マットレス・ベッドサイズの選び方
マットレス・ベッドの購入にあたって、マットレス・ベッドのサイズに関する悩みを抱える人は多いでしょう。 心地よい睡眠を得るためには、自分の身体に合ったベッド選びを行うことが大前提です。また、ベッドは大きな買い物なので失敗は避けたいところです。
そこで本記事では、マットレス・ベッドサイズの基本について分かりやすく解説します。 マットレス・ベッドの選び方や選ぶ際のコツをご紹介するので、これからマットレスを購入しようとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
マットレスやベッドサイズの選び方
マットレス・ベッドのサイズは心地よい眠りや、インテリアの観点からも重要といえます。 まずは、マットレスやベッドにはどのようなサイズがあるのか見ていきましょう。
- ・シングルサイズ
- ・セミダブルサイズ
- ・ダブルサイズ
- ・クイーンサイズ
- ・キングサイズ
一般の家庭にあるベッドのサイズはシングルサイズ〜ダブルサイズが多く、クイーンサイズやキングサイズのベッドはホテルで選ばれることが多いと見受けられます。
以下、マットレスやベッドサイズを選ぶ際の2つのポイントについて説明します。
身体のサイズに合うか
マットレス・ベッドの選択では、マットレス・ベッドが自分の身長に合うかどうかが最も重要といえるかもしれません。自分よりも小さいサイズのベッドを選んだ場合、身体がはみ出てしまいます。身体がはみ出るベッドで何日もわたって寝ていると、身体が痛くなってしまうということもありえるでしょう。
また、自分がギリギリおさまる大きさのベッドを選んだ場合、寝返りを打ちにくかったり、寝返りを打ったときに落ちてしまったりすることもあると考えられます。
自分の身体に合ったサイズのベッドを選ぶことで気持ちよく眠れるはずです。睡眠に関する悩みを抱えている人のなかはベッド選びに気を付けることで、よく眠れるようになったというケースも多いです。
部屋の広さに合うか
大きなベッドに憧れを抱いている人もいるはずです。ベッドのサイズが自分にとって小さいと睡眠に支障が生じることもありえますが、サイズが大きいことで睡眠に支障が生じることはほとんどないと考えられます。
しかし、部屋の面積に対して大きすぎるベッドを選んだ場合、他の物を置くスペースや歩くスペースがなくなってしまうので注意が必要です。部屋の面積に対し、大きなサイズのベッドを選ぶと部屋が狭くなり、生活しにくくなるので気を付けましょう。
ベッドサイズを選ぶ際はベッドが部屋に入るかという点のみならず、以下の点に注意することが重要です。
ベッドの周りに歩けるスペースを作る
ベッド脇に60cm前後のスペースがあると動きやすいと考えられています。また、ベッドを脇に寄せる場合は50cm程度のスペースが足元にあると出入りしやすいでしょう。夜にトイレに行きたくなったときやベッドメイキングのときなどにも、ベッド周りにある程度のスペースがある方が便利だと考えられます。
ベッドを2台並べるときは中央にゆとりを設ける
ベッドを2台並べて使う場合、中央に50cm程度のゆとりがあるとベッドメイキングやベッドに上り下りするときにも便利なはずです。
ベッドと壁の間にスペースを作る
ベッドを壁に寄せて置く場合、掛け布団が床に落ちやすくなります。10cm程度の距離が壁とベッドの間にあると、掛け布団が落ちることをある程度防げます。
マットレス・ベッドのサイズ
ここでは、マットレス・ベッドの一般的なサイズを具体的に確認していきましょう。
マットレス・ベッドの一般的なサイズについては以下表を参照ください。ただし、マットレス・ベッドのサイズはメーカーや商品によって多少異なりますので、購入する商品をチェックすることを怠らないようにしてください。
幅 | 長さ | 人数 | 備考 | |
シングルサイズ | 97cm | 195cm | 1人用 | 1人での利用において最もよく選ばれるサイズ。ただし、身体が大きい人にとっては小さいこともあるので注意が必要。 |
セミダブル | 120cm | 195cm | 1人用 | 一般体型の人であれば、ゆったりと寛げるサイズ。身体が大きい人にも快適に利用できるでしょう。 |
ダブル | 140cm | 195cm | 1~2人用 | 身体が大きい人が一人で寛げるサイズ。一般体型の人は2人で利用することも可能。ただし、2人で利用した場合、スペースに狭さを感じることもあるので注意が必要。 |
クイーンサイズ | 160cm | 195cm | 2人用 | 一般体型の大人2人で利用するのにちょうどよいサイズ。お互いに程よい距離感を保ちながら眠れる。 |
キングサイズ | 180cm | 195cm | 大人2人+子ども | 一般体型の大人2人と子どもで利用するのにちょうど良いサイズ。また、身体が大きい大人2人での利用にもおすすめ。 |
ロングサイズ | 97~180cm | 207㎝ | 1~2人 | 高身長の方に向けたサイズ。幅は通常サイズと変わらないので、肩幅のある人は注意が必要。 |
このように、マットレス・ベッドのサイズは複数あり、それぞれ対象としている身体のサイズや利用人数が異なります。
実店舗のなかは実際に寝っ転がってフィット感を確認できるお店も多いです。マットレス・ベッドのサイズにお悩みの方はおおよそのサイズを確認した上で、実物を見てみることをおすすめします。
ダブルサイズはシングルサイズの2倍ではない!?
