肩こりの原因は合わない枕にある? 更新日: 2022-02-02 投稿日: 2022-01-11 寝具暮らしの知恵 目次1 肩こりの原因は合わない枕にある? 2 まくらが原因で肩こりになる3 肩こりが日常生活に及ぼす影響4 肩こりになりやすいまくらの特徴4.1 柔らかすぎる4.2 硬すぎる4.3 低すぎる4.4 寝返りが打ちにくい5 肩こりになりにくいまくらの選び方5.1 仰向けになったときの高さ5.2 横向きになったときの高さ5.3 寝返りが打ちやすいかどうか6 自分に合ったまくらを選んで肩こりを改善しよう 肩こりの原因は合わない枕にある? 肩こりがひどくて悩んでいる方は多いでしょう。実は肩こりの原因は合わない枕にあることも多いとご存知でしょうか。睡眠中に肩こりの原因を作り出してしまっているのです。 今回は、なぜまくらが原因で肩こりが起きてしまうのか、肩こりが日常生活にどのような影響を及ぼすのか解説します。また肩こりになりにくいまくらの選び方もご紹介するので、現在使用しているまくらを買い換える予定のある方・肩こりに悩まされている方はぜひ参考にしてください。 まくらが原因で肩こりになる 肩こりは筋肉疲労や血行不良、末梢神経の傷などが要因となって起こります。人の身体は頭が重いためそれを支えるためにバランスを取り続ける必要がありますが、筋肉疲労や血行不良などによってそのバランスが崩れてしまうことがあるのです。 原因はさまざまあり、デスクワークや読書、スマートフォンの操作などによって肩こりになる場合が多いです。特に近年は日常的なパソコン・スマートフォンの使用が増え、体を動かす機会が少なくなってきているのが現状です。特にテレビやゲームで長時間同じ姿勢で過ごすことが増えているのが、肩こりに悩む人が増える原因となっています。 また家事や育児などで忙しいがゆえに慢性的な運動不足になっていることも、肩こりの原因になり得ると考えられています。このように肩こりはさまざまな原因により引き起こされますが、まくらが原因で肩こりになるケースがあることをご存知でしょうか。 肩こりを引き起こさないために大切なのは、肩甲骨の挙動を確保することです。猫背のように肩甲骨が外側に開き、背中が丸まる姿勢では上部僧帽筋に負担が加わり肩こりを引き起こしてしまいやすくなります。猫背の人は肩こりになりやすいため、姿勢矯正をするのが有効的な肩こり解消方法です。 ではなぜまくらで肩こりになることがあるのか、それは寝ている間の人間の姿勢は肩甲骨が外側に開いた状態になっていることが多いからです。一般的なまくらの場合、頭・首と布団との間にすき間ができてしまうために肩甲骨が外側に開いてしまいます。知らず知らずのうちに肩こりの原因が作り出されていたことになるでしょう。 特に人間の睡眠時間は人生の3分の1を占めるといわれているため、それほど多くの時間肩こりの原因を作っていれば肩こりになってしまうのも不思議ではありません。寝ている間も肩こりを引き起こさないよう、正しい姿勢を保つ必要があります。 肩こりが日常生活に及ぼす影響 肩こりになると日常生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。肩こりが悪化すると徐々に痛みへと変化していき、生活に支障をきたす恐れがあります。具体的にはめまいや頭痛、手のしびれ、耳鳴り、関節リウマチなどにつながってしまうのです。 症状が悪化するにつれ肩を上げることができないもしくは肩が痛いという症状だけにとどまらず、上記のような他の症状も発生する可能性があります。肩こりを長期間放置しておくと、高血圧や胆石症、自律神経失調症、胃がん、うつ病になる可能性も高まります。 がんになるのは大げさではないかと思う方もいるかもしれません。そもそもがんができてしまう原因は、活性酸素の過剰発生により血管が劣化してしまう点にあります。活性酸素の過剰発生を防ぐためには、抗酸化酸素の活性化が重要です。抗酸化酸素が活性酸素の除去を促すためです。 そして抗酸化酸素を活性化するために大切なのは、血流の流れが良いこととされています。肩こりは血流の流れが悪くなって起こるため、抗酸化酸素がうまく活性化できない状況になってしまうのです。肩こりの状態が悪くなる、つまり血流の流れが悪化し抗酸化酸素が活性化できない状況が長引くことでがんになるリスクが高まります。 