洗濯機で洗えてタンブラー乾燥までできる掛布団敷布団 開発者江口
開発者:江口栄侍(えぐちえいじ)
イケヒコ・コーポレーション重寝具部門のホープ。常務中村(通称:ものづくりの鬼)に師事し、日々快適創造に向けた製品づくりに取り組んでいる。 柔和な笑顔と物腰柔らかな話し方は女性社員からの人気も高い。
洗濯機で洗えてコインランドリーで乾燥までできる掛布団
(掛布団敷布団どちらにもカバーが付いている)

洗濯機で洗えてタンブラー乾燥までできる。まさにみんなが欲しかった布団

今回の開発ストーリーは、不満解消シリーズと題して開発された寝具についてご紹介したい。その名も“洗濯機で洗えてコインランドリーで乾燥までできる掛布団敷布団”。
「掛布団と敷布団それぞれお客さまの不満は違うんですけど、洗いたいとか清潔に保ちたいとか衛生面に関してはどちらにも共通する要望でした。
そこに着目して、この洗えて乾燥までできる布団をつくったんです。元々商品名は違ったんですけど、お客さまにひと目でメリットを伝えたくて名前もわかりやすくしてみました。ちょっと長いですが。笑」
と笑うのは、イケヒコ・コーポレーション重寝具担当の江口。新卒採用で入社し早15年、寝具一筋の開発者だ。
(イケヒコをご存じの方からすれば・・・)イケヒコといえば、い草製品や畳、こたつのイメージが強いが、実は寝具やサニタリー商品にも注力していて、売れ筋も多々ある。
“洗濯機で洗えてコインランドリーで乾燥までできる掛布団敷布団”もそのひとつだ。みんなが欲しかった布団として喜ばれ、ヒット商品となっている。

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新製品の開発について議論し合う江口と中村
(新製品の開発について議論し合う江口と中村)

まずはお客さまの不満を買い取ってみた

お客さまの要望を実現するために、まずは消費者の布団に対する不満や要望を買い取って分析することからはじまった。
このウォンツの商品化は、当社で3年前から行っているモノづくりだ。不満解消シリーズとして、さまざまな寝具を生み出している。
“洗濯機で洗えてコインランドリーで乾燥までできる掛布団敷布団”もそのひとつ。
多々ある不満や要望の中でも特に多かった、
  • 布団を洗いたい
  • 天日干しするだけでは不衛生
  • クリーニング代も高い
という項目に着目した江口が、これらを解消すべく開発した製品だ。
布団類で洗濯表示に洗濯OKマークがついている商品は少ない。
少しずつ見かけるようになってはいるものの、大々的に洗濯できる!と謳える商品はまだまだ少ない。敷布団においては洗濯OKマークが付いているものの方が稀だ。だからこそ、上記に関する不満や要望が必然的に多くなる。
さらに、この”コインランドリーで洗えて乾燥までできる掛布団敷布団”は、タンブラー乾燥までできるのだ。掛布団だけでなく、なんと敷布団までも洗濯表示にタンブラー乾燥OKマークがついているのが最大の特長である。
「最近になってようやく洗える布団も増えてきましたけど、ご家庭の洗濯機で洗って水分を吸って重くなった布団を干すの大変じゃないですかー。だから乾燥までできる布団を作りたかったんです。」

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左側が洗えて乾燥できる掛け布団。どちらも3回洗濯乾燥後。
(左側が洗えて乾燥できる掛け布団。どちらも3回洗濯乾燥後。)

point1 掛布団へのこだわり~洗っても乾燥しても、かさ高性が維持できる特殊加工の中綿~

「違いを見ていただくのが一番わかりやすいと思うんですけど、左側が洗えて乾燥できる掛け布団で、右側が普通の掛け布団です。
どちらも3回洗濯して3回乾燥を行っていますが、このように厚みに差があります。洗って乾燥できる布団は中綿に特殊加工をしているので、かさ高性が維持でき、変わらない使用感でお使いいただけます。」 と江口。
このかさ高性を維持するために中綿に特殊なシリコン加工をしているのだという。
確かに、左の方が厚みがあるのがひと目でわかるし、実際に触ってもふわふわしている。
指でこすると中綿も、つるつるとすべる。
「通常は中綿が絡まって固まりになってしまうため、かさが減ってヘタってしまいます。特に掛布団の端っこの四隅なんかスカスカに・・・
それを特殊加工することにより、綿が絡まらずダマにならず、厚みを維持することができるようになりました。角までしっかりしたままです。
加えて、掛布団の重さにもこだわっています。通常は中綿が約1.5kgくらいなのですが、この洗えて乾燥できる布団は約1.2kg。軽量化することで濡れた時の持ち運びが楽になります。かさ高維持できる中綿のふんわり感あってこその実現でした。」
布団を洗濯しようと思った時にやはりこの、中身が偏らないかどうか、きちんと中まで乾燥できるかどうか、元通りの仕上がりになるのかどうかがネックになる方も多いと思う。
そんな不安を解消するひとつの開発ポイントが中綿加工。濡れた時の持ち運びのしやすさまで設計された掛布団だ。

