ラグのわた埃

新しいカーペットやラグを敷いたら、お部屋の隅に「わた埃」(繊維のクズ)が目立つようになった……。「もしかして不良品?」と不安に思ったことはありませんか? 実は、新しいラグから繊維が出るのは珍しいことではありません。この記事では、その原因と、製品を傷めないための正しい対策を解説します。

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監修者
株式会社イケヒコ・コーポレーション 品質保証部

1995年品質管理部として発足。イケヒコ・コーポレーションで品質管理全体の管掌と、企画から消費に至るまでの品質保証も担当。 取扱商品の特性を熟知し、より長くご使用いただけるお取り扱い方法やお手入れ方法の検討を通し、お客様に安心してご使用いただける商品をお届けできるよう活動しています。

なぜ新しいラグから繊維クズが出るの?

新品のラグは表面が整っているように見えますが、実は目立ちませんが製造上発生した繊維(遊び毛)がたくさん隠れています。

糸の構造

ラグの糸は、短い繊維をねじり合わせて(撚って)作られています。このねじれがほぐれると、繊維が外に飛び出してきます。

製造工程の残り

製造時にカットされた細かい繊維が、仕上げ工程で完全に取り除かれずに奥に入り込んでいる場合があります(遊び毛)。

繊維クズが出やすい「素材」

素材によって、繊維の出やすさには特徴があります。

天然素材(綿・麻・ウールなど)

化学繊維に比べて繊維が短く切れやすいため、使い始めは特に出やすい傾向があります。

特殊な化学繊維

ポリエステルなどの化学繊維でも、撚りの甘い糸や肌触りを柔らかくした「モール糸」などは、摩擦によって繊維が抜けることがあります。

繊維クズが出やすい「織り方・加工」

「肌触りが良いもの」や「ふかふかしたもの」ほど、実は繊維クズが出やすくなります。

シャーリング加工

毛足を切り揃えて滑らかにする工程で、どうしても「切れやすい繊維」が発生します。

甘撚り(あまより)

糸のねじれをあえて緩くすることで柔らかさを出している製品は、糸がほぐれやすくなります。

【重要】やってはいけない対策・正しい対策

「早く掃除したい!」という気持ちが、逆効果になってしまうこともあります。

やってはいけないこと:粘着ローラーやガムテープの使用

強力な粘着力で、奥にある繊維まで無理やり引き抜いてしまいます。これを繰り返すといつまでも繊維が出続け、ラグの寿命を縮めてしまいます。

正しい対策1:こまめに掃除機をかける

表面に浮き出た繊維を優しく吸い取るのが、最も効果的で安全な方法です。

ラグの掃除機かけ

正しい対策2:時間が解決するのを待つ

通常3ヶ月〜半年ほど日常的に掃除機をかけることで、余分な繊維が出てこなくなります。

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まとめ

遊び毛は「馴染んでいくサイン」です。 新しいカーペットから出る繊維クズは、製品の欠陥ではありません。むしろ、天然素材の風合いや、柔らかな肌触りを追求した結果生まれるものです。

大切なのは無理に引き抜かないこと掃除機で優しくお手入れすることです。 使い始めの時期を過ぎれば繊維の発生は自然と収まり次第に落ち着ついてお部屋に馴染んでいきます。育てていくような感覚で、新しいラグとの生活を楽しんでくださいね。

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イケヒコ編集部

イケヒコ公式オンラインショップのブログを2021年6月より開設しました。 インテリアのお手入れ方法や、おすすめ商品の紹介、コーディネートの提案などを中心に情報発信しております。

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