こたつはいつから出す?こたつ初日やこたつ開きについても解説
足元からポカポカと身体を温めてくれるこたつは、日本の冬の風物詩です。
しかし、こたつは一度出すとしまうのが大変。早く出しすぎると、こたつ布団が邪魔になってしまうことも。
「まだ早いかな」「そろそろ出そうかな」と出す時期を迷う方も多いのではないでしょうか。
しかし、こたつは一度出すとしまうのが大変。早く出しすぎると、こたつ布団が邪魔になってしまうことも。
「まだ早いかな」「そろそろ出そうかな」と出す時期を迷う方も多いのではないでしょうか。
当記事では、コタツを出す時期の目安を気温と時期から解説。
さらに地域別の目安や風習についてもあわせて解説します。こたつを「いつ出そうかな」と迷ったら、ぜひ参考にしてください。
こたつを使いはじめた日「こたつ初日」について
かつて気象庁では「生活季節観察」という調査が行われていました。
生活季節観察では、住民の2割が使い始める日を「初日」と定め、色々な項目の「初日」が調査されていました。
人々の生活の中から季節感を知る目的でおこなわれ、こたつのほかにも蚊帳やストーブなど様々な項目がありました。
1950年代から行われていましたが、調査が難しく10年ほどで終了。現在は「こたつ初日」の調査は行われていません。
1950年代から行われていましたが、調査が難しく10年ほどで終了。現在は「こたつ初日」の調査は行われていません。
生活季節観察は終わってしまいましたが、天気予報を見ながら「我が家のこたつ初日」を決めてみてはいかがでしょうか。
毎年の「こたつ初日」を記録しておけば、翌年の目安になるかもしれません。
江戸時代から伝わる習慣「こたつ開き」について
こたつ開きとは、「亥の月の亥の日」からこたつを使い始める風習です。
亥は陰陽五行説において、火を制する「水」にあたります。
そのため、この日にこたつを使い始めると火事にならないとされていました。また、亥(イノシシ)には火を避けるという言い伝えがあります。
かつてのこたつは火鉢を使っていたため、火事の原因になることがありました。火事の被害が深刻だった江戸時代において、防災の願掛けをする「こたつ開き」は大切な風習だったのです。
現在では、こたつによる火災の心配は少なくなりましたが「亥の月の亥の日」からこたつを使い始めると防災の意識が高まります。
2022年の「亥の月の亥の日」は11月6日(日)です。家族で防災について話し合いながら「こたつ開き」をしてみてはいかがでしょうか。
こたつを使い始める時期・気温は?
こたつを使い始める時期に迷ったら「時期」と「気温」で決めましょう。時期と気温、それぞれの目安を解説します。
時期の目安は10月後半から11月上旬
地域によって気温に差があるため一概にはいえませんが、こたつは「10月下旬から11月上旬」に出すのが一般的です。
10月前半はまだまだ気温が高く、こたつ布団が出ていると「暑苦しい」と感じるかもしれません。10月後半になると徐々に気温が下がり、こたつを快適に使用できます。
「木が紅葉を始めるころ」を目安にしてもいいでしょう。
10月前半はまだまだ気温が高く、こたつ布団が出ていると「暑苦しい」と感じるかもしれません。10月後半になると徐々に気温が下がり、こたつを快適に使用できます。
「木が紅葉を始めるころ」を目安にしてもいいでしょう。
とはいえ、こたつを使い始める時期に決まりはありません。
出す時期はご自身の体調や体質にあわせて決めるのが一番です。冷え性の方は早めにこたつ布団を出しましょう。
冷えは万病の元といわれ、便秘や肩こり、不眠などの不調を引き起こします。
冷えは万病の元といわれ、便秘や肩こり、不眠などの不調を引き起こします。
気温は15度以下が目安
人は気温が15度以下になると肌寒さを感じます。そのため、最低気温が15度を下回るようになったらこたつを出しましょう。
外に出る際にコートを羽織りたくなったら、こたつを出すのに最適な気温になっているといえます。
地域ごとのこたつを出す目安
日本は地域によって気候や温度が異なります。東北と九州ではこたつを出す時期に大きな違いが見られるでしょう。地域別にこたつを出す時期の目安を解説します。
北海道
北海道では9月下旬から10月上旬にこたつを出すのがおすすめです。
北海道の9月下旬の平均気温は16度。朝晩は15度を下回るため、9月中にこたつを出しておけば寒さに悩まされずにすみそうです。
