年中使えるウールラグ。そのウール素材について紹介 更新日: 2022-09-20 投稿日: 2022-06-10 ラグ・カーペット リビングを彩るラグにはさまざまな種類があり、特に羊毛から作られるウールラグは高い人気を誇ります。 今回はウールラグの特徴や選び方、お手入れの方法を紹介しますので、ラグを購入しようとしている方は参考にしてください。 目次1 ウールの特徴1.1 丈夫な作り1.2 オールシーズン使える1.3 手入れが簡単1.4 燃えにくい1.5 復元性が高い2 ウールラグの選び方2.1 産地や種類で選ぶ2.2 織密度で選ぶ2.3 毛足の長さで選ぶ3 ウールラグのメンテナンス方法3.1 普段の手入れ掃除機で行う3.2 汚れが付いた場合はタオルで叩く3.3 シミになった場合はクリーナーを使う3.4 定期的な外干しも有効3.5 汚れが目立つ場合は業者に頼む4 まとめ ウールの特徴 ウールとは羊の毛から作られた繊維や素材のことをいいます。厳密にはアルパカやカシミヤなど羊以外の動物からとれる毛もウールと呼ばれますが、羊毛以外はそれぞれの名前で呼ばれるケースが多いです。 そのためウールと表記されるものはほとんどが羊毛由来であると考えていいでしょう。 ウールは繊維の王様と呼ばれるなど機能性に優れた素材です。またラグの素材としても優れており、ウール製の絨毯は千年以上前から作られていました。 ウールで作られたラグには次の特徴があります。 ・丈夫な作り ・オールシーズン使える ・手入れが簡単 ・燃えにくい ・復元性が高い 丈夫な作り ウールラグの特徴の1つが丈夫であることです。 ウールラグは天然素材を手仕事で丁寧に織り上げており、頑丈で丈夫な作りとなっています。 適切にメンテナンスをすれば長い期間使用できるため、環境への負荷を減らしたり、ごみを減らしたりできるのが魅力です。 オールシーズン使える オールシーズン使用できるのも特徴の1つです。 ウールには優れた調湿機能があり、湿度を適切に保ってくれるためいつでもサラッとした肌触りを楽しむことができます。 また保温力が高くホットカーペットや床暖房を併用することもできます。暖房の効きが良くなるため省エネ効果も期待できるでしょう。 手入れが簡単 手入れが簡単なのもウールラグの特徴です。 普段の掃除は掃除機掛けを行い、たまに固めに絞ったタオルで水拭きすれば清潔な状態をキープできるでしょう。 手入れの詳細は後述しますが、普段の手入れに手間が掛からないのはウールラグを利用するメリットといえます。 燃えにくい ウールラグの特徴の1つが燃えにくいことです。 ウールには自己消火作用があり、燃えにくい上に燃え広がりにくいという性質があります。そのため消防士の制服や飛行機・ホテルの床材にも利用されています。 復元性が高い 復元性が高いのもウールラグの特徴です。 ウールラグには元の形状を回復する力があり、家具などの下に敷いて跡が付いた場合でもスチームを当てれば元の形に戻ります。 ちょっとした跡なら勝手に回復することもあります。そのため、ラグとして幅広い使い方に対応できるといえるでしょう。 ウールラグの選び方 ウールラグを選ぶ際に知っておきたいポイントを紹介します。具体的なポイントは次のとおりです。 ・産地や種類で選ぶ ・織密度で選ぶ ・毛足の長さで選ぶ 産地や種類で選ぶ ウールラグを選ぶ場合は、ウールの産地や種類を確認しましょう。 同じウールでも産地や種類の違いで品質や性能が異なるためです。 例えば寒い地域に住む羊の毛はコシが強く、温かい地域の羊毛は滑らかで柔らかい特徴を持ちます。 代表的なウールの産地や種類は次のとおりです。 ・オーストラリアメリノ:柔らかさが特徴 ・ニュージーランドメリノ:弾力と柔らかさのバランスの良さが特徴 ・スペインメリノ:滑らかさが特徴 ・ブリティッシュブラック・ウェルシュ:コシと弾力、黒い羊毛が特徴 ・ノルウェーバイキング:弾力と自然な質感 産地や種類によってウールラグの見た目の印象が変わるため、インテリアに合ったウールラグを選ぶことが大切です。 ナチュラルな雰囲気であれば柔らかい風合いのものを、インダストリアルな雰囲気であれば弾力性があるコシの強いものを選びましょう。 織密度で選ぶ ウールラグを選ぶ場合は、ラグの織密度も確認しましょう。 