こたつ
「こたつをつけっぱなしで外出してしまった!」そんな経験はありませんか。 こたつは電源がついていても見えにくいため、気づかずに外出してしまうケースが少なくありません。
では、こたつをつけっぱなしにするとどんな危険があるのでしょうか。 「火事になる?」「消し忘れたらどうすればいい?」こたつをつけっぱなしにするリスクや、消し忘れてしまったときの対処法について詳しく解説します。 うっかり消し忘れた時に慌てずにすむよう、ぜひ当記事をお役立てください。

こたつをつけっぱなしにすると危ない理由

こたつは火をつかわないため「安全な暖房器具」と思われがちです。しかし、つけっぱなしにすると思わぬ危険があります。使い方を誤ると発火することもあるのです。 こたつをつけっぱなしにすると危ない理由を解説します。

火事のリスク

こたつのつけっぱなしで最も心配なのが「火事のリスク」です。 通常、こたつには安全装置がついているため火事になることはありません。 ただし、こたつが古かったり、正しい使い方でなかったりした場合は発火の恐れがあります。

ペットがいる場合も注意が必要

ペットがいる場合はとくに注意が必要です。ペットがコードを噛んで感電することがあります。噛んでむき出しになったコードに気づかず、発火するケースも報告されています。 こたつは猫などの動物にとって居心地のよい空間ですが、つけっぱなしにするのはやめましょう。

過去におきた、こたつによる火事の発生件数

消防庁防災情報室によると、令和元年(1〜12月)のこたつによる火災の発生件数は次のように報告されています。
こたつによる火災発生件数 43件
こたつによる火災の死者数 6人
こたつによる火災は年々減少しています。 しかしながら、こたつの使用時期を10~3月と考えると毎月のように人が亡くなっていることがわかります。 こたつは使い方を誤ると思わぬ事故に繋がります。必ずしも安全ではないことを覚えておきましょう。

こたつで火事になる原因

こたつで火事になる原因は次のような状況が考えられます。
  • 洗濯物や座布団など、可燃物がヒーターに接している
  • ヒーターにホコリがたまっている
  • コードが断線し、発火する
  • ペットがコードを噛んでしまった
冬の洗濯物は乾きにくいため、早く乾く場所を探してこたつの中に洗濯物を入れてしまうケースがあります。
しかし、洗濯物をこたつで乾かすのは大変危険です。入れた洗濯物が、こたつのヒーターに接し、そこから発火する場合があります。洗濯物をこたつで乾かすのはやめましょう。
洗濯物だけでなく、こたつ布団や座布団、座椅子などがヒーターに触れてしまうケースもあります。あわせてご注意ください。
可燃物が接していなくても、ヒーターにたまったホコリが発火につながる場合があります。 こたつを使いはじめる際は、ヒーターをチェックし、ホコリを取り除いてから使用するようにしましょう。
こたつ火災の原因はヒーターだけではありません。 「電源コード」が発火する場合もあります。たとえば電源コードを踏んだ状態で長時間使用すると、コードに負荷がかかり断線することがあります。 断線したコードに電気を通すと発火の恐れがあり大変危険です。 こたつを使用する際は、コードが傷んでいないかチェックしましょう。ペットがいるご家庭では、ペットのいたずらにもご注意ください。

こたつのつけっぱなし防止機能・対策

こたつはついていてもわかりにくいため、気をつけていてもつけっぱなしを防ぐことが困難です。こたつのつけっぱなし防止機能・対策をご紹介します。

温度調整機能

こたつには高温になりすぎるのを防ぐため「温度調整機能」が備わっています。
従来のこたつに使われてきたのは「サーモスタット」という装置です。高温になるとスイッチが切れ、温度が下がると再びスイッチが入り温度をコントロールします。
現在、主流になりつつあるのは「電子制御方式」です。サーミスターという温度センサーが電流を制御する仕組みで、より細かな温度調整が可能になりました。
これらの安全装置が機能していれば、たとえつけっぱなしにしたとしても温度が上がり続けることはありません。

高温になった場合、温度ヒューズが落ちる

こたつには「温度ヒューズ」という電子部品が取り付けられています。
そのため高温になりすぎるとヒューズが落ちて電源が切れます。ヒューズが落ちると通電しないため、火災になるのを未然に防ぐことができるのです。

タイマー付きこたつを使用する

「安全装置があっても消し忘れが不安」そんな方にはタイマー付きこたつがおすすめです。
タイマー付きこたつなら、一定時間が経過すると自動で電源が切れます。 3時間、5時間など、決められた時間が経過すれば自動で消えるため、つけっぱなしでも安心です。
こたつにタイマーがついていない場合は、電源コードに「コンセントタイマー」を取り付ければ一定時間で電源をオフにすることができます。
使い方はコンセントに差し込んでタイマーをセットしておくだけ。どんなこたつにも取り付けることができます。

こたつをつけっぱなしで外出してしまった場合の対処方法

「こたつをつけたまま旅行に来てしまった!」そんな緊急事態の対処方法をご紹介します。

電力会社に電話をして電気を止めてもらう

電力会社に連絡すれば一時的に電気を止めてもらえる場合があります。緊急事態であれば電力会社に相談してみましょう。
ただし、家じゅうの電気が止まってしまうためご注意ください。冷蔵庫の電気も止まるため、中のものがダメになってしまう可能性があります。
また、電気を停止した際は帰るタイミングで再開できるように手続きしておきましょう。

管理会社や大家さんに相談してみる

賃貸物件であれば、管理会社や大家さんに相談してみましょう。個別に対応してもらえる可能性があります。

こたつをつけっぱなしにした場合の1日の電気代

こたつを丸一日(24時間)つけっぱなしにしたときの電気料金はおおよそ次の通りです。
52.8円(24時間)
103.2円(24時間)
こたつの電気代は1時間に数円程度です。 そのため丸一日つけっぱなしにしても電気代が高額になることはありません。とはいえこたつを長時間使用し続けるのは危険です。
「ペットがいてつけっぱなしにしたい」そのようなときはエアコンなどの別の暖房機器を使用しましょう。

まとめ

こたつには安全装置がついているため、火事になることはほとんどありません。 しかし、使い方を誤ると火災に繋がる恐れがあります。こたつをつけっぱなしにするのはやめましょう。
こたつは消し忘れの多い暖房器具です。外出時は、電源がオフになっていることをかならず確認しましょう。
うっかりつけっぱなしで外出すると、こたつが気になって一日中そわそわしてしまうことも。 つけっぱなしを防止するなら時間で電源が切れるタイマー付きこたつがおすすめです。
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イケヒコ編集部

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