畳について解説

- 畳の構造
- 畳のサイズ
- 畳の敷き方
まずは、畳の構造についてです。
畳の構造
畳の中身はどのようになっているのでしょうか? 普段あまり意識することはないですが、そこには職人たちのこだわりや、先人たちの知恵がたくさん詰まっています。
畳は、下記の3種類の素材で出来ています。
- 畳床(たたみどこ)
- 畳表
- 畳縁
この3つの素材の役割と特徴をそれぞれ見て行きましょう。
畳床(たたみどこ)
画像出典: 京都・大徳寺 京たたみ匠 もとやま畳店
畳床は、畳の「芯」となる重要な部分です。畳床の種類によって、畳の耐久性や足触り、重さなどが違ってくるので、畳床は、畳の特徴を決定づける重要な部分と言えます。
畳床には、下記の3種類がございます。
- 藁床(わらどこ)
- スタイロ床
- 建材床
それぞれの特徴を見ていきましょう。
藁床(わらどこ)

藁床はその名の通り、稲わらで出来た畳床です。
40cmほどにまで積み上げた稲わらを5cmにまで圧縮して床材にしているので、耐久性が非常に高く、踏み心地も抜群です。
以前の畳床はこの藁床が主流でしたが、藁の生産量減少などによる価格の高騰で、一般の住宅で目にすることは少なくなっています。お寺や文化施設など、高級建築などに使われる事がほとんどです。
スタイロ床

スタイロ床は、「スタイロ畳」
という名称でも話題になった、比較的新しい畳床です。
様々な種類のスタイロ床がございますが、藁と藁の間に分厚いポリスチレンフォームを挟んだ、「スタイロ畳 Aタイプ」や、ポリスチレンフォームのみで出来た「スタイロ畳Cタイプ」
などが有名です。
スタイロ床は、軽量で、藁床のような快適な踏み心地と機能性を兼ね備えた、万能な畳床と言えるでしょう。
建材床

建材床は、木材を基にしたインシュレンボードなどで出来た畳床です。
価格も安価で重量も軽いので、現在の畳床の主流になっています。しかし、藁床に比べると踏み心地は硬く、耐久性は劣ってしまいます。
畳表

畳表は、畳の顔となる最も重要な部分です。
畳=い草というイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、現在は色々な素材の畳表がございます。
- い草
- ポリプロピレン(PP)
- ハイブリッド
これら、代表的な3つの素材を解説します。
い草

い草は、畳表の代表的な素材です。畳替えをしたばかりのあの心地よい香りも、い草によるものです。
い草には、調湿機能、空気清浄力、消臭効果など、お部屋の空気を綺麗にしてくれる様々な機能が備わっています。独特の気持ち良い香りにはリラックス効果や森林浴効果があると言われており、雄大な自然の趣を感じる事ができます。
い草の生産地によっても、畳表のグレードは変わってきます。国産のい草は耐久性が高く、弾力性に豊んでいます。海外産のい草は、耐久性や弾力性は国産い草に劣りますが、その分価格は安価になります。
ポリプロピレン(PP)

ポリプロピレン(PP)は、プラスチックの素材の一つです。
ポリプロピレンで出来た畳表の特徴として一番に上げられるのが、お手入れのしやすさです。ポリプロピレンは汚れがつきにくく、撥水加工もあるので、サッと拭くだけで汚れを取り除く事ができます。水洗いも可能なので、いつでも清潔にご利用いただけます。
色褪せや変色がほとんどないので、新品の色合いを長く保てるのも特徴です。
ハイブリッド

ハイブリッド畳表は、い草とポリプロピレン素材を半分ずつ使用した畳表です。
ポリプロピレン素材の高い耐久性と、い草の空気清浄機能を兼ね備えた、正に良いとこ取りの畳表と言えるでしょう。
また、華やかな色合いのモダンなデザインが多く、和室を明るく彩ることができます。
畳縁

畳縁は、畳のインテリア性を決める上で重要な部分です。
代表的な紋柄や、モダンな印象を与える無地柄まで、様々な種類の畳縁がございます。
畳縁の素材も、重要なポイントの一つです。ポリエステルなどの化学繊維で作られた畳縁は価格は安価でありますが、麻糸などの自然素材で作られた畳縁の方が、艶があり高級感を感じる事ができます。
たかが縁、されど縁。縁選びも畳選びにおいて重要なポイントです。
畳のサイズ

- 江戸間(五八間)
- 本間(京間、関西間)
- 三六間(中京間、福井間)
- 団地間(五六間)
- 六一間
畳は、「◯畳(じょう)」という単位でその大きさを表しますが、例えば同じ1畳でも「江戸間1畳」と「団地間1畳」とではそのサイズは違ってくるので注意が必要です。
それぞれの種類の特徴と1畳あたりのサイズを見ていきましょう。
江戸間(五八間)

江戸間は、その名の通り関東を発祥としたサイズで、全国で広く使われているサイズです。
1畳の大きさは88×176cmになります。
縦の長さが5尺8寸あるので、五八間と呼ぶこともあります。
本間(京間、関西間)

本間(ほんけん)は、西日本で広く使われているサイズです。
1畳の大きさは95.5cm×191cmと、この中では一番大きなサイズとなります。
京間や関西間と呼ぶこともあります。
三六間(中京間、福井間)

三六間(さぶろくま)は、中部地方で広く使われているサイズです。東北、近畿、四国、沖縄でも使われています。
1畳の大きさは91cm×182cmと少し大きめのサイズになります。
中京間、福井間と呼ぶこともあります。
団地間(五六間)

団地間はその名の通り、公団住宅、アパート、マンションなどの共同住宅で使われているサイズです。地域は問いません。
1畳の大きさは85×170cmとこの中では一番小さいサイズになります。
縦の長さが5尺6寸あるので、五六間と呼ぶこともあります。
六一間

六一間は、広島県、山口県を中心とした瀬戸内海沿岸部の限定的な地域で使われているサイズです。
1畳の大きさは92.5cm×185cmと中くらいのサイズになります。
敷き方

畳の敷き方には、祝儀敷きと不祝儀敷の2種類の敷き方がございます。以前は、その時々の状況に合わせて敷き方を変えていたと言われています。
それぞれの敷き方の特徴を見ていきましょう。
祝儀敷き

祝儀敷きは、一般的な畳の敷き方になります。「吉」の敷き方とも言われています。
その名の通り、お祝い事など縁起が良い時などに使う敷き方です。後述する不祝敷きとは違い、畳の角が十の字にならないようにします。
一般家庭でも見られる敷き方です。
不祝儀敷き

不祝儀敷きは、祝儀敷きとは違い、「凶」の敷き方になります・
お葬式など縁起が悪い時などに使う敷き方で、前述した祝儀敷きとは違い、畳の角が十の字になるような敷き方をします。
お寺では、このような敷き方をしています。
その他ルール
この他にも、床の間に対しては平行に敷く、部屋の入り口に対しても平行に置くなどのルールもございます。部屋の入り口に平行に敷く事で足を運ぶ方向が畳の目の方向と同じになるので、畳表が傷まないという配慮が込められています。
まとめ

以上、畳についての解説でした!
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イケヒコ編集部
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