ウールを使っている量によってラグの品質が変わるためです。 織密度が高い(=ウールの量が多い)ウールラグはボリュームと重量があります。 弾力があるため劣化しにくく、ラグのカラーの濃淡やグラデーションのバリエーションが豊富になるのも特徴です。また織密度が高いほど、価格も高くなる傾向にあります。 一方、織密度が低いラグは軽いため、実際に持って比較すれば違いはすぐに分かります。 ウールラグを選ぶ際は織密度を参考してみてください。 毛足の長さで選ぶ 毛足の長さでウールラグを選ぶのもいいでしょう。 毛足の長さによってインテリアとしての印象が異なるためです。 毛足が長いウールラグは高級感のある雰囲気を演出できます。一方、毛足が短いウールラグはスタイリッシュで落ち着きのある空間を演出可能です。 部屋のインテリアや演出したい雰囲気に合わせて、毛足の長さでウールラグを選択しましょう。 ウールラグのメンテナンス方法 ウールラグを長く使うためには、こまめなメンテナンスが必要です。ここではウールラグのメンテナンス方法を紹介します。 具体的なメンテナンス方法は次のとおりです。 ・普段の手入れ掃除機で行う ・汚れが付いた場合はタオルで叩く ・シミになった場合はクリーナーを使う ・定期的な外干しも有効 ・汚れが目立つ場合は業者に頼む 普段の手入れ掃除機で行う 日常的な手入れは掃除機掛けを行います。 ウールラグの表面のホコリやゴミを掃除機で取り除いて清潔に保ちましょう。 また掃除機掛けをすることで遊び毛を取り除くことができ、ウールラグの肌触りが滑らかになる効果もあります。 ただし回転ブラ付きの強力な掃除機では毛足を痛める可能性があるため、ブラシの回転を止めるようにしてください。 汚れが付いた場合はタオルで叩く ウールラグに汚れが付いてしまった場合は、できるだけ早く対応することが重要です。 汚れが染み込む前にきれいなタオルなどを使って汚れを拭き取りましょう。 ウールには水分をはじく性質があるため、迅速に対応できればシミになる前に処理できます。 シミになった場合はクリーナーを使う ウールラグの汚れがシミになってしまった場合はクリーナーを使いましょう。 掃除機で全体のホコリやゴミを取り除いてからシミの周辺30㎝程度にクリーナーを吹き付けます。その後専用のグローブやきれいなタオルなどを使ってシミ汚れを取り除きます。 クリーナーを使った後は半日程度陰干しをして、ラグをしっかりと乾かしましょう。水分を残したままにするとラグを痛めることもあるので注意してください。 定期的な外干しも有効 半年または1年に1度くらいのペースでラグを干しましょう。 全体のホコリやゴミを取り除いてから裏側を出して外干しします。風通しの良い室内であれば表向きにして陰干しするのも効果的です。 ラグを干すことで湿気を取り除くことができ、ふわふわとしたラグの肌触りを回復できるでしょう。 汚れが目立つ場合は業者に頼む ウールラグの汚れが目立つ場合は専門業者のクリーニングを利用しましょう。 縮みや型崩れの原因となるため、ウールラグは自宅やコインランドリーなどで洗濯できません。 ウールラグにも対応しているクリーニング店や絨毯専門のクリーニング業者に依頼すれば、ラグを丸洗い可能です。 まとめ 今回はウールラグの特徴や選び方、お手入れの方法を紹介しました。 ウールラグは作りが丈夫でお手入れが簡単である他、燃えにくい・復元性が高いなどの特徴があります。 産地や種類によって品質が異なり、織密度や毛足の長さの違いによって性能や印象が異なるなどの特徴があるため、購入するラグは慎重に選ぶことが重要です。 日常的かつ定期的な手入れをしっかり行えば、長く愛着を持って使うことができるでしょう。 本記事を参考にあなたの部屋にピッタリのウールラグを探してみましょう。 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 イケヒコ編集部 イケヒコ公式オンラインショップのブログを2021年6月より開設しました。 インテリアのお手入れ方法や、おすすめ商品の紹介、コーディネートの提案などを中心に情報発信しております。 会社概要を見る > 最新記事 by イケヒコ編集部 (全て見る) 福岡おもちゃ美術館×イケヒコのコラボイベント 「い草枕作り」ワークショップレポート - 2024.03.13 ものづくりラボ‐room1- - 2024.02.27 無垢床×い草で最高にリラックスできるおうち-インテリアコーディネーターがつくるナチュラルな暮らし- - 2023.12.28 関連記事: 低反発ラグ・カーペットの選び方、5つのポイント! 西海岸風インテリアとは 赤ちゃんがいるご家庭におすすめのラグ・カーペット8選!選び方のポイント紹介 キルトラグとは?軽くて快適!失敗しないキルトラグの選び方