ダブルサイズのマットレス・ベッドについて、シングルサイズの2倍の大きさだと思っている人も少なくないはずです。確かに、「ダブル」という言葉から「2倍のサイズ」と解釈することもできます。
しかし、ダブルサイズのマットレス・ベッドはメーカーによっては文字通り2倍(ダブル)のサイズの物もありますが、
シングルサイズの2倍の大きさではない商品がほとんどであると見受けられます。
シングルサイズとダブルサイズについて一般的な大きさを見てみましょう。
シングルサイズ | 97cm | 195cm | 1人用 |
ダブルサイズ | 140cm | 195cm | 1~2人用 |
シングルサイズとダブルサイズでは長さは同じですが、幅は97cmと140cmと異なります。シングルサイズの97cmを2倍にすると194㎝ですが、ダブルサイズの幅は140cm。また、ダブルサイズの利用人数は1〜2人となっており、大人2人で寝ると少々狭く感じられることも少なくないでしょう。
シングルサイズとダブルサイズは単純にサイズが2倍違うわけではないことが多いですが、サイズの差は商品によって異なるので、購入前に確認をおすすめします。
それぞれのサイズはどの場面に適しているの?
マットレス・ベッドの購入を検討している人のなかは「結局どのサイズを選べばよいの?」といった疑問や悩みを抱えている方も多いはず。マットレス・ベッドのサイズ選びはそれぞれの好みも大きく関係しますが、先に述べたように利用する人の身体の大きさに加え、部屋のサイズは重要なポイント。
これらのポイントを抑え、以下ではそれぞれの場面に適したマットレス・ベッドのサイズを紹介します。
シングルサイズ(横幅97cm × 長さ195cm)
シングルサイズは一人暮らしの方や6畳以下のワンルームにお住まいの方におすすめです。シングルサイズであれば6畳程度の部屋であっても、マットレス・ベッドがスペースの大半を占めているという状態を防げるでしょう。また、シングルサイズは搬入しやすいため、引っ越しにおいても比較的簡単に扱うことができます。
シングルサイズのマットレス・ベッドを2台並べると約2mの幅になります。一緒に寝ていた人と寝る部屋を分けることになった場合にも、マットレス・ベッドをそのまま利用できますので、買い足す必要がなく経済的です。
ただし、身体が大きい人にはマットレス・ベッドはおすすめできません。購入後、「ベッドが狭い」や「寝返りをほとんど打てない」といった後悔をしないためにも、購入前に実物を見ておくことをおすすめします。
セミダブルサイズ(横幅120cm × 長さ195cm)
セミダブルサイズは身体が大きな人や、ベッドでゆったりと寛ぎたい人におすすめです。ホテルではセミダブルサイズが採用されることも多いです。自宅のベッドよりも大きなサイズのベッドに、ホテルでうれさを感じた経験がある人も少なくないはず。
寝返りを打っても落ちる心配がなく、かつ広々としたベッドでゆったりとした気持ちでリラックスできます。
一人暮らしの方のなかもセミダブルサイズのマットレス・ベッドを選択される方も少なくないと見受けられます。「セミダブルサイズのベッドだとサイズ感はよいが、部屋が狭くなりそうだ」という方には、下に収納が付いたベッドをおすすめします。
ダブルサイズ(横幅140cm × 長さ195cm)
ダブルサイズは一人でくつろぐのにベストなサイズです。高級ホテルのなかはダブルサイズのマットレス・ベッドを採用しているホテルも多いと見受けられます。
また、ダブルサイズは一般体型の大人が二人で利用することもできます。ただし、身体の距離が近く、手や足を延ばすと相手に当たってしまうなど、二人での利用には余裕のあるサイズではありません。
クイーンサイズ(横幅160cm × 長さ195cm)
クイーンサイズは二人で利用するのにベストなサイズです。一般的な体系の大人であれば、二人の間にほどよい距離感を保ち、相手に自分の身体が当たることなどを然程気にせず寝ることができます。
ただし、寝相が悪い人や身体が大きい人の場合、二人で寝ると狭く感じたり、相手に気を遣ったりすることもあるかもしれません。
キングサイズ(横幅180cm × 長さ195cm)
キングサイズは小さなお子さんがいる夫婦から選ばれることが多いサイズです。大人2人と子ども1人が寝るのにちょうどよいサイズとなっています。
また、大人が2人で利用する場合、広々とした空間でお互いにリラックスして寝ることができるでしょう。
ただし、お子さんを理由にキングサイズを購入した場合、夫婦で一つのマットレス・ベッドを将来的に使うことになったとき、サイズが大きすぎると感じるかもしれません。マットレス・ベッドは大きな買い物ですので、部屋面積や将来のことを考えた上で購入の検討をおすすめします。