また肩こりでうつ病になってしまう原因は、首の筋肉の過度な緊張により血行障害を起こし脳が酸欠状態になることです。うつ病と診断された患者の頚部を触診すると、異常が見られるケースが多くあります。このような患者は首こりの治療で、徐々に抑うつ状態が改善されていくようです。 上記からも分かるように、ただの肩こりと思っていても放置しておくと日常生活に影響を及ぼすだけでなく、重大な病気を引き起こす可能性もあります。 肩こりになりやすいまくらの特徴 肩こりになりやすいまくらには特徴があります。その特徴は柔らかすぎること・硬すぎること・低すぎること・寝返りが打ちにくいことの4つです。4つの特徴のうちいずれかが該当するまくらは、使用し続けると肩こりになってしまう可能性があります。 自分が現在使っているまくらの特徴に当てはまらないかチェックしてみてください。 柔らかすぎる 柔らかい枕は頭や首にぴったりとフィットするため寝心地がよく、好んで使用している方も多いでしょう。しかし柔らかすぎるまくらは頭が沈み込みすぎて、枕を使用しない状態とほぼ同じ状態になってしまいます。深く沈みこんだ重い頭を首で支えなくてはいけなくなり、首の筋肉が緊張してしまいます。 首の筋肉が緊張し続けると肩こりや首こりなどを引き起こしやすくなるでしょう。では高くて柔らかいまくらではよいのか、というとそれもあまりよくありません。高くて柔らかすぎるまくらは頭が落ちて寝違えるリスクが高まります。 硬すぎる 寝ている間に肩こりを引き起こさないためには、枕が首から後頭部にかけてしっかりフィットしていることが重要です。硬すぎるまくらは首・後頭部とまくらの間にすき間が生じてしまい、首の筋肉が緊張する原因になります。さらに後頭部に圧がかかるため、頭痛の原因にもなるでしょう。 硬めのまくらが好きな方は、首から後頭部にかけてまくらがしっかりフィットしているかをチェックしてみてください。少し首が浮いているなと感じたら、まくらが硬すぎて自分に合っていない可能性があります。 低すぎる 低すぎるまくらも肩こりを引き起こす原因となります。まくらは硬さだけでなく高さも重要な要素です。最適な高さの枕を使用すると頸椎がまっすぐ床と平行な形になりますが、低すぎるまくらの場合逆U字型になってしまいます。 頸椎が逆U字型になると肩こりを引き起こすだけでなく、頸椎を傷めたり、頭に血が上ってうっ血やむくみの原因に成ったりする場合もあるでしょう。 寝返りが打ちにくい 寝返りが打ちにくいまくらは肩こりを引き起こす可能性があります。寝返りが打ちにくい枕の特徴は、小さすぎる・低すぎる・柔らかすぎるなどです。一つでも当てはまる場合は寝返りが打ちにくい可能性が高いでしょう。 寝返りをせず同じ姿勢のまま固定されていると腰や背中などに圧がかかり続けてしまい、圧迫による血行不良で疲労感が蓄積されます。そのため寝返りを打ちやすい枕を選ぶことが重要です。 また寝返りの質が悪い場合も同様に、肩こりを引き起こしやすくなります。寝返りが打ちにくいまくらは避け、適切な寝がえりが打てるまくらを選びましょう。 肩こりになりにくいまくらの選び方 寝ている間に肩こりの原因をつくらないためには、どのような枕を選ぶべきなのでしょうか。ここでは肩こりになりにくい枕の選び方をご紹介します。 仰向けになったときの高さ 肩こりになりにくい枕を選ぶときには、仰向けになったときの高さがちょうどよいものを選ぶのが重要なポイントです。 人間の脊柱は側面から見たときS字状にカーブしていることによって重い頭を無理なく支え、楽な姿勢を作っています。カーブしている状態が自然で脊柱に負担が少ない状態のため、寝ている間もこの姿勢を保つことが重要です。 脊柱がS字状にカーブしている状態を保つためには、頭部と頸部のすき間を埋めなくてはいけません。その役割を担っているのが枕です。体型によってすき間に個人差があるため、人によって適切な枕の高さは異なります。 自然に立った姿勢をそのまま横になってキープできるまくらの高さを選ぶとよいでしょう。実際に売り場などでお試しできれば寝転がってみるのがおすすめですが、インターネットで購入する場合は以下を目安に選んでみてください。 痩せ型の女性:低めのまくら しっかり体型の男性:普通の高さのまくら 猫背の女性・男性:高めのまくら 横向きになったときの高さ 横向きで寝る場合のまくらは、首や背筋が床と平行になる高さがおすすめです。