「和室」と「洋室」の違いは？それぞれのメリット・デメリット

和室は、居間としても寝室としても使える使い勝手の良さがメリットです。 昼間は居間として使っている空間に布団を敷けば、夜は寝室として使えます。

空間が限られている物件でも、有効的に空間を使用することができるのが魅力です。

和室に使われる障子は、湿気の多い季節でも風通しよく過ごせるというメリットがあります。 床に敷かれた畳は柔らかくてクッション性があるため、お子さんがいるご家庭でも人気です。

また畳に使用されている、い草特有の香りはリラックス効果があることでも知られています。

伝統的な日本の和室に使われる土壁は、気温や空気の乾燥具合によって適度に湿度を保ってくれるのが特徴です。 湿気が多い夏でも、乾燥しがちな冬でも快適に過ごすことができるでしょう。

一方、和室のデメリットはお手入れに手間がかかるということです。 和室には畳・襖・障子・土壁などが使われるのが一般的ですが、これらは全て傷みやすい素材でできています。

汚れやすいのでこまめなお手入れをしないと、清潔な見た目を保つのが難しいです。 お子さんがいるご家庭やペットを飼っているご家庭の場合、畳をボロボロにされてしまった、障子や襖がすぐに破られてしまったというような問題も出てくるでしょう。

また畳はクッション性があるというメリットを紹介しましたが、その反面、凹みやすい素材というデメリットがあります。 重い家具は直接置けませんし、気をつけて設置しても時間の経過とともに畳が凹んでしまいます。

洋室のメリットは、床にゴミが付着しづらいので、掃除が楽にできるというメリットがあります。

万が一食べ物や飲み物をこぼしても、すぐに拭けば汚れたりシミになる心配がないので、清潔感が保ちやすく、日々を快適に過ごせます。

またフローリングは床が硬いので、重い家具であっても直接設置できるのが魅力です。

床が凹む心配がほとんどないので、部屋の模様替えも自由に楽しめるでしょう。

洋風なテイストのインテリアだけでなく、和のインテリアも馴染みやすいため、好きなテイストの部屋作りがしやすいのも洋室のメリットと言えます。

一方、洋室のデメリットは床が冷えやすいという点です。 特に冬場はかなり床が冷えるので、畳のように横になって過ごすのは難しいでしょう。 夏も冷房を使うと床が冷えすぎてしまいます。

またクッション性のないフローリングは、足音や生活音が響きやすいというデメリットもあります。 戸建てであれば問題ないでしょうが、集合住宅では騒音トラブルが起きてしまう可能性もあるので注意が必要です。

洋室を寝室に使う場合、ベッドを置くのが主流です。そのため、ベッドに場所を取られてしまい、広々と空間を使えないのもデメリットと言えるでしょう。