ロングサイズ(横幅97~180cm × 長さ207cm)
ロングサイズが持つ特徴は長さといえるでしょう。2m以上の長さがあるマットレス・ベッドなので身長が高い人も安心して利用できます。190㎝前後の身長の人がキングサイズを利用する場合、長さが足りず、足がはみ出てしまうと考えられます。
ただし、ロングサイズのベッドの幅は一般的なシングル向けのベッドと大差ないことがほとんどです。そのため、肩幅などがある方は他のサイズも合せて検討するのがおすすめです。
部屋の間取りと配置を考えておこう
マットレス・ベッドを実店舗で見ていると、気に入ったマットレス・ベッドとすぐに出会えることもあるでしょう。
マットレス・ベッドのサイズが身体に合っていたとしても、購入する前に部屋の間取りやマットレス・ベッドのサイズについてよく考えておくことをおすすめします。
以下、部屋面積ごとに適したマットレス・ベッドのサイズを見た上で、配置について説明します。
マットレス・ベッドにおける部屋面積ごとの適したサイズ
まずは、部屋面積ごとにマットレス・ベッドの適したサイズを確認しておきましょう。
部屋サイズ | マットレス・ベッドのサイズ |
4.5畳 | シングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ |
6畳 | シングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ、クイーンサイズ |
8畳 | ダブルサイズ、クイーンサイズ、シングルサイズ |
10畳以上 | クイーンサイズ、シングルサイズ |
部屋面積が大きい場合、マットレス・ベッドのサイズが小さい分には問題ありません。 また、置けるマットレス・ベッドのサイズは部屋の構造などによっても異なるので注意してください。
ベッドの配置場所
ベッドは自分の好みの場所に置くことができますが。とはいえ、「ベッドを部屋のどこに置けばよいの?」といった疑問や悩みを抱えている人も多いはずです。
そこで以下、ベッドの配置場所を3つ紹介します。
- ・壁側に置く
- ・窓側に置く
- ・中央に置く
ベッドを壁側に置くと部屋が広くなり、部屋全体に開放感が出ます。ベッドを壁側に寄せておくことで、大きな家具などを部屋に置きやすいです。また、ベッドの周りにスペースができるので、ベッド周辺で動きやすく、掃除などもしやすいと考えられます。
窓側にベッドを置くメリットはベッドの上から外の景色を眺めたり、窓を開けることで風を感じられたりするところにあります。また、窓側にベッドを置くことで、椅子やテーブルなどといった大型家具も部屋に置きやすくなります。
ただし、窓側にベッドを置く場合、注意しなければならないことがあります。窓を開けた状態で寝ていたり、ベッドの上から窓の外を眺めていたりすると、窓から転落する恐れもありますので気を付けてください。また、雨によってベッドが湿りカビが生えたり、夏場は窓から入ってくる日差しで眠れなかったりすることも考えられます。
ベッドが部屋の中央に置いてある寝室は多々見受けられます。しかし、ワンルームの場合、ベッドを中央に置くと机や家電製品などが置けなくなってしまうことも多いです。
ベッドを部屋の中央に置くメリットは、ベッド周辺にスペースがあるためシーツ交換が容易、動きやすいといったことといえるでしょう。また、部屋の中央にベッドが置かれていると、おしゃれな部屋を作りやすいと考えられます。
まとめ
毎日利用するマットレス・ベッドは自分にとって快適な物である必要があります。身体に合ったマットレス・ベッドの利用が快眠の秘訣といえるでしょう。
また、マットレス・ベッドを選ぶ際は、部屋面積や間取りを考慮することも忘れてはいけません。部屋に対して大きすぎるベッドを購入した場合、生活空間が狭くなり必要な家具や物を置けないといった問題が生じます。また、大きなマットレス・ベッドは引っ越しの際に運送料が通常よりも割高になるケースもあるでしょう。
マットレス・ベッド選びに後悔しないためには、自身の身体に加えて、部屋面積や部屋の間取りに適しているか確認を怠らないことです。確認には少々の手間がかかりますが、こうした作業を行うことで自分に合ったマットレス・ベッドを見つけられるでしょう。
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イケヒコ編集部
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