頭や肩が強く圧迫されていなく、さらに首が痛くなければ高さは合っていると考えてよいでしょう。 店舗でお試しできる場合は実際に寝転がってみてください。それができない場合やインターネットでまくらを購入する場合には、高さ10cmを基準として選ぶのがおすすめです。標準体型であれば10cm前後の高さのものを中心に検討し、肩幅が狭い人や小柄ない人の場合は少し高さが低いものを選ぶとよいでしょう。 注意点として、高さのあるまくらでも硬さによっては頭が深く沈みこんでしまい首に苦しさを感じる場合があります。ちょうどよい硬さの枕を選ぶのがおすすめです。 寝返りが打ちやすいかどうか 硬さや高さ等も含めて、寝返りが打ちやすいかどうかが睡眠中に肩こりの原因をつくらないために重要なポイントです。柔らかすぎるまくらは頭を固定し寝返りが打ちにくくなります。高すぎるまくらも頭がズレ落ちやすいため、寝返りが打ちにくいでしょう。 他にも、まくらの大きさも寝返りの打ちやすさに影響します。人は寝ている間に何度も寝返りを打つため、スムーズに寝がえりが打てる広さのまくらが必要です。体を横向きにしたときにも頭がズレ落ちることなく、肩先までカバーできるサイズが適しています。 まくらのサイズは、自分の頭が3つ入るくらいの横幅が理想的です。まくらを購入する際には硬さや高さの他にもサイズもチェックしてみてください。 自分に合ったまくらを選んで肩こりを改善しよう 自分に合ったまくらを使用すると、睡眠中に知らず知らずのうちに作り出していた肩こりの原因を解消できます。まくらは、硬さや高さ、サイズなどをチェックして自然な寝姿勢をキープできるものを選びましょう。 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 ikehiko イケヒコ公式オンラインショップのブログを2021年6月より開設しました。 インテリアのお手入れ方法や、おすすめ商品の紹介、コーディネートの提案などを中心に情報発信しております。 会社概要を見る > 関連サイト一覧 イケヒコ公式通販サイト い草とこたつの専門店-い草屋さんこたつ屋さん ラグ・カーペット・寝具の専門店-hikora(ヒコラ) 畳の専門店-TATAMIZUKI(タタミズキ) インテリアセレクトショップ-irashiikurashi(アイラシイクラシ) wakore-世代を超えて受け継がれれてきたものを次の時代へ IKEHIKO CLIP-住ビジネスの動向やトレンドを届けるコミュニティ型メディア 卸・仕入れ・ドロップシッピングのIKEMART 最新記事 by ikehiko (全て見る) 失敗しない!マンション改装のチェックポイント - 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目次1 肩こりの原因は合わない枕にある? 2 まくらが原因で肩こりになる3 肩こりが日常生活に及ぼす影響4 肩こりになりやすいまくらの特徴4.1 柔らかすぎる4.2 硬すぎる4.3 低すぎる4.4 寝返りが打ちにくい5 肩こりになりにくいまくらの選び方5.1 仰向けになったときの高さ5.2 横向きになったときの高さ5.3 寝返りが打ちやすいかどうか6 自分に合ったまくらを選んで肩こりを改善しよう 肩こりの原因は合わない枕にある? 肩こりがひどくて悩んでいる方は多いでしょう。実は肩こりの原因は合わない枕にあることも多いとご存知でしょうか。睡眠中に肩こりの原因を作り出してしまっているのです。 今回は、なぜまくらが原因で肩こりが起きてしまうのか、肩こりが日常生活にどのような影響を及ぼすのか解説します。また肩こりになりにくいまくらの選び方もご紹介するので、現在使用しているまくらを買い換える予定のある方・肩こりに悩まされている方はぜひ参考にしてください。 まくらが原因で肩こりになる 肩こりは筋肉疲労や血行不良、末梢神経の傷などが要因となって起こります。人の身体は頭が重いためそれを支えるためにバランスを取り続ける必要がありますが、筋肉疲労や血行不良などによってそのバランスが崩れてしまうことがあるのです。 原因はさまざまあり、デスクワークや読書、スマートフォンの操作などによって肩こりになる場合が多いです。特に近年は日常的なパソコン・スマートフォンの使用が増え、体を動かす機会が少なくなってきているのが現状です。