防ダニ布団と滅ダニ布団の違い 更新日: 2022-04-22 投稿日: 2022-04-18 寝具 防ダニ布団とは、ダニを侵入させない布団です。これに対し減ダニ布団は、ダニの卵を孵化させないことによって、ダニの数を減少させる布団です。 防ダニ布団では忌避剤などによって布団から逃げたダニが他の場所で繁殖してしまう可能性がありますが、減ダニ布団はお部屋全体のダニを徐々に減らしていくことができます。 当記事では、防ダニ布団、減ダニ布団それぞれのメリットとデメリットを解説します。ダニのいない快適な布団選びにお役立てください。 目次1 防ダニ布団とは1.1 防ダニ布団のメリット1.2 防ダニ布団のデメリット2 滅ダニ布団とは2.1 滅ダニ布団のメリット2.2 滅ダニ布団のデメリット3 まとめ 防ダニ布団とは 防ダニ布団は、布団にダニが侵入するのを防ぐ布団です。ダニの侵入を防ぐ方法は大きく分けて次の2つがあります。 ・薬剤によってダニを遠ざける ・高密度の生地を使い、布団にダニが侵入するのを防ぐ 防ダニ布団で主流なのは、ダニが嫌がる薬剤によってダニを寄せ付けない布団です。薬剤の効果でダニが逃げ、布団で繁殖するのを防ぎます。 布団の中綿や生地に薬剤を加工して作られています。加工方法は、繊維に薬剤を練りこむ方法と、仕上がった布団に薬剤を付着させる方法があります。 薬剤と聞くと人体への影響が心配ですが、安全性を確かめた製品が販売されているので安心して使用できます。 また、高密度の生地を使うことで物理的にダニが侵入できないようにしている防ダニ布団もあります。 ダニは繊維のすき間から布団に侵入するため、すき間のできない方法で生地を織ることで侵入を防ぐことが可能です。 布団の中にダニが侵入できなければ、表面の掃除だけでダニを取り除くことができるでしょう。 ほとんどの防ダニ布団はどちらかの方法、あるいは両方を組み合わせてダニの侵入を防いでいます。 防ダニ布団のメリット 薬剤を使用した防ダニ布団のメリットは「生地の機能を損なわない点」です。 通気性にすぐれた生地の場合であれば、通気性という利点を損なわずにダニの被害を防ぐことができます。 布団は生地の特性や製法により、様々な機能をもっています。布団のもつ機能を活かしつつダニを遠ざけることができるのが薬剤を使用した防ダニ布団のメリットです。 また、薬剤を使用した防ダニ布団は比較的安価なものが多いため、買い求めやすいのもメリットといえます。 高密度の生地による防ダニ布団のメリットは、薬剤の心配が不要な点です。防ダニ布団の薬剤は、人体に影響がないことが証明されているものがほとんどです。 しかし、だからといって誰が使っても必ず安心できるとは言い切れません。 敏感肌の方や赤ちゃんは、微量の薬剤にも反応が出る可能性があります。また、薬剤の種類によっては特有の臭いが気になるものもあります。 布団は長時間直接肌に触れます。高密度の生地による防ダニ布団は、薬剤の影響が心配な方におすすめできる防ダニ布団です。 防ダニ布団のデメリット 薬剤を使用した防ダニ布団のデメリットは、徐々に効果が薄くなってしまう点です。布団を洗濯したり、干したりしたときにどうしても薬剤は薄くなります。 長く使用すれば、徐々に忌避効果が薄れてダニが侵入してくる可能性もあるでしょう。 また、薬剤による刺激や臭いが気になる点も薬剤を使用した防ダニ布団のデメリットです。 高密度の生地を使用した防ダニ布団のデメリットは、通気性が悪い点です。人は寝ているときにコップ一杯分の汗をかくといわれています。 ダニを侵入させないほど高密度の生地であれば、当然ながら通気性が悪くなり、ベタつきを感じます。 とくにポリエステルなどの化学繊維の場合、蒸れやすいでしょう。熱を逃しにくいため寝苦さを感じる場合もあります。 また、高密度の化学繊維は静電気が発生して刺激になることもあるので注意が必要です。 