リビングを彩るラグにはさまざまな種類があり、特に羊毛から作られるウールラグは高い人気を誇ります。 今回はウールラグの特徴や選び方、お手入れの方法を紹介しますので、ラグを購入しようとしている方は参考にしてください。 目次1 ウールの特徴1.1 丈夫な作り1.2 オールシーズン使える1.3 手入れが簡単1.4 燃えにくい1.5 復元性が高い2 ウールラグの選び方2.1 産地や種類で選ぶ2.2 織密度で選ぶ2.3 毛足の長さで選ぶ3 ウールラグのメンテナンス方法3.1 普段の手入れ掃除機で行う3.2 汚れが付いた場合はタオルで叩く3.3 シミになった場合はクリーナーを使う3.4 定期的な外干しも有効3.5 汚れが目立つ場合は業者に頼む4 まとめ ウールの特徴 ウールとは羊の毛から作られた繊維や素材のことをいいます。厳密にはアルパカやカシミヤなど羊以外の動物からとれる毛もウールと呼ばれますが、羊毛以外はそれぞれの名前で呼ばれるケースが多いです。 そのためウールと表記されるものはほとんどが羊毛由来であると考えていいでしょう。 ウールは繊維の王様と呼ばれるなど機能性に優れた素材です。またラグの素材としても優れており、ウール製の絨毯は千年以上前から作られていました。 ウールで作られたラグには次の特徴があります。 ・丈夫な作り ・オールシーズン使える ・手入れが簡単 ・燃えにくい ・復元性が高い 丈夫な作り ウールラグの特徴の1つが丈夫であることです。 ウールラグは天然素材を手仕事で丁寧に織り上げており、頑丈で丈夫な作りとなっています。 適切にメンテナンスをすれば長い期間使用できるため、環境への負荷を減らしたり、ごみを減らしたりできるのが魅力です。 オールシーズン使える オールシーズン使用できるのも特徴の1つです。 ウールには優れた調湿機能があり、湿度を適切に保ってくれるためいつでもサラッとした肌触りを楽しむことができます。 また保温力が高くホットカーペットや床暖房を併用することもできます。暖房の効きが良くなるため省エネ効果も期待できるでしょう。 手入れが簡単 手入れが簡単なのもウールラグの特徴です。 普段の掃除は掃除機掛けを行い、たまに固めに絞ったタオルで水拭きすれば清潔な状態をキープできるでしょう。 手入れの詳細は後述しますが、普段の手入れに手間が掛からないのはウールラグを利用するメリットといえます。 燃えにくい ウールラグの特徴の1つが燃えにくいことです。 ウールには自己消火作用があり、燃えにくい上に燃え広がりにくいという性質があります。そのため消防士の制服や飛行機・ホテルの床材にも利用されています。 復元性が高い 復元性が高いのもウールラグの特徴です。 ウールラグには元の形状を回復する力があり、家具などの下に敷いて跡が付いた場合でもスチームを当てれば元の形に戻ります。 ちょっとした跡なら勝手に回復することもあります。そのため、ラグとして幅広い使い方に対応できるといえるでしょう。 ウールラグの選び方 ウールラグを選ぶ際に知っておきたいポイントを紹介します。具体的なポイントは次のとおりです。 ・産地や種類で選ぶ ・織密度で選ぶ ・毛足の長さで選ぶ 産地や種類で選ぶ ウールラグを選ぶ場合は、ウールの産地や種類を確認しましょう。 同じウールでも産地や種類の違いで品質や性能が異なるためです。 例えば寒い地域に住む羊の毛はコシが強く、温かい地域の羊毛は滑らかで柔らかい特徴を持ちます。 代表的なウールの産地や種類は次のとおりです。 ・オーストラリアメリノ:柔らかさが特徴 ・ニュージーランドメリノ:弾力と柔らかさのバランスの良さが特徴 ・スペインメリノ:滑らかさが特徴 ・ブリティッシュブラック・ウェルシュ:コシと弾力、黒い羊毛が特徴 ・ノルウェーバイキング:弾力と自然な質感 産地や種類によってウールラグの見た目の印象が変わるため、インテリアに合ったウールラグを選ぶことが大切です。 ナチュラルな雰囲気であれば柔らかい風合いのものを、インダストリアルな雰囲気であれば弾力性があるコシの強いものを選びましょう。 織密度で選ぶ ウールラグを選ぶ場合は、ラグの織密度も確認しましょう。 ウールを使っている量によってラグの品質が変わるためです。 織密度が高い(=ウールの量が多い)ウールラグはボリュームと重量があります。 弾力があるため劣化しにくく、ラグのカラーの濃淡やグラデーションのバリエーションが豊富になるのも特徴です。また織密度が高いほど、価格も高くなる傾向にあります。 一方、織密度が低いラグは軽いため、実際に持って比較すれば違いはすぐに分かります。 ウールラグを選ぶ際は織密度を参考してみてください。 毛足の長さで選ぶ 毛足の長さでウールラグを選ぶのもいいでしょう。 毛足の長さによってインテリアとしての印象が異なるためです。 毛足が長いウールラグは高級感のある雰囲気を演出できます。一方、毛足が短いウールラグはスタイリッシュで落ち着きのある空間を演出可能です。 部屋のインテリアや演出したい雰囲気に合わせて、毛足の長さでウールラグを選択しましょう。 ウールラグのメンテナンス方法 ウールラグを長く使うためには、こまめなメンテナンスが必要です。ここではウールラグのメンテナンス方法を紹介します。 具体的なメンテナンス方法は次のとおりです。 ・普段の手入れ掃除機で行う ・汚れが付いた場合はタオルで叩く ・シミになった場合はクリーナーを使う ・定期的な外干しも有効 ・汚れが目立つ場合は業者に頼む 普段の手入れ掃除機で行う 日常的な手入れは掃除機掛けを行います。 ウールラグの表面のホコリやゴミを掃除機で取り除いて清潔に保ちましょう。 また掃除機掛けをすることで遊び毛を取り除くことができ、ウールラグの肌触りが滑らかになる効果もあります。 ただし回転ブラ付きの強力な掃除機では毛足を痛める可能性があるため、ブラシの回転を止めるようにしてください。 汚れが付いた場合はタオルで叩く ウールラグに汚れが付いてしまった場合は、できるだけ早く対応することが重要です。 汚れが染み込む前にきれいなタオルなどを使って汚れを拭き取りましょう。 ウールには水分をはじく性質があるため、迅速に対応できればシミになる前に処理できます。 シミになった場合はクリーナーを使う ウールラグの汚れがシミになってしまった場合はクリーナーを使いましょう。 掃除機で全体のホコリやゴミを取り除いてからシミの周辺30㎝程度にクリーナーを吹き付けます。その後専用のグローブやきれいなタオルなどを使ってシミ汚れを取り除きます。 クリーナーを使った後は半日程度陰干しをして、ラグをしっかりと乾かしましょう。水分を残したままにするとラグを痛めることもあるので注意してください。 定期的な外干しも有効 半年または1年に1度くらいのペースでラグを干しましょう。 全体のホコリやゴミを取り除いてから裏側を出して外干しします。風通しの良い室内であれば表向きにして陰干しするのも効果的です。 ラグを干すことで湿気を取り除くことができ、ふわふわとしたラグの肌触りを回復できるでしょう。 汚れが目立つ場合は業者に頼む ウールラグの汚れが目立つ場合は専門業者のクリーニングを利用しましょう。 縮みや型崩れの原因となるため、ウールラグは自宅やコインランドリーなどで洗濯できません。 ウールラグにも対応しているクリーニング店や絨毯専門のクリーニング業者に依頼すれば、ラグを丸洗い可能です。 まとめ 今回はウールラグの特徴や選び方、お手入れの方法を紹介しました。 ウールラグは作りが丈夫でお手入れが簡単である他、燃えにくい・復元性が高いなどの特徴があります。 産地や種類によって品質が異なり、織密度や毛足の長さの違いによって性能や印象が異なるなどの特徴があるため、購入するラグは慎重に選ぶことが重要です。 日常的かつ定期的な手入れをしっかり行えば、長く愛着を持って使うことができるでしょう。 本記事を参考にあなたの部屋にピッタリのウールラグを探してみましょう。