枕を選ぶときは、高さ・大きさ・素材・構造の4つのポイントに注目しましょう。首と敷ふとんの間に隙間が生まれないものを選ぶことが大切です。 また、人は睡眠中20〜30回寝返りをうつといわれているため、いかに無理なく寝返りをうてるか、という点も重要な枕選びの基準となります。 今回は、快適な睡眠を得るために重要な枕選びのコツについて解説します。

枕が肩こりや頭痛の原因になることも

きちんとベッドの上で十分な睡眠を取っているはずなのに、起床とともに肩こりや頭痛、首の痛みに悩まされるという場合は、枕が自分に合っていない可能性が高いでしょう。 例えば枕が低すぎる、または高すぎると、寝ているあいだに肩や首に大きな負担がかかってしまうのです。こうした合わない枕で寝続けていると、慢性的な肩こりや頭痛、首の痛みといった症状が現れます。 また、高すぎる枕で眠るとあごが下がるため、寝ているあいだの気道が狭くなってしまいます。気道が狭いといびきの原因となるため、質の良い睡眠を妨げてしまうでしょう。 起きたときになんとなく疲れが取れていない、喉の痛みを感じるといった場合は、睡眠中にいびきをかいている可能性が高いので注意が必要です。

枕選びのポイントは高さ・サイズ・素材・構造の4つ

快適な睡眠がとれる枕とは、自然に立った姿勢のまま横になった状態をキープできるよう、頭と敷き布団の隙間をうめてくれる枕のことです。したがって、体型や寝ている時の姿勢(仰向け寝か横向き寝か)によって、最適な枕は異なります。 自分に適した枕を選ぶ際のポイントは、枕の高さ・サイズ・素材・構造の4つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 枕の高さは首の高さや寝るときに姿勢を考慮して選ぶ

枕の寝心地を左右する最大の要素は高さです。人間の背骨の形は、緩やかなS字カーブになっているため、横になったときに敷き布団との間に隙間が生まれます。その隙間を埋めて、後頭部や方に負荷をかけないようにするのが枕の役割です。 一般的に、男性は高め(2~5cm程度)、女性や子供は低めの枕(1~3cm程度)が合うと言われています。しかし、性別や年齢だけでなく、体型や普段の姿勢によっても人の首の高さは異なるため、フィットする枕もそれぞれ違います。男性でも普段あまり運動をせず、小柄で痩せ型の場合は低めの枕がよいでしょう。 また、寝る際の姿勢によっても必要な枕の高さが異なります。横向きで寝る人の場合、首の骨がまっすぐな状態になるよう、肩幅に合う枕の高さが必要になります。

2. サイズは体型と寝返りの大きさに合わせる

枕の一般的なサイズは43cm×63cmです。一般的な日本人の標準体型に合わせているため、最も出回っている枕のサイズといっていいでしょう。このほかにも小柄の人に合う35cm×50(55)cm、体が大きい人向けの50cm×70cmがあります。この3サイズが日本の枕の標準サイズです。 枕の大きさは身体の大きさだけでなく、寝返りの大きさを考慮して選ぶことがポイントです。小柄でも寝返りが大きい場合は、43cm×63cmの枕の方がフィットする可能性があります。また、頭を枕にすっぽりと収めて包まれるように眠りたい場合も、体型よりも大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。

3. 枕の硬さは素材で決まる

寝心地のよい枕を選びたいのなら、枕の硬さを決める素材についてもこだわりましょう。たとえば硬い枕が希望の場合は、ウレタンフォーム、パイプ、そば殻などの素材がおすすめです。柔らかい素材を求めているなら、マイクロビーズやポリエステルわた、羽根などが良いでしょう。 このほかにも、低反発やひのき枕など、さまざまな種類の素材があります。

4. 頸部を自然に支えられる構造の枕を選ぶ

枕には様々な形・構造のものがあり、それぞれ違ったメリットを持っています。 たとえば、肩の部分がアーチ状になっていたり、高さに凹凸があったりする枕なら、首から肩にかけてしっかり隙間を埋め、長時間寝ていても負担がかかりません。中央が凹んでいるタイプなら、安定して後頭部を支えながらも、頭にかかる圧力を分散できます。 どんな構造のものが合っているかは人それぞれなので、枕専門店なので一度試してみることをおすすめします。

快適な睡眠は自分の体型や寝相に合った枕から

枕選びのポイントは、首の高さや寝相に合った高さのものを選ぶほか、体の大きさや素材による枕の硬さ、枕の構造の4つの視点を重視することです。合わない枕は肩こり・頭痛・首の痛みなどにつながります。自分の性別や年齢、体型、寝相に合ったものを選び、快適な睡眠を手に入れましょう。 インテリアのオンラインショップIKEHIKOでは、高機能枕ほか、自然素材のい草でできた枕など、さまざまな種類の枕を販売しています。自分に合う枕をお探しの方は是非一度オンラインショップをご覧ください。