綿などの天然素材をつかった高密度生地の場合は、ある程度蒸れを軽減できます。 ただし、天然素材は繊維自体が太いため、高密度で織られていてもすき間ができてダニの侵入を許してしまう場合があります。 素材によってはダニが好む種類もあるため、ダニの侵入をなるべく防ぎたいのであれば化学繊維の防ダニ布団がおすすめです。 滅ダニ布団とは 減ダニ布団とは、ダニの卵を孵化させないことによってダニを徐々に減らすことができる布団です。 卵を孵化させない秘訣は布団内部の「減ダニシート」にあります。 表生地と中綿の間に「減ダニシート」が挟まっており、布団に侵入したダニは「減ダニシート」を通過して中に入りこむことになります。 そして、減ダニシートを通過した後のダニが産んだ卵は「昆虫成長阻害剤」の効果により孵化しません。 卵が孵化しないため、成虫のダニが寿命で死んだあとはダニがいなくなる仕組みです。 なお、「昆虫成長阻害剤」は、ダニ類に特異的に作用し人体には影響がありません。 パッチテストにおいて皮膚への刺激や異常がないことが認められています。揮発性がないため直接口内に摂取してしまう心配もありません。 滅ダニ布団のメリット 減ダニ布団のメリットは次の3つです。 ・薬剤が肌に触れないため、人体に影響がない ・忌避剤と違い、他の場所にダニが移動しない ・通気性があり、快適に寝ることができる 布地に薬剤を混ぜる「防ダニ布団」と違い、減ダニ布団は内部に減ダニシートを挟んでいます。 揮発性もないため肌に直接触れてしまう心配がありません。薬剤への不安を取り除き、安心して使用できます。 また、減ダニ布団はほかの場所にダニが移る心配も軽減できます。 忌避剤を使用した防ダニ布団の場合、逃げたダニがソファーやラグなど他の布製品に移って繁殖し、お部屋全体のダニが減らないことがあります。 減ダニ布団であれば、布団の中で寿命を迎えたダニが徐々に減っていくのでお部屋全体のダニを減少させることが可能です。 布団だけでなく、お部屋全体のダニ対策をすることができます。 高密度で編まれた防ダニ布団とは異なり、生地の通気性が損なわれていないため一年中快適です。湿気の多い時期も寝苦しさを感じずに使用できます。 滅ダニ布団のデメリット 防ダニ布団のデメリットは、洗うことができない点です。お子様のおねしょ等で頻繁に洗う布団には向いていません。 汚れた場合は、汚れた箇所をつまみ洗いしてよく乾かしましょう。 普段のお手入れは、掃除機や陰干しで行います。ダニは人間のフケやアカを好むため、普段のお手入れが大切です。 汚れ防止のため市販のカバーをつけると、より安心して使用することができます。間違えて洗ってしまうと、減ダニ効果が薄れてしまうので注意が必要です。 まとめ 防ダニ布団と減ダニ布団の違いを解説しました。 防ダニ布団は、ダニの侵入を防ぐことで清潔に保つことができる布団です。薬剤を使用したタイプと、高密度の生地タイプがあります。 減ダニ布団とは、卵を孵化させないことによりダニの数を徐々に減らしていく布団です。 布団の中に入った減ダニシートが卵の孵化を抑制し、ダニの繁殖を防ぎます。徐々にダニの数を減らすことができる布団です。 ダニは服などに付着して室内に侵入します。ダニの侵入を完全に防ぐことはできません。入ってしまったダニを繁殖させないことがダニ対策の重要なポイントになります。 防ダニ、減ダニ布団を上手に活用してダニに悩まされない快適な睡眠を手に入れてください。 ダニ対策布団一覧を見る イケヒコ公式オンラインショップの布団・寝具一覧を見る The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 イケヒコ編集部 イケヒコ公式オンラインショップのブログを2021年6月より開設しました。 インテリアのお手入れ方法や、おすすめ商品の紹介、コーディネートの提案などを中心に情報発信しております。 