図2 手挙上高:遊腕期における手首マーカーの最も高い床面からの高さ) *総合的にみて、畳でのハイハイが最も手が高く上がっていることが判る。
実験で赤ちゃんがハイハイしている様子
(図3:実験の時の様子)

学術雑誌「Applied Ergonomics」について

人間工学において世界的権威のある『Applied Ergonomics』は、オランダ・アムステルダムに本社を置く出版社「Elsevier」が発行する学術誌です。 「Elsevier」は国際的なマルチメディア出版企業として、世界中の科学者や医療の専門家、教育者にグローバルな知識を届けています。
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イケヒコ編集部

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