特にテレビやゲームで長時間同じ姿勢で過ごすことが増えているのが、肩こりに悩む人が増える原因となっています。 また家事や育児などで忙しいがゆえに慢性的な運動不足になっていることも、肩こりの原因になり得ると考えられています。このように肩こりはさまざまな原因により引き起こされますが、まくらが原因で肩こりになるケースがあることをご存知でしょうか。 肩こりを引き起こさないために大切なのは、肩甲骨の挙動を確保することです。猫背のように肩甲骨が外側に開き、背中が丸まる姿勢では上部僧帽筋に負担が加わり肩こりを引き起こしてしまいやすくなります。猫背の人は肩こりになりやすいため、姿勢矯正をするのが有効的な肩こり解消方法です。 ではなぜまくらで肩こりになることがあるのか、それは寝ている間の人間の姿勢は肩甲骨が外側に開いた状態になっていることが多いからです。一般的なまくらの場合、頭・首と布団との間にすき間ができてしまうために肩甲骨が外側に開いてしまいます。知らず知らずのうちに肩こりの原因が作り出されていたことになるでしょう。 特に人間の睡眠時間は人生の3分の1を占めるといわれているため、それほど多くの時間肩こりの原因を作っていれば肩こりになってしまうのも不思議ではありません。寝ている間も肩こりを引き起こさないよう、正しい姿勢を保つ必要があります。 肩こりが日常生活に及ぼす影響 肩こりになると日常生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。肩こりが悪化すると徐々に痛みへと変化していき、生活に支障をきたす恐れがあります。具体的にはめまいや頭痛、手のしびれ、耳鳴り、関節リウマチなどにつながってしまうのです。 症状が悪化するにつれ肩を上げることができないもしくは肩が痛いという症状だけにとどまらず、上記のような他の症状も発生する可能性があります。肩こりを長期間放置しておくと、高血圧や胆石症、自律神経失調症、胃がん、うつ病になる可能性も高まります。 がんになるのは大げさではないかと思う方もいるかもしれません。そもそもがんができてしまう原因は、活性酸素の過剰発生により血管が劣化してしまう点にあります。活性酸素の過剰発生を防ぐためには、抗酸化酸素の活性化が重要です。抗酸化酸素が活性酸素の除去を促すためです。 そして抗酸化酸素を活性化するために大切なのは、血流の流れが良いこととされています。肩こりは血流の流れが悪くなって起こるため、抗酸化酸素がうまく活性化できない状況になってしまうのです。肩こりの状態が悪くなる、つまり血流の流れが悪化し抗酸化酸素が活性化できない状況が長引くことでがんになるリスクが高まります。 また肩こりでうつ病になってしまう原因は、首の筋肉の過度な緊張により血行障害を起こし脳が酸欠状態になることです。うつ病と診断された患者の頚部を触診すると、異常が見られるケースが多くあります。このような患者は首こりの治療で、徐々に抑うつ状態が改善されていくようです。 上記からも分かるように、ただの肩こりと思っていても放置しておくと日常生活に影響を及ぼすだけでなく、重大な病気を引き起こす可能性もあります。 肩こりになりやすいまくらの特徴 肩こりになりやすいまくらには特徴があります。その特徴は柔らかすぎること・硬すぎること・低すぎること・寝返りが打ちにくいことの4つです。4つの特徴のうちいずれかが該当するまくらは、使用し続けると肩こりになってしまう可能性があります。 自分が現在使っているまくらの特徴に当てはまらないかチェックしてみてください。 柔らかすぎる 柔らかい枕は頭や首にぴったりとフィットするため寝心地がよく、好んで使用している方も多いでしょう。しかし柔らかすぎるまくらは頭が沈み込みすぎて、枕を使用しない状態とほぼ同じ状態になってしまいます。深く沈みこんだ重い頭を首で支えなくてはいけなくなり、首の筋肉が緊張してしまいます。 首の筋肉が緊張し続けると肩こりや首こりなどを引き起こしやすくなるでしょう。では高くて柔らかいまくらではよいのか、というとそれもあまりよくありません。高くて柔らかすぎるまくらは頭が落ちて寝違えるリスクが高まります。 硬すぎる 寝ている間に肩こりを引き起こさないためには、枕が首から後頭部にかけてしっかりフィットしていることが重要です。硬すぎるまくらは首・後頭部とまくらの間にすき間が生じてしまい、首の筋肉が緊張する原因になります。