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洗ってもほどけないよう開発された固綿
(洗ってもほどけないよう開発された固綿)

point2 敷布団へのこだわり~洗っても乾燥しても、崩れない中芯の固綿~

「丸洗いできる敷布団ってなかなかなくて・・・。プラス乾燥までできるものといったら本当になくて・・・。この敷布団をつくるのには苦労しましたね・・・。」
着手してから商品化するまで1年かけたという”洗濯機で洗えてコインランドリーで乾燥までできる敷布団”にはこだわりが詰まっている。
「敷布団の芯となる固綿は、洗っちゃうとほどけてしまいます。
固綿は普通の綿を固めているだけなので、洗ったり乾燥したりすると固まりがほどけて、周りの巻き綿との境目が無くなってしまい・・・体が床に当たって痛くなる”床付き感”が出てしまうんです。」
敷布団は通常、布団の中心で体重を支えるための芯となる中芯と、それを包み込む中綿で構成されている。
中芯があることで全身が沈み込まず、安定感のある寝姿勢を保つことができる。ただ中芯だけだと弾力性に欠けるので、それを覆うように中綿を巻いている。
逆に中綿のみだと身体の重さを支えられず、どうしても”床付き感”が出てしまう。
しかし、洗える敷布団として広く販売されているものは、中芯がなく、中綿のみのものが多いのが現状だ。
なぜなら洗濯乾燥対応の中芯が少ないから。
洗濯乾燥対応の中芯が少ないから、敷布団=洗濯乾燥できないのが一般的だった。
そこで江口は洗濯乾燥可能な中芯を作ろうと考えた。
「やはり中芯が鍵となるので、固綿の開発に最もこだわりました。お世話になっているサプライヤーさんと共に、洗ってもほどけない固綿の開発に着手したんです。
独自の技術で繊維を絡めて固めて完成したのが、これに使っている特殊固綿です。どうやって作ったかは企業秘密です!笑」
独自の技術が気になるところではあるが、洗濯乾燥可能な中芯=洗ってもほどけない固綿を使用するという発想から、この敷布団が完成した。

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開発者江口のアップ
(敷布団に対するさまざまなこだわりを語る江口)

point3 敷布団へのこだわり~洗うのも乾燥するのも楽にするキルティング加工~

“洗濯機で洗えてコインランドリーで乾燥までできる敷布団”には中芯材だけでなく他にも工夫が凝らしてある。
「通常が三つ折りキルトといって、三つ折りできるようなキルティング加工がしてあります。三つ折りだと1辺が70cmで、クローゼットに入らなかったり、コインランドリーの乾燥機に入らなかったり・・・。
洗濯機で丸洗いしてコインランドリーで乾燥できる敷布団を目指した製品だったので、今回は1辺が50cmの四つ折りできるキルティング加工にしてみました。洗濯機や乾燥機にきちんと入り、収納もしやすいサイズです。しかも、四つ折り加工だと真ん中に折り目ができるので、干しやすいんですよ!」
という。この四つ折り加工は、どこでもなく江口個人のアイディアで生まれたものである。
また、四つ折りの敷布団を留める専用バンドが付属されているのも、嬉しいポイント。
布団を洗濯乾燥する時も収納する時も、それ用の紐やケースを探さなければならないことが多い・・・これも、お客さまの欲しいを実現するこだわりだ。

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布団の前で微笑む江口

人生の1/3が睡眠だから睡眠をもっと大事にしてほしい!

毎日5時に起床、夜の9時には就寝という健康的な生活を送っている江口。
「人生の1/3の時間が睡眠なので、睡眠をもっと大事にしていただきたいですし、良質な睡眠が提供できるようなモノづくりを続けていきたいです!」 と語る。
この”洗濯機で洗えてコインランドリーで乾燥までできる掛布団敷布団”は、洗濯機で洗う・コインランドリーで乾燥させるという一連の流れに関して機能だけでなく、お客さまの動作のしやすさまで設計された製品だ。
ぜひ商品詳細までご覧いただけると嬉しい。
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イケヒコ編集部

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