会社概要を見る > 最新記事 by イケヒコ編集部 (全て見る) 福岡おもちゃ美術館×イケヒコのコラボイベント 「い草枕作り」ワークショップレポート - 2024.03.13 ものづくりラボ‐room1- - 2024.02.27 無垢床×い草で最高にリラックスできるおうち-インテリアコーディネーターがつくるナチュラルな暮らし- - 2023.12.28 関連記事: 羽毛布団を自宅で洗濯!?洗濯・乾燥方法を解説 買い替えのサイン!羽毛布団の寿命について お昼寝にも最適!おすすめごろ寝マット10選。ごろ寝マットの選び方も解説 布団の湿気対策。原因と対策方法
防ダニ布団とは、ダニを侵入させない布団です。これに対し減ダニ布団は、ダニの卵を孵化させないことによって、ダニの数を減少させる布団です。 防ダニ布団では忌避剤などによって布団から逃げたダニが他の場所で繁殖してしまう可能性がありますが、減ダニ布団はお部屋全体のダニを徐々に減らしていくことができます。 当記事では、防ダニ布団、減ダニ布団それぞれのメリットとデメリットを解説します。ダニのいない快適な布団選びにお役立てください。 目次1 防ダニ布団とは1.1 防ダニ布団のメリット1.2 防ダニ布団のデメリット2 滅ダニ布団とは2.1 滅ダニ布団のメリット2.2 滅ダニ布団のデメリット3 まとめ 防ダニ布団とは 防ダニ布団は、布団にダニが侵入するのを防ぐ布団です。ダニの侵入を防ぐ方法は大きく分けて次の2つがあります。 ・薬剤によってダニを遠ざける ・高密度の生地を使い、布団にダニが侵入するのを防ぐ 防ダニ布団で主流なのは、ダニが嫌がる薬剤によってダニを寄せ付けない布団です。薬剤の効果でダニが逃げ、布団で繁殖するのを防ぎます。 布団の中綿や生地に薬剤を加工して作られています。加工方法は、繊維に薬剤を練りこむ方法と、仕上がった布団に薬剤を付着させる方法があります。 薬剤と聞くと人体への影響が心配ですが、安全性を確かめた製品が販売されているので安心して使用できます。 また、高密度の生地を使うことで物理的にダニが侵入できないようにしている防ダニ布団もあります。 ダニは繊維のすき間から布団に侵入するため、すき間のできない方法で生地を織ることで侵入を防ぐことが可能です。 布団の中にダニが侵入できなければ、表面の掃除だけでダニを取り除くことができるでしょう。 ほとんどの防ダニ布団はどちらかの方法、あるいは両方を組み合わせてダニの侵入を防いでいます。 防ダニ布団のメリット 薬剤を使用した防ダニ布団のメリットは「生地の機能を損なわない点」です。 通気性にすぐれた生地の場合であれば、通気性という利点を損なわずにダニの被害を防ぐことができます。 布団は生地の特性や製法により、様々な機能をもっています。布団のもつ機能を活かしつつダニを遠ざけることができるのが薬剤を使用した防ダニ布団のメリットです。 また、薬剤を使用した防ダニ布団は比較的安価なものが多いため、買い求めやすいのもメリットといえます。 高密度の生地による防ダニ布団のメリットは、薬剤の心配が不要な点です。防ダニ布団の薬剤は、人体に影響がないことが証明されているものがほとんどです。 しかし、だからといって誰が使っても必ず安心できるとは言い切れません。 敏感肌の方や赤ちゃんは、微量の薬剤にも反応が出る可能性があります。また、薬剤の種類によっては特有の臭いが気になるものもあります。 布団は長時間直接肌に触れます。高密度の生地による防ダニ布団は、薬剤の影響が心配な方におすすめできる防ダニ布団です。 防ダニ布団のデメリット 薬剤を使用した防ダニ布団のデメリットは、徐々に効果が薄くなってしまう点です。布団を洗濯したり、干したりしたときにどうしても薬剤は薄くなります。 長く使用すれば、徐々に忌避効果が薄れてダニが侵入してくる可能性もあるでしょう。 また、薬剤による刺激や臭いが気になる点も薬剤を使用した防ダニ布団のデメリットです。 