北海道の9月下旬の平均気温は16度。朝晩は15度を下回るため、9月中にこたつを出しておけば寒さに悩まされずにすみそうです。
ただし、北海道では部屋全体を温めるセントラルヒーティングが普及しています。部屋の中で寒さを感じにくいのであれば、いつこたつを出しても問題ありません。
「こたつでゴロゴロしたいな」と、こたつが恋しくなったタイミングで出しましょう。
「こたつでゴロゴロしたいな」と、こたつが恋しくなったタイミングで出しましょう。
こたつは雪で冷えた手足を温めるのに最適な暖房器具。初雪のふる10月中に出しておくと冷えた手足を温めるのに重宝します。
東北地方
東北地方でこたつを出すなら、10月上旬がおすすめです。
9月までは暖かい日が多くても、10月になると一気に気温が下がります。 東北地方の10月上旬の平均気温は15度前後。朝晩は15度を下回ります。10月に入ったら、こたつがあると安心です。
9月までは暖かい日が多くても、10月になると一気に気温が下がります。 東北地方の10月上旬の平均気温は15度前後。朝晩は15度を下回ります。10月に入ったら、こたつがあると安心です。
雪国の東北は、とくに手足が冷える地域です。
外に出ただけでしもやけになってしまうことも。
こたつがあれば、冷えた手足をすぐに温めることができます。遅くとも、初雪が観測される11月にはこたつを出しておきましょう。
関東地方
関東地方は10月下旬から11月上旬にこたつを出しましょう。
関東で平均気温が15度を下回るのは11月に入ってから。そのため、10月の下旬にこたつを出しておけば、寒い思いをしなくてすみます。
ただし、山間部や雪の降る地域にお住まいの方は早めの準備がおすすめです。
ただし、山間部や雪の降る地域にお住まいの方は早めの準備がおすすめです。
関西地方
冬でも比較的暖かい関西地方は11月に入ってからこたつを出すのがおすすめです。
ただし、山間部には秋からグッと気温が下がる地域もあります。寒くなる地域にお住まいの方は10月中にこたつを出しておいたほうがいいでしょう。
とくに雨が雪が多い日本海側はこたつを早めに出しておくのがおすすめです。雨が多いと家にいる時間が長くなるため、こたつが重宝しますよ。
とくに雨が雪が多い日本海側はこたつを早めに出しておくのがおすすめです。雨が多いと家にいる時間が長くなるため、こたつが重宝しますよ。
九州地方
九州地方でこたつを出すなら11月以降が最適です。
福岡で平均気温が15度を下回るのは11月中旬。この時期までに出しておけば肌寒くなったときにすぐにこたつが使えます。
九州は場所によって降雨量が多く、冬の日照時間が短い地域があります。おうち時間を快適に過ごすためにも、雨の多い地域は早めにこたつを出しておきましょう。
福岡で平均気温が15度を下回るのは11月中旬。この時期までに出しておけば肌寒くなったときにすぐにこたつが使えます。
九州は場所によって降雨量が多く、冬の日照時間が短い地域があります。おうち時間を快適に過ごすためにも、雨の多い地域は早めにこたつを出しておきましょう。
ただし、九州地方は北と南で大きく気候が異なります。南側の温暖な地域であれば、12月以降にこたつを出しても遅くありません。
まとめ
こたつは一度出すと、しまうのが大変です。面積が大きく、早く出しすぎると邪魔になることがあります。
こたつを出す時期に迷ったら「時期」と「気温」から決めましょう。
時期で決めるなら10月の下旬から11月の上旬にかけて。気温で決めるなら15度以下を目安にしてください。
ただし、人によって体感温度は異なります。冷え性の方はこたつを早めに出しておくのがおすすめです。
日本は地域によって気候が異なるため、こたつを出す時期にも地域差があります。
北海道や東北地方では、10月上旬からこたつを出しておきましょう。関西や九州の温暖な地域にお住まいの方は11月からこたつを出しても十分間に合います。
こたつは500年以上日本人に愛されてきた暖房器具。手足を温めて万病の元「冷え」を解消してくれます。
乾燥を防ぎながら「頭寒足熱」状態で温まることができるため、冷えと乾燥が気になる日本の冬に最適です。
こたつを上手に活用して冬も寒さに悩まず、快適にすごしてください。
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イケヒコ編集部
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