布団圧縮
大きくて重たい布団は、収納場所に困るアイテムです。
「来客用の布団」や「季節に合わない布団」など、普段使わない布団の保管に困っている方も多いのではないでしょうか。
収納方法を誤ると布団を傷めてしまうこともあります。「久しぶりに出してみたらカビが生えていた」「埃だらけになっていた」といったケースも少なくありません。
正しい収納方法を知っておけば、カビやホコリに悩まされずに布団を清潔に閉まっておくことができますよ。当記事では、布団の正しい保管方法について詳しく解説します。

布団を収納する際のポイント

布団は収納方法を誤ると「カビが発生する」ことがあります。
久しぶりに出した布団がカビ臭かったことはありませんか?これは布団に残った皮脂や水分がカビを発生させていることが原因です。
カビを発生させない保存には、次の3つがポイントです。
  • 布団をしっかり乾燥させる
  • 収納する際は湿気に注意する
  • 収納袋は通気性の良いものを選ぶ
布団はかならずよく乾かしてから収納しましょう。 湿気が残っているとカビの温床になります。また、せっかく乾かしても保管場所に湿気があればカビを発生させてしまいます。保管につかう「収納袋」にも工夫が必要です。
それぞれのポイントを詳しく解説します。

布団をしっかり乾燥させる

布団は収納する前にしっかり乾燥させましょう。 乾燥には「天日干し」あるいは「布団乾燥機」がおすすめです。湿ったままの布団を収納するとカビやダニが発生することもあるため、しっかりと乾かすのがポイントです。
天日干しで乾かすときは、夏なら1、2時間、冬なら3時間程度日に当ててください。途中でひっくり返すとよりしっかりと乾きます。
ただし、羊毛や羽毛は日光に弱いので注意が必要です。これらの布団を干す際は、必ずカバーをつけて短時間にとどめるようにしましょう。
外干しできない場合は「布団乾燥機」がおすすめです。布団乾燥機なら布団の中のダニを死滅させることもできます。 ただし、時間が短いとダニが駆除しきれないことも。 ダニを完全に死滅させるには、布団の隅々まで高温の状態にする必要があります。布団乾燥機の運転時間を守り、十分に乾燥させてください。
乾燥させた布団は、ホコリやゴミを取り除きましょう。 布団クリーナーや布団掃除機を両面しっかりかけてください。髪の毛や皮脂が残っているとダニのエサになってしまいます。
「乾燥」と「掃除」2つのアプローチで布団を清潔にしてから収納するようにしましょう。

収納する際は湿気に注意

布団だけでなく、収納場所の湿気にも注意が必要です。 収納場所の湿度が高いと、せっかく布団を乾燥させてもカビが発生してしまいます。 「空気の通り道」をつくることがポイントです。収納場所は次の点に注意してください。
  • 扉がついている場合は、毎日開けて換気をする
  • 直置きにならないように、すのこやラックを活用する
  • なるべく高い位置に保管する
  • ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎず、スペースを開ける
クローゼットや押し入れなど、扉がついた場所に布団を収納する場合は、毎日扉を開けて空気を入れ替えましょう。
直置きで収納すると、空気の通り道がないためカビが発生しやすくなります。 すのこやラックを活用して、床と布団の間にすき間を作ってください。キャスター付きのラックを選べば出し入れがしやすくなります。
室内が多湿状態になると水分は下にたまる性質があります。なるべく高い位置に保管することもポイントです。
また、ぎゅうぎゅうに詰め込むと空気が滞ってしまいます。スペースに余裕をもって収納するように心がけましょう。 布団は横に重ねるよりも、ケースをつかって立てて収納するのがおすすめです。布団と布団の間に適度なすき間ができて通気性を確保できます。

収納袋は通気性の良いものを

収納袋は、綿や不織布などの「通気性にすぐれた素材」がおすすめです。 ビニール素材の収納袋は通気性がないため湿気を放出することができません。布団が完全に乾いていないと、中の湿気がこもったままになってしまいます。
また、収納袋は「耐久性」にすぐれたものがおすすめです。 袋が破れてしまうと布団を守ることができません。とくに羽毛布団は羽軸が刺さって穴が開きやすいです。不織布のしっかりした収納袋を選びましょう。
袋の形状は「箱型」がおすすめです。箱型の収納袋は自立するため出し入れがしやすくスッキリと収納できます。 縦に収納すれば空気の通り道を作ることができるので、カビ対策にも効果的です。

圧縮袋を使用する際の注意点

布団の収納には、通気性のすぐれた不織布の収納袋がおすすめです。
しかし「収納スペースがどうしても足りない!」というときは圧縮袋がやっぱり便利。圧縮袋なら、かさばる布団を半分の大きさにすることができます。 同じスペースによりたくさんの布団が収納できるでしょう。圧縮袋を使用する際に抑えておきたい注意点は次の3つです。
  • 圧縮袋に入れる前によく乾燥させる
  • 圧縮しすぎないようにする
  • 保管期間は6か月を目安に
それぞれの注意点を詳しく解説します。

圧縮袋に入れる前によく乾燥させる

圧縮袋の多くはビニール素材です。湿気が残った状態で密閉してしまうと水分が放出されずにこもったままになります。しっかりと乾燥させてから収納しましょう。
乾燥に不安があるときはシリカゲルを一緒に入れると安心です。シリカゲルが中の水分を吸い取ってくれますよ。
布団の間に防虫剤をはさめば、ダニの繁殖を防ぐことができます。防虫効果がプラスされた圧縮袋を使うのもおすすめです。

圧縮しすぎないようにする

圧縮サイズは3分の1程度にとどめ、圧縮しすぎないようにしましょう。 圧縮しすぎると元に戻りにくくなってしまいます。カチカチになるまで圧縮すると「取り出した布団がぺちゃんこで元に戻らない!」といった事態になりかねません。
また過度な圧縮は「布団の劣化」にもつながります。圧縮によって繊維がつぶれ、生地が傷んでしまうのです。とくに羽毛は圧縮に弱いため要注意。 圧縮しすぎると羽軸が生地に穴を開けてしまうこともあります。羽毛布団は圧縮袋をつかわず、綿や不織布の「布団袋」に保管するようにしましょう。
どうしても収納場所が確保できない場合は、使っていない布団をソファやクッションとして活用するのもおすすめです。 布団袋は種類によって「ソファのように使用できる」ものが販売されています。使っていない時期の布団も有効活用できて一石二鳥です。

保管期間は6か月を目安に

圧縮袋は入れたまま長期間放置しないようにしてください。時間がたつと取り出しても元に戻らなくなってしまいます。
圧縮袋での保存期間は6か月程度にとどめましょう。半年に1度は取り出して布団に風を通すとふかふかのまま清潔に使用できます。

まとめ

布団を収納するときは「乾燥」を心がけましょう。湿気が残ったまま布団を収納するとカビの温床になってしまう危険があります。
収納場所にも湿気対策が必要です。換気を心がけ、空気の流れをつくると湿気がこもるのを防ぐことができます。
圧縮袋を使う際は長期間しまったままにしないようにしましょう。正しい収納方法で、カビに悩まされずに清潔に布団を保管してください。
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イケヒコ編集部

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