「こたつを使おうとしたら電源が入らない!」そんな時はコードが断線しているのかもしれません。こたつは本体の故障よりも、コードの断線でつかなくなることが多いです。
接続に問題がなくても、劣化したこたつコードは早めに取り替えましょう。古くなったコードが火災の原因になる場合もあります。
こたつコードを交換するには、コードのタイプを確認する必要があります。こたつコードはタイプが違うと使えないことも。 当記事では、こたつコードの交換について詳しく解説します。どのコードに交換すればいいか迷ったらぜひ参考にしてください。

こたつコードの相場

こたつコードの相場は800~3,000円ほどです。
コードの長さや強度、電源ヒューズの有無によって価格が異なります。 安価なこたつコードには、電源ヒューズなどの安全装置がついていないことがあります。 安全性を重視する場合は、電源ヒューズの有無を確認しましょう。
ペットや子供のいるご家庭には、コードが強化されたこたつコードがおすすめです。値段は高くなりますが、丈夫な分長く安全に使えますよ。
交換よりも修理のほうが安くすみますが、個人で修理をするのはおすすめできません。 コードの修理は簡単そうに見えても専門技術が必要な作業。感電や火災につながる恐れもあります。
コードの不具合を見つけたら、販売店に相談するか交換コードを購入して付け替えましょう。
また、電源がつく場合も次のような状況であれば交換が必要です。
  • 配線がむき出しになっている
  • スイッチ部分を振るとカラカラと音がなる
  • 接続部分に焦げた跡がある
  • コードの一部分に熱がたまる
ひとつでも当てはまる場合は使用を中止してコードを交換してください。不具合のあるコードを使い続けると発火の恐れもあり危険です。

こたつコードの種類を確認する方法

こたつコードには「2穴タイプ」と「3穴タイプ」があります。穴のタイプを変換することはできません。タイプを間違えると使用できないのでご注意ください。
穴のタイプは本体からコードを引き抜くと分かります。本体との接続部分のプラグに2つ穴があれば2穴(2ピン)タイプ、3つ穴があれば3穴(3ピン)タイプです。
それぞれのコードの特徴を解説します。

2穴タイプのこたつコード

2穴(2ピン)タイプのこたつコードは、小さめのこたつに使用されています。安価なこたつに多いコードタイプです。 「オンオフの切り替え」のみがコードについていて、温度調節は本体のつまみでおこないます。
シンプルな構造のため互換性が高く、穴のタイプさえ間違えていなければどのコードでも使用できる場合がほとんどです。 どの商品も構造はほとんど同じなので、選ぶときは強度や長さを比較しましょう。 ペットや子供がいる家庭であれば、なるべく強度のしっかりしたコードがおすすめです。

3穴タイプのこたつコード

3穴タイプのこたつコードは大きめの家具調こたつなどに使用されています。
コードについた手元のスイッチで温度調節できるタイプが多く、メーカーごとに構造が異なります。 メーカーや機種で作りが異なるためコードの互換性が低く、形状が同じでも使えないことがあるので注意が必要です。
互換性のないコードに交換してしまうと「電源は入っても温度調節ができない」「電源自体がまったくつかない」などの不具合が生じることがあります。
3穴タイプを交換するときは、電源コードに書いてある型番をチェックしましょう。 コードに記載がなければ取扱説明書を確認してください。交換コードについての記載がされています。 コードの型番がわかったら、対応した交換コードを選んで交換しましょう。
「型番がどれかわからない!」「説明書を捨ててしまった!」そんなときは販売店にコードを持参してお店の人に聞いてみましょう。 ぴったりのものを見つけてくれますよ。どうしても分からなければ各メーカーの「お客様相談センター」に問い合わせてみるのも手段の一つです。
コードは一度開封してしまうと返品や交換ができない場合があります。3穴タイプのこたつコードを交換するときは、適合しているかしっかり確認することが重要です。
どうしてもコードの交換が難しい場合は、ヒーターごと取り替えるのも方法のひとつです。 ほとんどのこたつはヒーター部分を取り外すことができます。ヒーターごと付け替えてしまえばコードの交換に悩まずにすむでしょう。

こたつコードを交換する際の注意点

こたつコードを交換するときは、穴のタイプだけでなく、電流、電圧をあわせて確認する必要があります。
また、こたつがつかない場合は本体が故障していることもあります。コードだけでなく本体もあわせて確認しましょう。
こたつコードを交換する際の注意点について解説します。

アンペア数(A)・ボルト数(V)の確認

こたつコードを購入する際は、アンペア数(A)とボルト数(V)の定格表示を確認しましょう。こたつコードにはかならず次のような表記があります。

「7A/250V」

この場合、電流7A、電圧250V以下で使用しなければならないことを意味しています。
ただし、国内での通常使用で定格表示を上回ることはあまり考えられません。
一般的なこたつの電流は6A。日本の家庭用コンセントの電圧は100Vに設定されています。 つまり、日本で家庭用に使用するのであれば電流や電圧がオーバーすることは考えにくく、あまり気にする必要はないことがわかります。
ただし、タコ足配線には注意が必要です。 こたつの最大消費電力は500~600W。複数の家電を同時につかうと規定電流を超える恐れがあります。こたつはタコ足配線で使用しないようにしてください。

こたつ本体の故障がないかを確認

コードの不具合ではなく、本体が故障してこたつがつかない場合もあります。次のような場合は本体の故障が疑われるため注意が必要です。
  • 電源コードやプラグに熱がたまる
  • 弱設定なのに熱い、あるいは強設定でも熱くならない
  • 焦げたような臭いがする
  • ファンから異音がする
  • 電源がついたり、つかなかったりする
ひとつでも当てはまる場合は使用を中止し、販売店に相談しましょう。
こたつヒーターの寿命はおよそ10年です。 10年以上使っているこたつはヒーターが弱っている可能性があります。 知らず知らずのうちに暖かさが弱くなっているかもしれません。長年使っているこたつは買い替えを検討しましょう。

まとめ

こたつコードが断線してしまったら、修理よりも交換がおすすめです。
コードには2穴タイプと3穴タイプがあります。 2穴タイプのコードは汎用性が高く、ほとんどのこたつで使用できます。3穴タイプのコードはメーカーごとに構造が異なるため、型番を確認してから交換しましょう。
こたつのコードには定格表示があります。かならずアンペア数とボルト数が規定内におさまるコードを使用してください。
こたつコードの取り換えは、ヒーター本体に適合するかの確認が重要です。 適合サイズを確認することの自信がなかったり、面倒だと感じられる場合にはヒーターユニット一式を取り換えられることをお勧めします。
コードを長く安全に使うには「コードに負担をかけないこと」が大切です。こたつを使うときは、座椅子やお尻でコードを潰さないようにしましょう。 コードが引っ張られるとヒーターとの接続部分がゆるみやすいので、コードはフックにかけて接続部分に負荷がかからないようにするのもポイントです。
適切なこたつコードを選んで、こたつを安全に使用してください。
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イケヒコ編集部

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