高密度の生地を使用した防ダニ布団のデメリットは、通気性が悪い点です。人は寝ているときにコップ一杯分の汗をかくといわれています。 ダニを侵入させないほど高密度の生地であれば、当然ながら通気性が悪くなり、ベタつきを感じます。 とくにポリエステルなどの化学繊維の場合、蒸れやすいでしょう。熱を逃しにくいため寝苦さを感じる場合もあります。 また、高密度の化学繊維は静電気が発生して刺激になることもあるので注意が必要です。 綿などの天然素材をつかった高密度生地の場合は、ある程度蒸れを軽減できます。 ただし、天然素材は繊維自体が太いため、高密度で織られていてもすき間ができてダニの侵入を許してしまう場合があります。 素材によってはダニが好む種類もあるため、ダニの侵入をなるべく防ぎたいのであれば化学繊維の防ダニ布団がおすすめです。 滅ダニ布団とは 減ダニ布団とは、ダニの卵を孵化させないことによってダニを徐々に減らすことができる布団です。 卵を孵化させない秘訣は布団内部の「減ダニシート」にあります。 表生地と中綿の間に「減ダニシート」が挟まっており、布団に侵入したダニは「減ダニシート」を通過して中に入りこむことになります。 そして、減ダニシートを通過した後のダニが産んだ卵は「昆虫成長阻害剤」の効果により孵化しません。 卵が孵化しないため、成虫のダニが寿命で死んだあとはダニがいなくなる仕組みです。 なお、「昆虫成長阻害剤」は、ダニ類に特異的に作用し人体には影響がありません。 パッチテストにおいて皮膚への刺激や異常がないことが認められています。揮発性がないため直接口内に摂取してしまう心配もありません。 滅ダニ布団のメリット 減ダニ布団のメリットは次の3つです。 ・薬剤が肌に触れないため、人体に影響がない ・忌避剤と違い、他の場所にダニが移動しない ・通気性があり、快適に寝ることができる 布地に薬剤を混ぜる「防ダニ布団」と違い、減ダニ布団は内部に減ダニシートを挟んでいます。 揮発性もないため肌に直接触れてしまう心配がありません。薬剤への不安を取り除き、安心して使用できます。 また、減ダニ布団はほかの場所にダニが移る心配も軽減できます。 忌避剤を使用した防ダニ布団の場合、逃げたダニがソファーやラグなど他の布製品に移って繁殖し、お部屋全体のダニが減らないことがあります。 減ダニ布団であれば、布団の中で寿命を迎えたダニが徐々に減っていくのでお部屋全体のダニを減少させることが可能です。 布団だけでなく、お部屋全体のダニ対策をすることができます。 高密度で編まれた防ダニ布団とは異なり、生地の通気性が損なわれていないため一年中快適です。湿気の多い時期も寝苦しさを感じずに使用できます。 滅ダニ布団のデメリット 防ダニ布団のデメリットは、洗うことができない点です。お子様のおねしょ等で頻繁に洗う布団には向いていません。 汚れた場合は、汚れた箇所をつまみ洗いしてよく乾かしましょう。 普段のお手入れは、掃除機や陰干しで行います。ダニは人間のフケやアカを好むため、普段のお手入れが大切です。 汚れ防止のため市販のカバーをつけると、より安心して使用することができます。間違えて洗ってしまうと、減ダニ効果が薄れてしまうので注意が必要です。 まとめ 防ダニ布団と減ダニ布団の違いを解説しました。 防ダニ布団は、ダニの侵入を防ぐことで清潔に保つことができる布団です。薬剤を使用したタイプと、高密度の生地タイプがあります。 減ダニ布団とは、卵を孵化させないことによりダニの数を徐々に減らしていく布団です。 布団の中に入った減ダニシートが卵の孵化を抑制し、ダニの繁殖を防ぎます。徐々にダニの数を減らすことができる布団です。 ダニは服などに付着して室内に侵入します。ダニの侵入を完全に防ぐことはできません。入ってしまったダニを繁殖させないことがダニ対策の重要なポイントになります。 防ダニ、減ダニ布団を上手に活用してダニに悩まされない快適な睡眠を手に入れてください。