さらに後頭部に圧がかかるため、頭痛の原因にもなるでしょう。 硬めのまくらが好きな方は、首から後頭部にかけてまくらがしっかりフィットしているかをチェックしてみてください。少し首が浮いているなと感じたら、まくらが硬すぎて自分に合っていない可能性があります。 低すぎる 低すぎるまくらも肩こりを引き起こす原因となります。まくらは硬さだけでなく高さも重要な要素です。最適な高さの枕を使用すると頸椎がまっすぐ床と平行な形になりますが、低すぎるまくらの場合逆U字型になってしまいます。 頸椎が逆U字型になると肩こりを引き起こすだけでなく、頸椎を傷めたり、頭に血が上ってうっ血やむくみの原因に成ったりする場合もあるでしょう。 寝返りが打ちにくい 寝返りが打ちにくいまくらは肩こりを引き起こす可能性があります。寝返りが打ちにくい枕の特徴は、小さすぎる・低すぎる・柔らかすぎるなどです。一つでも当てはまる場合は寝返りが打ちにくい可能性が高いでしょう。 寝返りをせず同じ姿勢のまま固定されていると腰や背中などに圧がかかり続けてしまい、圧迫による血行不良で疲労感が蓄積されます。そのため寝返りを打ちやすい枕を選ぶことが重要です。 また寝返りの質が悪い場合も同様に、肩こりを引き起こしやすくなります。寝返りが打ちにくいまくらは避け、適切な寝がえりが打てるまくらを選びましょう。 肩こりになりにくいまくらの選び方 寝ている間に肩こりの原因をつくらないためには、どのような枕を選ぶべきなのでしょうか。ここでは肩こりになりにくい枕の選び方をご紹介します。 仰向けになったときの高さ 肩こりになりにくい枕を選ぶときには、仰向けになったときの高さがちょうどよいものを選ぶのが重要なポイントです。 人間の脊柱は側面から見たときS字状にカーブしていることによって重い頭を無理なく支え、楽な姿勢を作っています。カーブしている状態が自然で脊柱に負担が少ない状態のため、寝ている間もこの姿勢を保つことが重要です。 脊柱がS字状にカーブしている状態を保つためには、頭部と頸部のすき間を埋めなくてはいけません。その役割を担っているのが枕です。体型によってすき間に個人差があるため、人によって適切な枕の高さは異なります。 自然に立った姿勢をそのまま横になってキープできるまくらの高さを選ぶとよいでしょう。実際に売り場などでお試しできれば寝転がってみるのがおすすめですが、インターネットで購入する場合は以下を目安に選んでみてください。 痩せ型の女性:低めのまくら しっかり体型の男性:普通の高さのまくら 猫背の女性・男性:高めのまくら 横向きになったときの高さ 横向きで寝る場合のまくらは、首や背筋が床と平行になる高さがおすすめです。頭や肩が強く圧迫されていなく、さらに首が痛くなければ高さは合っていると考えてよいでしょう。 店舗でお試しできる場合は実際に寝転がってみてください。それができない場合やインターネットでまくらを購入する場合には、高さ10cmを基準として選ぶのがおすすめです。標準体型であれば10cm前後の高さのものを中心に検討し、肩幅が狭い人や小柄ない人の場合は少し高さが低いものを選ぶとよいでしょう。 注意点として、高さのあるまくらでも硬さによっては頭が深く沈みこんでしまい首に苦しさを感じる場合があります。ちょうどよい硬さの枕を選ぶのがおすすめです。 寝返りが打ちやすいかどうか 硬さや高さ等も含めて、寝返りが打ちやすいかどうかが睡眠中に肩こりの原因をつくらないために重要なポイントです。柔らかすぎるまくらは頭を固定し寝返りが打ちにくくなります。高すぎるまくらも頭がズレ落ちやすいため、寝返りが打ちにくいでしょう。 他にも、まくらの大きさも寝返りの打ちやすさに影響します。人は寝ている間に何度も寝返りを打つため、スムーズに寝がえりが打てる広さのまくらが必要です。体を横向きにしたときにも頭がズレ落ちることなく、肩先までカバーできるサイズが適しています。 まくらのサイズは、自分の頭が3つ入るくらいの横幅が理想的です。まくらを購入する際には硬さや高さの他にもサイズもチェックしてみてください。 自分に合ったまくらを選んで肩こりを改善しよう 自分に合ったまくらを使用すると、睡眠中に知らず知らずのうちに作り出していた肩こりの原因を解消できます。まくらは、硬さや高さ、サイズなどをチェックして自然な寝姿勢をキープできるものを選びましょう。